少年期

同じく金曜日、夜 11 時半から職場の忘年会で三次会でまたカラオケ。2 時間。なんかオカマみたいなマスター(イメージとしては実演販売のマーフィー岡田)のいるカラオケスナックに集う。さすがに参加人数は半減し『 5 人』。

あれだけ盛り上がっていた一次会から豹変、ぼくはほとんど何も歌わずに時をやり過ごす。これすなわち、第二次性徴、自我のめばえ、自意識過剰、反抗期に突入したという証左であろう。歌ってくださいよとマイクを差し向けられても頑なに拒否。だって歌えないものは歌えない。TOKIO の「花唄」とかいきなりリクエストされても歌えない。しらける空気。♪意味なく意味なくうつむいちゃう、どうして? しかしそれこそがデコボコセブンティーン。

自分の周囲の人たちは何も変わっちゃいないが、赤ん坊のときのようにただオギャオギャ叫喚していさえすれば無条件で笑顔を見せてくれる、そんな幸福な時代は終わったのだ。自分の責任で切り拓かねばならぬ長くて厄介な人生の始まり。ただ、この時点で終電はとうの昔に行っていたのだが、「仕方ねぇなー」と言われながらも上司にけっこうな金額のタクシー代をおごってもらった故、懐はちっとも痛んでなかったりもする。つっぱりながらもまだまだしっかり大人の掌で遊んでいるのもまた事実。むつかしいお年頃である。