サッカー命の加藤浩次。息子の将来の夢「野球選手」に大ショック

11 日深夜放送の TBS ラジオ「金曜JUNK 加藤浩次の吠え魂」はオープニングからいきなり自分の息子に関するショックな話を展開してました。

加藤は子どものころからサッカーというスポーツを愛してやまない人で、5 歳の息子が同じようなサッカー好きになるのは当然のことと信じ切っていたようです。

ところが最近知った息子の将来の夢は「野球選手」。

それで落胆しているのです。

あげく「野球」にまつわるさまざまな負の感情が連爆して止まりません。


※聞き手は放送作家鈴木工務店


・オープニング

いやー、ショックな出来事があってね


工務店「なんですか?」


ショックだよー


工務店「どうしました?」


いやもう最近ショックなこと多いわー
どうしたらいいんだろうなー


工務店「沈みがちですね表情」


うーん


加藤浩次のサッカー人生

俺さー、サッカー好きでしょ?


工務店「大好きですねー」


俺好きなんだよー
ま、知識云々にしてみたら俺より詳しい人はいっぱいいますけど
好きなんですよー。明日もサッカーあるんだよー


工務店「(笑 朝からね」


ま、12 時からだけどね
昼から草サッカーやって


小学校 3 年生から高校 3 年生までサッカーやって
手前味噌な話ですけど中学校 2 年生のときに
トレセン」っていうね、北海道選抜に選ばれて


工務店「トレーニングセンターですよね?」


トレーニングセンターじゃないですよ(笑 違います


工務店「選抜ですよね」


はいはい
トレセンっていうのがあって、北海道地区の代表になって
全国大会行ったりしてるわけですよね


で、いろいろサッカー番組とかもやらしていただいて
海外とか行かしていただいて


これもう当然のことながらね
言ったらこれ野球ファンには失礼ですけど
野球なんか観ることないわけだよ家でねまったく
家帰ったらサッカー見てる
海外のサッカー、ビデオ録ったのあったら見てる


当然、家にサッカーボール 4 つくらいあるわけですよ
外で使うぶん家の中に 2 球くらいあって
もういっこは俺の部屋にいっこあってとか
あるんすよ

まずは子どものころからサッカー漬けだったという半生を語り始める加藤。
ただ、「トレセン」という名称について加藤は
「トレーニングセンターじゃないですよ」って言ってますが
ナショナルトレーニングセンター制度」というのがあるみたい。
「日本のユース育成の中心的役割を果たしている」そうで、たぶんこれのはず。
どのみちこのあたりはまだ序論です。


・息子のまさかの夢

で、真ん中(の息子)の「かいせい」もさ
「スポーツ幼稚園」ってところ行ってるから
必然的にもう年少のときからサッカーやってるわけですよ


サッカーに対する意欲っていうのがあまりなかったりとか
こう闘争心みたいなものはあんまりないんだけど
「最近ちょっと芽生えてきた」みたいなことを聞いてね
あぁよかったよかったと


工務店「いい話ですね」


で、「草サッカー俺があるけど行くか? かいせい」って言ったら
「行く!」って日本代表のユニフォーム着て。こども用の


工務店「いいじゃないですか嬉しいじゃないですか」


俺らがフットサル遊びでやってる中
ボール蹴ったりして遊んでるわけですよ


当然そういうふうに育っていくもんだと思ってて


9 月 21 日がその真ん中の子が 5 歳になるから
幼稚園で 9 月生まれの子まとめて「誕生日会」みたいなのやるわけですよ


誕生日カードみたいの先生からもらうわけ
で、先生が
「かいせいクンは最初人見知りでぜんぜんしゃべってくれなかったけど
最近よくしゃべってくれますね」みたいなメッセージを書いてくれて


で、かいせいの好きな食べ物とか書いてるわけよ
好きな食べ物のところに「ぶどう、梨」って書いてる


工務店「くだものだけ」


くだものだけ


で、なんかいろんなあだ名とかあるんですよ
「あだ名・かいせい」とか


工務店「プロフィール的なものが」


そう
それ先生がかいせいに聞いて書いてるんだろうね
文字的にまだひらがなとかも書けないから


で、「将来の夢」ってとこがあったの


工務店「あ、気になりますね」


うん


そこに
「野球選手」
って書いてあったの


工務店「笑) え?え?www」



(加藤、約 10 秒沈黙)



工務店「(野球は)家で見てないんですよね?」


まったく見てないです
バットもボールもございませんようち


工務店「サッカーボールしかないのに」

バースデーカードで知ったまさかの息子の夢「野球選手」。
このショックが半端じゃなかったようで、怒りや戸惑いの矛先があらゆる方向けられます。


・取り調べ

(奥さんの「カオリ」に)「ちょっと!」って言われて


カオリともう仲直りしたからね
「コンパ事件」(=夫婦ゲンカ)はもう沈静化しましたから


工務店「あーよかった」


抱きゃあ終わるよー


工務店「(笑 悪い顔してんなー」


大事なことですよ


で、まぁまぁ仲直りしたから
カオリが「ちょっとちょっと見て見て」って
「浩次見てみなよ。将来の夢『野球選手』って書いてんだけど」


工務店「(笑」


「どうするどうする?」みたいな「浩次どうするの?」
「サッカーって書いてないよサッカー選手って書いてないよどうすんの?」
ニヤニヤしながら言ってきて


ちょっとマズイなこれってなって俺は
「野球選手? これマズイぞ」って


どうしようかなーって悩んでさ
で「おい!」って怒るわけにもいかないでしょー
本人の夢だからね。怒るわけにもいかないしさ


まぁまぁふつうに「俺ちょっと言うわ」って
ゲームとかで遊んでやって一緒にやったりして


で、
「かいせいおまえなんだ野球好きなのか?」って
スッとスッと聞いたの。シレッと聞いたの


そしたらピクッて顔して


「ん? …わかんない」


いやいやいやいやいや
わかんないってどういうことだよ
わかんないってことないだろ?


おまえ野球好きなら好きって言っていいんだよ正直に
ぜんぜんパパ怒んないし
そんなんでね、ああだこうだ言ったりしないから
正直に言いな? 野球やってみたいのか?
って聞いたら


「わかんない」


もういっかい言うんだよ


いやいやだからおまえな、あのさ、って
パパ見せてもらったけど先生にもらってね
誕生日のカードに将来の夢「野球選手」って書いてたろおまえ
って言ったら


「ん? 書いてある」


工務店「あ、認めた」


認めたんだよ


じゃあおまえ野球やりたいんだろ?つって


「うーん…」


いや、どうなんだ?
サッカーと野球どっち好きなんだ?


「うーん…わかんない…」


いや、わかんないじゃなくって!
サッカーと野球どっち好きかくらいわかんだろおまえー!



「……野球」


工務店「(笑 本音言った!」


なーんで野球好きなんだ!
ってなっちゃって俺それで


工務店「怒ったじゃん(笑」


俺もう抑えられなくなっちゃって
なーんでおまえ野球好きなんだよ!


「やってみたいんだよぉ」


工務店「(笑」


「やってみたいんだよぉ」みたいな感じになってさ
5 歳だぞ?


工務店「やさぐれた(笑」


やさぐれちゃって!
5 歳がそんな感じになられたらさー
俺もうイラっとしちゃって


おまえ夢サッカーだろー! つって
サッカーが好きだろいちばん! つって


「でもサッカー…サッカーもういいよ」つって


工務店「(笑」


じゃあもうおまえ野球やるか? って言ったら
好きだったら野球やるか? って言ったら


「やる!」つって


工務店「(笑」


もうサッカーやんねーぞアレ
悲しくてなー

サッカーと共に歩んできたはずの父親に追求され
最初は親を慮ってか答えを出し渋っていたものの
あまりの追求のしつこさに本音を吐かざるを得なかった息子。
ただ「かいせい」くんはなぜ「サッカー」から「野球」に転向してしまったのか?
その理由らしきものが次第に明らかになってきます。


・野球好きに悩み、サッカー好きが裏目に出る

いやー、これなんかアレかな
「サガ」かな俺の
人生のサガみたいなとこあんのかな


俺もう「野球好きに悩まされる」というね


工務店「(笑」


なんかあんだろうな?


工務店「巡り合わせが」


野球好きのヤツに
やっぱねーなんちゅーのかな
いろいろもう悩まされてきましたよ!


工務店「(笑」


悪気ねぇ顔してさ、いろいろ悩まされてきましたよ
もうそういう運命になってんのかなー?


工務店「悲しい運命(笑」


おとなの野球好き!
テメェの子どもの野球好き!


「あんなん」なったらイヤだぜー


工務店「(笑」


俺、なんかつながったもん
「二個上の野球好き」と


赤ヘル」よぉー


なんかつながったもんな


工務店「まさかですよね」


まさかですよ
呪いですよ赤ヘル


工務店「(笑 赤ヘル関係ないですよ」


赤ヘル関係ないけど!
赤ヘルは関係ないけどさぁ
なんだかなーと思って


でもまぁな
親が押しつけるのもなー違うしなーそれはなー


工務店「やりたいってもんがある以上はね。そこはムリにやるよりね。
見てるんでしょうたぶんいない間に野球をね」


見てんのかね?
じゃあ俺が仕事行っていない間とか
テレビのチャンネルとか変えて野球中継見てんのかな?
ジャイアンツ戦見てんのかな?


工務店「見てて、サッカーボール使って野球するんすよ(笑
ボールちょっとでっかいけどね」


いやだからな、サッカー連れてくじゃん


ボールよく「投げる」んだよ
サッカーボール


工務店「(笑」


これ後付けでもなんでもなく
「そういや!」(=そういえば)ってなるわけ
ダメダメかいせい、手使っちゃダメだよ、って
足だぞー、つって


そしたら
「うーん…」
みたいな顔すんだよ
で、ポーンって蹴るんだけど


俺がちょっと「左右に振ったりする」じゃん


…そういうのがダメなのかな?


工務店「なんで左右に振るの?」


走らせようと思って(笑


工務店「(笑 ひでーな! 練習じゃん。キツい練習じゃないすか」


1vs1 でインサイドでぽーんと蹴りあいみたいのするじゃんパス
俺ちょっと左右に振ってやるんだよ
最初のうちパッて走っていって取って
ポーンて蹴り返してきて
左右に動きながら


途中から手で取りだして
ブン投げ出したことがあるんだよ


工務店「(笑 抵抗だ。抵抗ですよ」


それを思い出して「そういやぁ」ってなってさ


「浩次、もう野球やらせる?」
っていう話になってカオリに言われて嫁にさ
「浩次もう野球やらせたほうがいいかな?」っていう話になって


じゃあもうそりゃやらせるしか無ぇだろって
いやもうだから「サッカー辞めさせんなよ」って


工務店「(笑 それでも」


で、野球とサッカー両方…そんなんあるかい?


工務店「両方すごかったらすごいっすよね。
なんかアメリカみたいですもんね。フットボールと野球、両方やってみたいなね」


いや、すごくはないと思うんだけどねー

極楽とんぼの「相方」山本圭一を「赤ヘル」呼ばわり(広島ファンだから)したあげく
息子が野球好きになったのも「赤ヘルの呪いだ」と。
でもよくよく思い起こしてみれば息子を草サッカーに連れて行ったときに
左右にパス振ったりとキツい練習みたいなことをさせてみたところ、
息子は途中から手を使い出していた。今思うとあれは抵抗だったんじゃないか、と。
英才教育が裏目に出た?


・実は加藤も野球少年だった

俺だって小学校 2 年生まで野球やってたからね


工務店「え?」


小 3 からしかサッカー入れなかったから


工務店「野球を」


クラスで野球チームつくるじゃん
クラスで野球チームつくって


だって俺野球の帽子かぶってたんだから小学校 2 年生まで
意味がわかんないけど阪神の帽子かぶってた


工務店「(笑」


俺なんで阪神の帽子かぶってたのかと思うんだけど
阪神の帽子かぶってたんだよ


で、俺キャッチャーやってたんだよ


工務店「あ、キャッチャー!」


キャッチャーやってたの


工務店「へー。いちばん野球を知ってるポジションですけどね」


ぜんぜん知らないけど(笑
小学校 2 年生くらいでチームつくるじゃんクラスで
で、他のクラスのチームと試合したりするじゃん放課後に
そのとき野球やってたんだから


んで、そっからサッカー小 3 から入れるっていうから
小 3 からサッカー入ってそっからサッカーになったからね


で、俺らの時代ってやっぱさ野球が優位な時代だったからね
今の子たちと全然違って「野球が絶対」みたいな
サッカーはもう正直マイナースポーツだから
J リーグが無いし日本リーグ出来たくらいで
日本なんかワールドカップに一回も出たこと無いし
ワールドカップの最終予選に行ったこと無いくらいのレベルだからね


グラウンドを野球にすごい取られてるイメージがあるんですよ俺


で、俺らの小学校って野球少年団があってねサッカーがあって
そんでソフトボールが強かったの女子の
女子のソフトボール強かったの
クレオパトラーズ」っていう名前の


工務店「(笑 あんまり締まらない名前ですね」


まぁ女子だからクレオパトラから来て「クレオパトラーズ」になってるんだけど
それがけっこう市内でトップで勝って全道大会とかいくような
女子も(グラウンドを)取っちゃうわけよ。「角(カド)」取られるわけよ


工務店「(笑」


野球とソフトで角とられちゃってるからさ
その肩身の狭い思いのコンプレックスみたいのがまだあるんだよね


工務店「なんだ野球このやろー(笑 取りやがってと」


取りやがってという気持ちがあるわけですよ
だからねー「野球」って言われると
チッ! もう! ってなるんだよなー

加藤が野球少年だったという話は初耳でした。
しかもキャッチャーで阪神の帽子をかぶっていたという。タブチ?
それでも学校のグラウンドのスペースを取られていたという
野球&ソフトボールに対する怨念は根深いようです。


・「クレオパトラーズ」女子のトラウマ

クレオパトラーズの女子がすごかったなー!


すごいじゃんソフトボール部の女子とか
こうなんか言い寄られて


工務店「はいはいはい」


なんか俺ボールをさ、ソフトとか邪魔だからさー
バーンってサッカーボール蹴り込んだことあるんだよ


小学校のときに。小 5 か小 6 のときだよ
そしたらクレオパトラーズのやつらが血相変えて!
俺囲まれたんだから


工務店「集団で来た」


集団で来たよー
ほんとに「ミスジャッジした審判」よ? 俺
バンバンこづかれちゃってクレオパトラーズの選手に


バンバンこづかれちゃってさー
もう半べ(半べそ)よ半べ! 半べだよ
女子に囲まれて。そういう記憶もすごいんだよー


なんだろうねあの小学校のさ
小学校 5 年 6 年のときの女子のパワーってすごいじゃん


工務店「半端じゃないですね集団は」


背もさ成長が早いの女子のほうが
男子のほうが背ちっちゃかったりするんだよ小 5 小 6 のときって
女子が体つきもデカくなっちゃってちょっと大人びてるわけですよ
第二次性徴のもうね、始まっちゃってるから


女子だけ別室で呼ばれてさ
いろんなこと勉強した日から
ちょっと顔つき変わってくるじゃんあいつら


すごいんだよドッジボールやってるときに
顔にぶつけられて
もう一時間ふせて泣いたまま一歩も動かなかったときあるんだよね


工務店「また泣かされた(笑 すっごい速い球投げるやついるんすよね」


いるんだよ
中学校になってくれば変わってくるんだよパワーバランスが
男子のほうが身長グンと伸びるけど
小学校 5 年 6 年のときの女子がいちばん怖いね
バーン投げられて顔面ぶつけられて
俺もう運動場でさ、ひれ伏して! ひれ伏して泣いて
先生が「加藤くん加藤くん起きなさい」って言っても
手振り払って
ずっと運動場にひれ伏して泣いてたことがあるんだよ
チャイム鳴るまで。悔しくて
恥ずかしくて顔あげられなかったんだよ
「女子に顔面にぶつけられた」という
痛さじゃないんだよ涙は
女子に顔にあてられたという悔しさ!


工務店「屈辱が」


屈辱が!


これはもうなー


だからそんな思いもあってねサッカーやってきて
サッカーが J リーグが出来て
ある程度メジャーな感じになったという
ワールドカップももう 4 回目ですよ今度でね


そうなってきたところで「野球」って言われたら


これなーガックリくるね

怒濤のような「女子」への私怨!
最後のほうはもう野球とかサッカーとか関係なくなってますけどw


ともかく野球やソフトボール(というか女子)に積年の恨みつらみがあるし
サッカーもちょうど世間的にメジャーになってきたところなのに
英才教育をしてきたはずの息子に「野球選手になりたい」言われたら
そりゃ悔しいですね。


ちなみに加藤はこのトークのあと、リスナーからのメールで
「かいせい君の好きなようにしたほうがいい。あとで後悔しても遅い」
と、たしなめられたりしてました。
それでもまったく諦めきれないようでしたが…。


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ま、こうなりますよね