年末年始テレビ番組 77 の煩悩

たいへん遅ればせながらこの年末年始に見たテレビ番組、合計“ 77 番組”についてあれこれ感想文を書きました。むしろ書き散らかしました。ハートが温かな人にだけお読みいただければ助かります。

五段階の☆の数で自分の「ちゃんと見たよ度」を曖昧にあらわしてます。

ではどうぞ。

12 月 21 日(日)

1.テレ東系「ドライブ A GO GO !」

☆☆☆☆
スイーツ親方こと元横綱大乃国芝田山親方が札幌でやるせなすの中村を引き連れて美味しい「スイーツ」めぐりの 30 分。「 M-1 グランプリ」の放送直前で気が気じゃない時間帯ながらも、つい心は画面上の甘いものへと揺らぐ傾く・・・。大乃国といえば横綱まで上りつめたくらいだから現役時代はそりゃとてつもなく厳しい稽古に耐えてきただろうし今も弟子に厳しい稽古をつけてるらしいんだけど、スイーツに関しては完全に喋り口調がまろやかで紳士的で真人間で、また北海道出身という同郷のよしみもあり、なんというか不安要素が見当たらない。歴史上のあらゆる「元横綱」よりも親近感の持てる存在です。時代の空気にマッチした芝田山親方はスイーツを求めてこれからも全国をのし歩き続けます。デブタレ&グルメレポーター市場はますます混沌。

2.テレ朝系「 M-1 グランプリ 2008 」

☆☆☆☆☆
オープニングからエンディングまで一秒たりとも見逃したくはなく、生放送を見ながらサイト上で評点をつけながら実況風なことをしたいのはやまやまなれど、正直「やりにくい」というのがサイト持ちなりの自意識過剰に彩られたジレンマです。どちらにも集中できないのよね。そこから苦肉の策で誕生したのが、僭越ながらわたくしめが繰り出しました「上戸彩実況」であります。今年もヘタすりゃやりかねません。アシスタントがまた小池栄子に戻ったら、やりません。

3.NHK 総合「夜はぷちぷち ケータイ短歌」

☆☆☆
NHK ラジオ第一でレギュラー放送してるのをあえてテレビに持ち込んで連動企画みたいな。キャスティングがテレビないし民放の主流とはかけ離れていて、司会が「だいたひかる」というのがなかなか興味深かったです。他ではまず絶対ありえませんからね。とはいえ台本どおり&スタッフの指示どおりの進行ではあるので見慣れないながらも辛うじて成立はしていました。同様の企画でよりあまねく世に浸透してる「ケータイ大喜利」に比べて、短歌のほうでは愛だの恋だのといったこしゃくなテーマが頻繁に、しかもどストレートに取り扱われるぶん、番組には「女子」成分が必要になってくるのでしょう。ある程度の「おもしろ」を司ることが可能なお笑い芸人という括りに絞るとなると、だいたひかる以上に適任はいないかも知れない。20 年前なら山田邦子かも知れません。

12 月 22 日(月)

4. テレ東系「やりすぎコージースペシャル」

☆☆☆☆
「やりすぎ FBI 」では有吉によるダチョウ倶楽部への「くさし」具合が太田プロ直系で秀逸でした。あだ名つけ芸がフィーチャーされがちな有吉ですが、何故かひそかにフリートークも強い(強くなった?)ので笑いっぱなしです。同じようにサバンナ高橋による西川きよしネタも絶好調でしたね。トータルの小芝居のくだらなさを今田につっこんでもらうという図式も「 FBI 一座」全開で手抜かりなく好調です。また「売れっ子タレントに密着」な企画もぼんやりと見てしまい、エドはるみに千原せいじ、ハリセンボンに今田耕司はるな愛東野幸治とそれぞれにサポートがついて、年末に向けて忙しい売れっ子の現状を追った軽いドキュメンタリーが展開されてました。それにしても、はるな愛のグラビアってのは、いくら野田社長のサンズ所属とはいえ・・・。



賢ちゃん

5.テレ東系「カンブリア宮殿

☆☆☆
ユニクロ柳井正社長に村上龍が迫る with 小池栄子。仕事には厳しいがそこそこ気さくなおっさんという柳井社長であります。VTR ではユニクロ社内での仕事ぶりが紹介されていて、社員には決まったイスや机がなく日々移動して仕事をしていくなどユニークな社風のようでした。夜 7 時頃には強制的に照明が落ちてムダな残業を許さないなど時間管理も徹底してるみたい。この新しげな社風といえば、たしか「株式会社はてな」もこんな感じでしたっけ。社長自ら強靱なバイタリティをもってバリバリ、というのは社員にはプレッシャーでしょうけど、たしかに会社を激しく動かすんですねぇ。決して働きたくはないですけどねぇ。

12月23日(火)

6. テレ朝系「ロンドンハーツ 2008 年末 3 時間 SP 」

☆☆☆☆
有吉による格付けは水を得た魚でした。横溢する過剰な毒舌、というか単なる悪口に「言い過ぎじゃないの?」と憂いつつ、いっぽうでは恍惚としてしまう自分を否定できません。強気な姿勢の反面、有吉が自身への評価を必ずしも高く位置づけているわけでもなく、ところどころヘコんでいる姿もとことん溜飲を下げるものではあります。「抱かれたい芸人 GP 」では芸人の一喜一憂を茫然としながら観察。「抱かれたい」に名前を挙げられたからといってイコール「即エッチしたい」ってことにはならないと思うんですけど、それ前提で無邪気に喜びまくってる人がいっぱいいて、なんだそりゃって思ったりもしましたよ。

7. TBS 系「カリスマ白書」

☆☆
「 TV.Bros 」の番組表には当初掲載されてませんでしたが、野村克也桑田真澄イチローにスポットを当てたドキュメンタリーチックの番組でした。特に桑田パートでは、母校・PL 学園の校舎でロケをおこなったりして、当時の 3 年生の教室で「あの」ドラフトを振り返ったりしてました。ただ桑田曰く「記憶がない」と。トラウマだったんでしょうかね。ともかくこの件に関しては桑田清原が現役を引退してようやく「解禁」された感がアリアリです。まだ「真相」は完全に定かではなさそうですけれども。桑田の実家で母親がだいじに保管しておいたという「早稲田大学の受験票」が、桑田が巨人と密約していたわけじゃなく、あくまで額面どおりに大学進学を志向していたことを裏付ける証拠になったりもしていて、かるく推理小説のアリバイのようでもありました。

8.日テレ系「 HAPPY Xmas SHOW!


絢香のアカペラ→ピアノ弾き語りで二曲メドレーしてるところだけをタイミングよく見ましたし、慌てて録画もしましたよっと。歌い上げ系の歌手ってあんま興味なかったはずなんですけど、恥ずかしながらなぜか絢香ファンになりつつあります。今のところの若さとお猿さんっぽいルックスが特にマイナスになってない点が有効です。ブレのない情熱的な歌心が金の取れる説得力を演出しています。

9.テレ朝系「ぷっすま

☆☆
「ビビリ王決定戦」に番組宣伝がてら田中美里観月ありさが出演しておりました。それにしても仕掛け人をつとめる無名の役者陣のプロっぷりが相変わらず徹底してます。基本的には台本どおりのトラップを消化するために淡々と進行していくだけの役割なんだろうけど、出演者陣の突発的なリアクションから生じる不意のつながりもあるはずで、アドリブ対応を任されてる部分もあるわけですよね。素と演技の入り混じったふしぎコント空間をつくりだす巧さには筋金入りの役者魂を見出しています。草なぎ剛の場当たりいい加減な芝居と田中美里の途中すこしスイッチ入っちゃった女優ぶりがナイスでした。

10.フジ系「ミスキャンオールナイトフジ」


お笑い芸人とミスキャンパスに選ばれたような美形ぎみな女子大生を集めて下世話にお送りされた番組・・・なんでしょうか、自分にあんまり青田買い気質がないようで、アマチュア段階で未完成な半端タレントにはあんまり食指が動きませんでした。きっちりプロとしてセントフォースとか三桂とか芸能事務所に入っていたり、あるいはいっそ局アナになったうえで新人ですっていうんなら真剣にがっつくんですけれど。それでも既に事務所に入ちゃってる人たちはひそかにいるのでしょうが、年のため録画だけはしているので、3 年後くらいに死ぬほどヒマだったら思い出したようにお宝発掘なんて見返すかも知れません。その近未来に至りますれば今回出演したミスキャンの人たちにとっては我が世の春を謳歌している絶頂期かも知れず、いっぽう自分はたぶん地獄の底で這いつくばっておる頃でしょう。

12 月 24 日(水)

11.フジ系「笑っていいとも!特大号」

☆☆☆☆
恒例タモリ神父による説教は当初文字起こししようとも探りましたがクリスマスイヴに生放送で醸しだす独特な雰囲気からくるおかしさおよびせつなさは文字で読んだところでうまいこと脳内再生されるはずもなく、また意外と長尺なので骨も折れるし、あと途中わざと何いってんのかあやふやにして笑いを取ろうとするズルい場面もあり、もうどうでもいいやとにかく笑えればと思えました。年に一度の「ウキウキ Watching 」生歌は今や貴重だし、いいともワールドという小宇宙に生きる身の上としては見どころ満載の番組ではあるのです。しかしテレフォンショッキング一年分をまるごと振りかえるのはよほど目的意識をもって見ないと一時間をゆうに超える長さゆえ、途中で寝てしまいます。そしてものまね歌合戦は評価不能でございます。あと盲点でしたがこの前日の爆笑問題のラジオを聞いていたら

「いいとも特大号は毎年必ずなぜか水曜日に放送される」

というプチトリビアを得たので、ここにご紹介しときます。

12.テレ東系「ゴッドタン」

☆☆☆☆
2008 年最後のレギュラー放送。「マジ歌」で名を馳せている東京 03 の角田を中心とする出演者陣によって実にでたらめなオリジナルクリスマスソングが作詞作曲されてました。ていうか他の出演者は正直ノイズでしかなく角田に任せてさえいればまともな楽曲が完成してしまいそうだ、という角田のアーティスト性の高さにあらためて気づかされる放送回でございましたよ。おもしろいおもしろくないは二の次にして「角田すげぇ」っていう。そしてこれが年明けに放送されるマジ歌選手権のプレリュードすなわち序奏となるわけです。

13.フジ系「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー 2008 」

☆☆☆☆
飯島愛が死んだという不意の一報が入ったクリスマスイブのこの日、とても「まだとりあえず生きてる」人たちの「自称・不幸話」に耳を貸す気にはとてもなれませんでした。生放送に時事ネタ挟み込んでくることの多いさんまは飯島愛のことも当然知っていたはず。しかし番組内で触れることはありませんでした。そりゃそうだあんまり重すぎですもんね。番組自体がマンネリとはいえ内容的に今ひとつ爆発力に欠いたのもこの影響が少なからずあるんじゃないかと勘ぐっております。もちろん世界同時不況で失業者続出みたいな社会情勢もあるでしょうけれど。バブリーで楽観的でホイホイ幸せな時代にこそ「明石家サンタ」は映える企画でありました。むしろ、そんな時代なんて過去にあったのか? と今となっては。

12 月 25 日(木)

14.フジ系「とんねるずのみなさんのおかげでしたスペシャル」

☆☆
「食わず嫌い王」は高橋尚子上地雄輔で、未婚だという高橋尚子がちょっとでも色気づいた話を始めるとなんとなく引き気味になっちゃうという本音が出ます。そぐわない。もうひとネタの「矢島美容室」は一曲かぎりでの解散をアピールしておきながら、いざライブに臨むとなると「まだ続くよ」という織り込み済みのどっちらけ。とはいえ「ニホンノミカタ」は口パク全開ながら悔しくもいい曲だったので、こっそり追っていくしかありません。演出に大幅な権限を発揮しているであろうディレクターは「マッコイ斉藤」なんですね。おもしろさのためには人を人とも思わないような演出手法を取る人です。有吉弘行の「我々は有吉を訴える」DVD 制作に関する“主犯”です。

15.TBS 系「クリスマスの約束

☆☆☆
小田和正の毎年恒例クリスマスライブ特番。楽曲や歌唱力などトータルの質の高さにうなりっぱなしですが、それよりも驚嘆すべきは全国各地をツアーついでに練り歩くみたいな VTR の内容で、単なる旅番組ていどに収まっていればまだ穏当なのですが、還暦を迎えたインテリ偏屈シンガーソングライター丸出しでどうも一筋縄ではいかないらしく、あれやこれやに口の悪いことこの上ありません。街頭の一般人を相手にジジィババァ呼ばわりとかけっこうひどいです。こんな人あんまりいないので貴重です。

12 月 26 日(金)

16.テレ朝系「徹子の部屋

☆☆☆☆
年末恒例タモリ。なんかもう YouTube で昔のタモリ動画けっこう見まくってるせいで、どの内容がいつの年のだかいよいよ混乱してきています。さすがに今年は赤塚不二夫の追悼色が濃くなって収穫があった感じです。そのあとは今回もここ数年にならって、動物の VTR 見て、ニセ外国語。毎年おもうんですけど貴重な機会なのに動物 VTR とかもったいないですよね。ちなみに今回は「タイの象のお絵描き」でした・・・。また昔はニセ外国語を披露するにしてももうちょっとセット組んで本格的にやったりしてましたが、最近はずっと座りっぱなし。アグレッシブさが失われています。とはいえ外国人もどきのおばあちゃんが次々と憑依しまくった珍しいタモリの姿がたしかにそこにはありました。

17.TBS 系「 8 時だョ!全員集合年末スペシャル」


裏番組も激戦区でほとんど視聴を怠けました。チラ見するかぎり昔の VTR の羅列で、ワイプ画面の中の出演者が明らかにダルそうにしてる様子だったのがいたたまれませんでした。あと昔のアイドルでキャンディーズとかがドリフなど男性陣と組んでやってた組体操みたいなのは、ひそかに卑猥です。

18.テレ朝系「 M ステスーパーライブ 2008」


気もそぞろです。TOKIO、嵐、Perfume、KinKiKids、あたりの出番に遭遇した気がします。もっと見てたかも知れません。そうだ司会のタモリは各出演者に対して概ね「今年はどんな年だったか」と尋ねていたのに、倖田來未の出番では「今年の“下半期”はどうでした?」と不自然な尋ね方をしていたのです。倖田來未も一瞬「え?」みたいに回答を躊躇してましたが、そういえば“上半期”はエロくだらない羊水発言で騒動を巻き起こしてたんでした。みんないろいろ気ぃ遣わなきゃいけねーですね。

19.日テレ系「太田総理 SP」


オーラスでライブドア堀江元社長が出演するところだけ珍しいもの見たさで鑑賞。別にブログとかで近況知ろうと思えばいつでも知れるんですけどね。

20.テレビ東京系「鶴瓶カレンダー 2009 授乳だ!逮捕だ!爆発だ! 紅白出られないなら・・・やってまえ SP」

☆☆☆☆☆
事前情報で期待のハードルをさんざん高くしときながら、そのハードルを斜め上方向に軽やかに飛び越えた出色のできばえ。こんなの滅多にないことです。「カレンダー制作」をお題目に、鶴瓶という立場も人気も意志もあるベテランをマスコットキャラクターに仕立て上げて、いっぽうでは最大限に尊重しつつ、しかし最低な侮蔑さえ加えながら、完全にまちがったことを結果的にエロくだらなおもしろい方向に力業でまとめてきた。鶴瓶の他には、おぎやはぎアンタッチャブル土田晃之宮川大輔チュートリアル大橋未歩アナのみ。シンプル上等、余分なひな壇やらコメンテーターやらの排除。これ、東西、事務所のバランス、コンビとピンの配分など、どこにも偏ったところがないキャスティングだし、また「わかってる」人ばっかりだ。松竹なら TKO とかますだおかだとか混じっててもふしぎじゃないのにそれすらもいないというのが、事務所の大師匠とかなにも超越した鶴瓶いじりを徹底してる。最短距離で目的地へ向かった印象。 1 時間 30 分という時間もダレずに詰め込めるベストな時間じゃないでしょうか? ともはやなんでも肯定モードです。



全肯定

21.テレ朝系「ロンブー X マス」

☆☆☆☆
鶴瓶カレンダーの余韻に浸っていたものの意外と当たりでした。小島よしおやたむらけんじやオードリーや髭男爵などあたりのいわゆるひな壇芸人が束になってロンブー淳による単独仕切りのもと VTR 交えたエピソードトークで一年をワイガヤと振りかえります。小島よしおが旭川氷まつりに出たときの酷寒のなか海パンと裸足でステージに登場していた様子など壮絶でしたし、アンタッチャブル山崎がメキシコでマタドールと化していた映像はかなり笑いました。山崎には意外とマタドールの才能があったという。番組後半に設けられたテレビでは久しぶりだというロンブーだけのツーショットトークでは淳なりの「モテるために芸人やってる」的な哲学が披露されていて、亮、スタジオの客ひっくるめてヒキ気味でしたが、淳は我が道を貫くようであくまで堂々としていました。たぶん一生その価値観は理解できないと思います。

12 月 27 日(土)

22.TBS 系「爆笑問題 VS 安住紳一郎 平成ニッポン 20 年史!」

☆☆
お笑い史をサラッとなぞったような前半部分だけチェック。しかしウンナンとんねるずの名前さえ挙がっているお笑いの歴史上からダウンタウンの名前が抹殺されているというのが、ここ十年来あらゆる方向で順風満帆がずっと続いているようにみえる爆笑問題にとっての、唯一といっていいウィークポイントですね。わかりやすすぎるタブー。そして爆笑問題が独立行政国家を築いてしまっている今となっては、別にダウンタウンといちいち歴史を共有しなくてもよくなっちゃった。永久にわかりあえないままなんでしょうか。それこそ桑田清原の絡みが引退後ようやく解禁というか、当事者がプロ入り前後のエピソードをテレビ画面上で穏やかな表情で振りかえることが可能になったように、ダウンタウン爆笑問題の間にある深い深い溝についても、当事者中の誰かが引退するか死ぬまでおおっぴらに語られることはないのかしら・・・なんだかこのままだと死んでも語られないような気もします・・・。

23.フジ系「さんまのまんま」

☆☆☆☆
DJ OZMA (初代?)の回が北海道ではこの日に放送されました。基本的には嘘ばっかついてる DJ OZMA で、その話術や仕掛けについつい乗せられがちな昨今でしたが、さんまのスタンスの前ではさすがにほとんどが見透かされているようで、いつものあからさまなフェイクぶりよりはやや「素」の顔が見えたかも知れません。さんまに「へぇ、そうやって芸能界楽しく泳いでるんだぁ」とかメタ視線で言われたら虚像貫く意味ないです。綾小路翔のこともふつうに自分のこととして話していて「設定」もなにも無くなってました。トークのオチで 2 代目 DJ OZMA が登場して案の定さんまにオーラがないみたいなことを突っ込まれてたのは鉄板です。

24.フジ系「人志松本のすべらない話ザ・ゴールデン」


番組開始前に寝オチしてしまい気がつけば「 MVS 」が決まっていて勝俣が欽ちゃん話してたのがもう一度リピート再生されてました。松本と有吉のすべらない話が今ひとつだったと伝え聞きますがどうだったでしょうか。千原ジュニアの話も既出だったとか。余談ですが千原ジュニアに関してはこないだ日テレ系「 Perfume気になる子ちゃん」で『 3 分クッキングが実質 7 分あるのはなぜ?』という「気になる」話を提案してみたところ、あ〜ちゃんから「その話いいともでもしてましたよね!」とネタかぶりを指摘されてしまい、仕事量の多さを言い訳にしながらも、かなり赤面してました。あ〜ちゃん怖さ知らず。

25.NHK 総合「サラリーマン NEO ウィンタースペシャル」

☆☆
この番組の「座長」は生瀬勝久に相違ないのだけれど、最近は沢村一樹が「セクスィー部長」のブレイクやらそれに伴った紅白への出演やらエロキャラの解禁によるバラエティ番組への露出の増加やらで座長の座に肉薄してるような気がしないでもないです。この放送回は「セクスィー講座」みたいなコントが極めてばかばかしかったです。セクスィー部長のセクスィーにあてられた際、どうリアクション取るべきか、など。ニュース番組やテレビ体操、教養講座などをコンセプトにしたパロディものコントに、「本物」のシンとした教養の空気を持ち込めるのが、NHK でコントをする強みだと思ってます。

26.テレ東系「 JAPAN COUNT DOWN 」

☆☆☆
音楽番組ですが Perfume のプロデューサーとしておなじみの中田ヤスタカインタビューだけ見ました。Perfume を観に武道館へ足を運んだ話などしておりました。「自分の作った曲ばっかだから楽しかった」ですって。武道館でも実際アンコールの MC で中田ヤスタカ紹介されて拍手が起きたりして、なかなか足を運ぶことがないとかねがねインタビュー等で語っていただけに、かなりレアな場所に立ち会っているのだなと客席で強く思いました。単なる思い出話でございやす。

12 月 28 日(日)

27.フジ系「すぽると感動大賞」

☆☆
2008 年のプロアマスポーツ界で活躍した人を集めて VTR で振り返ったりトークしたりというすぽるとというかジャンク SPORTS 的なというか。関根勤が「美女アスリート」をランク付けしたりしており、まだ浅尾美和が一位の座に君臨してました。この回スタジオゲストとして出演していたから、っていう理由もあるんでしょうけど。どうもここんところ、暗い影がね、やっぱり。本人の責によるものじゃ決してないんですけれど。

28.日テレ系「笑点

☆☆
オリエンタルラジオが演芸コーナーにおそらく初出演。メリーゴーラウンドで「ズン!」のネタを披露してました(紹介が雑)。オリラジはいったん MC 専任から「降りてきた」一年でしたが、年末年始の漫才はこのネタしか見たことがなく、M-1 も予選からやってきただろうに引き出し的にはありゃりゃって感じがしたのです。にしても「ズン!」ってやるの中田好きそうです。オリラジが担当してる「オールナイトニッポン」の金曜日 3:00〜5:00 を最近ヒマなので聞き始めましたが、まっとうにおもしろいことを言い続けようとしていておもしろいですよ。

29.TBS 系「お笑い Dynamite!!(前編)」

☆☆☆☆
どんなネタが披露されていたのか完全に忘れましたが、ショートネタブームにあとのせサクサクでちゃっかり乗っかりすぎな TBS ならではの浅ッさい企画のように感じました。ウッチャンくりぃむしちゅーの司会者コメントがいちいちお笑い芸人を救ってる、という意味では「レッドカーペット」と同じ構図ではあります。あと番組サイドが芸人にキャッチフレーズをつけるんですが、さすがに出演者の数が多すぎて、クオリティが著しく低かった。あとになってカタログ化するべきだったと後悔しました。録画しておりません。今でも悪夢のように覚えてしまってるものがありまして、「ロッチ」を紹介するのに、「アッチコッチソッチ ロッチ」。ひどい・・・。

30.フジ系「さんま福澤のホンマでっかニュース」

☆☆☆
学者とか一家言もってる人が集大成してるため「一歩ひいた」さんまが観られる貴重な番組。環境問題とかエコ問題について過剰なほどに次々と「常識」(ゴミはきっちり分別すべしみたいな)とはかけ離れた「非常識」(ゴミは分別なんかしなくていいみたいな)を挟み込んでいく武田邦彦という学者の人が強烈なインパクトを放っていて、主婦代表みたいになってた高畑淳子がそれまでの「常識」を覆されるたびにたいへんいいリアクションをしてました。

31.日テレ系「おしゃれイズム」

☆☆☆☆
ゲストは里田まい。珍妙な語彙の操り方を上田晋也につっこまれておバカタレントとしての面目躍如です。同じ事務所系列だからってわけじゃないけどやっぱり相田翔子といじられ具合が似てるような気がしますね。キャラクタはぜんぜん違いますけれど。トーク絶対音感が半音ズレたまま固定されてるようなイメージです。この放送ではなぜか「イカ」がキーワード。イカのくんせいを袋にもなにも入れずカバンの中にそのまんましまいこんでカバンごと「イカ臭く」させていたりというのは下ネタスレスレでした。しまいには藤木直人がロケでイカ釣り漁船に乗ってゲットしてきた生採りイカを食べるなど、イカ尽くしの 30 分でしたとさ。

32.日テレ系「ブラックバラエティ

☆☆☆☆☆
現役の巨人選手と野球モノマネ対決を繰り広げた第一弾。このあと年越しをまたいで三週にわって繰り広げられました。ぼくこれ野球モノマネシリーズ主観的に大好きなんです。もう完全に趣味です申し訳ない。中居の野球モノマネにかける熱量が現役の巨人選手を遥かに上回っているのがガチファンすぎてたまりません。昔の選手はもちろん最近の選手(巨人以外も)までよく知っていて、絶対的に多忙であろう中いつどこで観てるんだろうと単純に疑問ですが、でも忙しい人ほど吸収力がハンパじゃなかったりするんでしょうね。だからこそ忙しい中でも仕事をテキパキこなせるというか。中居誉めたって仕方ないんですけれど。あと元広島の「木村拓也」選手とウマが合っていたのもそのまんますぎて笑えました。単純に年齢が近いせいだというのはもちろんあると思います。

33.TBS 系「情熱大陸 extra 」

☆☆
比較するべきかわかりませんが羽生名人を取り上げた直近のものとしては NHK で放送された「プロフェッショナル」のほうがふしぎと引き込まれました。とはいえ最低限ルールわかるのが救いであらためて棋譜をド素人向けに解説してもらったりするおかげで、こういうドキュメント番組ではその勝負としての醍醐味がびしびし伝わります。対局中にお菓子食ったり眠りそうになったりするのは真剣勝負とのギャップでお約束ともいえる映像。



鬼太郎

12 月 29 日(月)

34.フジ系「宇宙で一番頭のいいワイドショー」

☆☆
今田&高島アナという 2008 年もっとも盤石と言えそうなタッグが仕切ったのは各界の識者・論客などを集めたトークバラエティ。テレビズレした人がまださほど多くないぶん、やっぱり「原石」というか一風変わった人が多くそこをいじっていくぶんには間違いなくおもしろかったです。でもなんとなく不発気味だったような・・・。そんな評価すら三点リーダつきでしかおおっぴらに言えないのはお昼の放送で睡眠不足で途中で脱落したからです。なにか目新しいことはあったでしょうか。

35.日テレ系「 ZAIMAN

☆☆☆
主に関西芸人がひたすら漫才。M-1 ブランドが自分の中でもひそかに根強いようでチュートリアルあたり出てるとつい画面に釘付けになってしまいます。で相変わらずおもしろいという。

36.テレ朝系「ホリプロスカウトキャラバン」


「最強女優伝説」とかいってケンコバ水道橋博士を招きながら「志穂美悦子」の話を延々とする深夜テイストですが放送されたのは真っ昼間でした。今あえて志穂美悦子というのは元 JAC という経歴の女性としては稀少なアクションスターだからなんですね。本編はアクション女優を募集するという名目でおこなわれたホリプロスカウトキャラバンとそのグランプリに選ばれた人の密着ドキュメントで、正直まだ録画したっきりほとんど観てません。「ミスキャンオールナイトフジ」と並んで将来のお宝候補。まぁこういうのってたいてい録画したことさえ忘れちゃってるんですけど。あとそういう目的で保存してある昔のビデオテープが何百本か家にありますが VHS 再生するのが機材の接続的にめんどうなのでまーったく機能してません。うずたかくホコリにまみれて積まれたビデオテープ、かさばります。

37.TBS 系「お笑い Dynamite!!(後編)」

☆☆☆
ちゃんと観たはずなのにやっぱり覚えてない。メモ書きとかしとくべきですね。ショートネタのネタ番組でメモ書きしたところで手間ばっかりで不毛な気はします。でも本当にだいたい見たんだよ。上田がなんか罰ゲームで変な扮装させられてたはずですけど、何に扮したかさえ忘れました。老い先短い。

38.フジ系「 SMAP×SMAP

☆☆
「ビストロ SMAP 」に佐藤浩市宮崎あおい宮崎あおいは夫・高岡蒼甫ネタは NG なんでしょうか。不自然なくらい一言も触れられてなかった気がするのですが。篤姫とか仕事オンリーで絶好調なだけにそんなプライベートな話題に頼らなくてもいいという自信のあらわれなのかな。たしか SMAP 相手の勝利のチューもしてなかった気が。ここにきて逆にひどく潔癖な気がします(やることやってるんだろうに・・・ボソッ)。あと宮崎あおいと昔からの友だちだというベッキーは他にも上戸彩を手込めにしたりして着々と大物キラーの道を歩んでおりますね。

39.テレビ東京系「全日本ソーダン選手権」

☆☆☆☆☆
今のテレ東深夜の勢いの濃縮還元果汁にイカ墨大量投入って感じの黒いバカ企画でした。ケンコバ有吉森三中大島のトリオで相談 100 人斬りに挑戦。ケンコバが詭弁ばかりの座長なら有吉相談員は常にケンカ腰。高級マンションで彼女と同棲してるというムーディ勝山に対しては終始バカ呼ばわりで「一発屋業界にすらも入れない」と傷口に塩をすりこむような酷評を真正面から。「今ムーディですって名乗るの恥ずかしいだろ? 俺も猿岩石ですっていうの恥ずかしかったよ」 自虐にも落とし込めるから強いんだよなぁ。そして長井秀和の出番では、ケンコバ有吉より長井が年上のためかギスギスしたやりとりもなく、ややしんみり。また海外生活だの美人局だの不倫だのあげく離婚だの大ネタいっぱいにも関わらず、いやだからこそというべきか、さっぱり長井秀和が自分のネタとしてまったく昇華できてない様子で、おのれの話芸の笑えなさを自嘲していました。あと、テレ東は風子が好きですね。いかがわしいったらありゃしません。

12 月 30 日(火)

40.フジ系「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」

☆☆☆
ものまねという以前にただ扮装しただけみたいなコントになると途端に見る気は失せますが、たとえばダチョウ倶楽部の上島&ジモンによるくだらない VTR をバックグラウンドに、肥後が徳永英明の微妙にうまい歌マネをしてるというのが合わせ技一本って感じで上出来だったりもしました。石本沙織アナのソロのモノマネは何度も繰り返し見たいレベルに到達してると思います。以前に披露したのとか動画サイトに放流されてないもんでしょうか。あと昔ビジーフォーの洋楽ものまねはさっぱりわからなかったのですが、今般ビリージョエルのものまねの似てるも似てないも十全に把握できるまでに自分が成長しましたよ、ってなもんです。年くった。

41.テレ朝系「アメトーーーーーク!歳末イケてる家電芸人 今一番売れてます SP 」


家電をやたら熱く語るという集団コントがだんだん押しつけがましくなってきてスベり気味になっちゃってましたね。好きな番組ですがこの日はなんかオープニングから見るのにぜんぜん気乗りしませんでした。また「中学のときイケてないグループに所属してた芸人」は抜群にウマが合うはずなのですが、これは登場シーン早々に寝オチしてしまうという失態。酒ばっか飲んでるから・・・。

42.NHK 総合「多元同時進行ドキュメント 新宿・歌舞伎町 24 時間」

☆☆☆☆☆
録画しといて年明けにガッツリ見ました。5 人のディレクターが新宿歌舞伎町の今をそれぞれの手法で映し出します。取り上げられたのは、中国や韓国から来て歌舞伎町をイキイキと闊歩してる仕事人、老舗の美容室、生バンドのダンスホール、歌舞伎町に定住している菊地成孔、母親が上京してきたホスト。あと真夜中の将棋クラブなんてのもあったかな。結果的にはどれもまっとうな人間ドキュメントという点でそれぞれのディレクションにさほど差異は感じられなかったけれども、華やかなネオンに彩られた表舞台と、うさんくさい金の臭気やら暴力やら非合法ななんやらがすぐそこに隣り合わせているような舞台裏、その紙一重の恐怖をトータルで感じちゃいました。警察の出動とか物々しいシーンが挿入されてないぶん、むしろ日常の緊張感が伝わってくる。東京って怖ぇーという田舎者の感想です。

43.TBS 系「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」

☆☆☆☆☆
ガチだもの。かなりハードな人生の分かれ道だってのによく選手側も取材にオッケー出しますよね。けっこう実入りがよかったりするのかな? ともかくプロ野球選手はよっぽどじゃないかぎり短命です。多額の契約金もらえたり基本的に美人の奥さんもらえたりするのがせめてもの救いだろうか。成功者はごく一握りで、それまで人生賭けてやってきたことが早い人ならプロわずか数年で見切りをつけられてポイされちゃうってのは、厳しい現実ですよね。トライアウトで残れるか残れないかは一発勝負みたいなところもあって険しい道だろうし。引退後にまた野球関連の仕事に就けるなら幸せなほうで、すっかり足を洗ってまた一から再就職先見つけなきゃいけない人もいるわけで。もしかしたら野球もう少しやれるかも知れないという選手は社会人野球やアジアのプロ野球に眼を向ける。いったん華々しくプロ入りしたからって終身保障的な下支えがあるわけでもなく、プロ野球選手という職業に本当に夢があるのかわからなくなってくる番組で、すっげーおもしろかったです。

44.フジ系「全日本妄想大賞」

☆☆☆
妄想乙。ウソの妄想話を酒の席でさも実話であるかのように披露しあうというお遊びぶりは単発企画としてアリでした。島田紳助小雪とうんたらかんたらという与太話が企画の発端になってると思われ、きちっと関根勤ラサール石井チュートリアル徳井、アンガールズなど役者を揃えてきたのも間違ってない。ただおもしろさでいえば同様の企画を放送したときの「アリケン」の「ウソいい話」のほうが有吉や蛭子能収くまきりあさ美みたいなメンツでなにかとピリピリしてておもしろかったです。フジとテレ東の違いかしら。あとこの番組で品川庄司の庄司がカウンター席に立つ役割を与えられていたのは、あれはアイドル妄想を語るおじさんたちの妄想とは別次元にいるんだよ、という当てつけなんでしょうかね。ラサール石井里田まいとの妄想ウソ恋愛話に「他人事じゃないみたい」のようなことを言って半泣きでしたけど、誰が同情できますか。

12 月 31 日(水)

45.テレ東系「第 41 回年忘れにっぽんの歌


番組開始時間は 16:00からと早いもののかなりの長丁場で、紅白が 19:20 からでありその間にめぼしい歌手が出ていて逃すのはもったいない。氷川きよし、ジェロ、秋元順子中村美律子らの登場シーンあたりを寝ぼけながらチェック。しかし本当に中村美律子という人は年末にしか見ません。たぶん一年中日本全国まわってお忙しいんでしょうけれど。人気があるどころかしっかり紅白に枠を取ってもらってる大御所扱いなのがさっぱり解せません。

教えて!Wikipedia-中村美律子

中村美律子(なかむらみつこ、1950年7月31日 - )は大阪府東大阪市出身の演歌歌手。
1986 年デビュー。とりわけ地元大阪では絶大な人気を誇っている。テレビで長年司会を務めた「演歌一夜」や毎日放送「乾杯!トークそんぐ」も印象深い。

あぁ大阪でね・・・八割方いきなり納得です。

46.フジ系「 FNS 2008 クイズ!!」

☆☆
くりぃむしちゅー高島彩中野美奈子の司会陣で今年一年を振りかえるクイズ番組を、年末のわちゃわちゃ感を漂わせながら延々と。フジっぽいといえばそれまでだけれどあまりにも「芯」の入ってないようなスカスカな内容で、とりあえずタレントいっぱい呼んどきゃいいやみたいなやっつけ具合が群を抜いてます。視聴率も取る気なさそうなのがふしぎ。紅白に出た羞恥心との連動企画が唯一の見どころっちゃ見どころだったでしょうか。テレビで NHK 見てるさまをテレビでそのまま流す、なんてのは自虐的かつグッジョブな演出だったと思います。そんなことやってる時点で紅白の手のひらの上で踊らされてるわけですけど。

47.日テレ系「ガキの使いやあらへんで大晦日スペシャル」

第一部「山崎vsモリマン」☆☆☆ 
モリマン対決はモリ夫が痩せて帰ってきたというまさかの展開に。「奇声で威嚇する」対決とか「電飾」対決とか「マジック対決」とか、よりおバカさが増した印象です。たしか前回あたりの「いびき対決」みたいなので松本人志が「いくらでも見てられる」みたいに激ハマリしてたのが尾を引いたでしょうか。結末がどうなったのかは見失ってしまいましたが、別にどうだっていいような気もします。
第二部「笑ってはいけない新聞社 24 時」☆☆☆☆☆
録画してあとでまとめて見ました。最高でした。タレントを使った出オチの爆発力が凄まじく、おすまし OL 風のマツコデラックス、正義感強すぎて逆に不良に絡まれる大和田伸也(ハプニングで足をぐねる)、巨大なカバンの中から顔だけ出して完全に「こっち見んな」状態の石倉三郎など、序盤のバス部分から心わしづかみ。「スターウォーズ」風の茶番劇も実にくだらず、まずもってキャストの発表段階では、主演の川崎麻世はまだともかく、佐藤蛾次郎でやや笑い、ヒロイン役の梅宮クラウディアで爆笑、ロボット役の目黒祐樹で失神です。クラウディアのあまりの「出来ない」ぶりも異常。クラウディアの存在感は突き抜けてました。板尾の耳尖ったわけわかんない宇宙人ぶりは他の誰もマネできませんし、元夫遠藤を前にした千秋の堂々たる結婚記者会見では「新おにぃ」の絶妙にヘタレた芸達者ぶりが秀逸。千秋は山崎 vs モリマンにも何食わぬ顔で出てましたね。あのポーカーフェイスが底知れず怖ろしいです。でも、後半の年またぎあたりでちょうど放送されてたはずの世界のヘイポーのビビリすぎロケは、なにも「仕掛け」が施されておらず、勝手に自爆するというナチュラルな面白さはいつもどおりあったんですけど、やや笑いの質量ともに失速した印象ではありました。あとはトータルでずっと笑いっぱなしです。「前田美波里です」もふとした瞬間に思い出されます。



前田、美波里です

48.NHK「第 59 回 NHK 紅白歌合戦

☆☆☆☆
みなさん歌がお上手だし絵もキレイだし生演奏はゴージャスだし踊り子さんも大量動員だし賑やかで華々しくてたいへん結構なことです。中居がカミまくってたとか客席に向けてカンペ出してる(「ペンライト点灯」みたいなの)スタッフ見切れちゃってたのがみっともないとか和田アキ子が歌の最後らへんで音程はずしぎみでなんだかなと思ったとか気になっちゃう自分がみみっちいです。あとは全部ラジオで聴いてました。今年 NHK-FM では年またぎに「アニソン三昧」やってましたけど FM くらいの音質で実況解説付きで紅白放送されてれば絶対そちらをオススメします。絵がないのは気楽。

49.テレ朝系「年越し雑学王」

☆☆☆
ここ数年はめっきりテレ朝の番組で年越しです。唯一「笑える生番組でのカウントダウン」ってのがテレ朝しかないんですよね。今回も爆笑問題といっしょに新年を迎えました。よって 2009 年の初笑いも「年越し雑学王」。明治神宮からの初もうで中継で元フジテレビの山中秀樹がレポートしており、訪れた人が巨大な専用スペースに向けて次々とお賽銭を投げ入れるのですが、「そのお賽銭が投げ入れられた瞬間をスーパースローで再生」などという趣向を凝らしており、おもわず「なんの意味が?」というツッコミを入れざるを得ず、初笑いとなりました。おめでとうございます。

50.TBS 系「 CDTV スペシャル」


Perfume が出演した部分だけ偶然遭遇できたので録画しときました。「ポリ→ BcL → DF 」というメドレーで尺に恵まれていたのでついさっきまでの紅白ポリの記憶を早くも抜き去ってしまいました。「ltw」は年末さんざんやったので選曲から漏れてましたね。こうやって楽曲の名称を略称ばかりにすると、いかにもイタいファンみたいでたまりませんね。

51.テレ東「吉本 No.1 芸人は誰だ」

☆☆☆☆
だいたい番組レポは書いちゃった。あとむりやりヒネリ出そうとすれば、吉本というだけでこのメンツが集まるのはあまりにも層が厚すぎて、どこを取ってもスターだぜ。ひそかに圧巻です。「ぐっさんショー」は忌野清志郎のものまねが魂バリバリで心揺さぶられましたし、宮迫と友近絢香×コブクロも決しておもしろくはなかったですけど見事。今田のピアノとフット後藤のギターで山崎邦正浜田省吾風に「ヤマザキ一番」を渋く歌うのはカオスでしたね。バッファロー吾郎の木村は年末年始スベリっぱなしだったともっぱらの噂ですが、このコーナーでのうさんくさくも型にはまった司会者は木村しかありえません。

2009 年 1 月 1 日(木)

52.フジ系「鶴瓶新年会」

☆☆☆
ウンナンを筆頭に、さまぁ〜ず、ネプ原田&ホリケン、ダチョウ倶楽部キャイ〜ン、ココリコなど中堅ベテランどころが集まって鶴瓶を囲み、ゲームやら大喜利やら。堅苦しいことは何もありません。このメンツが一同に介して若手のようなことをやる、という意味では貴重な会合ですが、そんな熱心に見るものでもなかったです。たとえばゲームコーナーでは顔面が白い粉まみれになるもならないも匙加減ひとつのところがあって、いわゆる「空気の読み合い」ってやつをこじらせて、かなりグダグダでした。正月だから許されるゆるさです。

53.フジ系「爆笑ヒットパレード 2009 」

☆☆☆☆
長丁場でしたがとても満足のゆく番組でした。ここ数年にわたる M-1 の波及効果とでもいうのでしょうか、中堅どころのネタのレベルが高値で安定していて、なんかずーっとおもしろかったです。テツ and トモや海老一さんとこの大神楽とかは別にそうおもしろいってわけじゃないんですがそこは正月の縁起物ってことでサラッと流しましょう。ナインティナイン高島彩の司会ぶりは完璧で、スタジオでのお笑い芸人とのトークは言うに及ばず、また工夫が凝らされている各地からのロケ中継先とスタジオとのやりとりはいい緊張感に満ちたアドリブコントの体裁を保っていて見応えたっぷりでした。それにしても二年目の中村光宏アナ(高島曰く「みっちゃん」)の得体の知れ無さはなんなんでしょう。ヘリ中継で台本なのか素なのかギリギリのところでめちゃくちゃやってました。東京上空でたらめ実況。みっちゃんは中高大とエレベーター進学で生粋の慶応ボーイだそうですが、ある意味では「生粋のコント師」とさえ言えそうな大物ぶり。石原良純や長島一茂のような世襲っぽいタレントと同じ浮世離れしたおぼっちゃま臭を感じます。あと TIM レッド吉田の年明け一発目の

「あけましておめでトントンワシントーン!!」

は、そんなのずっとわかってたはずなのに、一瞬の不意を突かれて泣いた。

54.フジ系「新春お笑い大賞 2009 」

☆☆☆
爆笑問題平井理央で 2008 年に活躍した人を項目立てて表彰していこうみたいな総ざらえ企画。関西方面と役割分担があって、陣内智則藤井隆が司会のパートでは、シャンプーハットとか普段さほど目にしないような関西芸人が出ていてかえって新鮮でした。北海道人からしてみると、もうひとつの世界がそこにある、という感じです。

55.NHK 総合「鶴瓶の家族に乾杯 お正月スペシャル」

☆☆☆☆
かくし芸大会をほとんど見ずになんとなくチャンネル合わせてみたら意外とおもしろかった。ほとんどノーチェックだったんだけど、昨年末あたりに中居正広が出演していた前後編で「これはひょっとすると・・・」と今さらながら目星をつけていて、今回の出演は古田敦也鶴瓶といっしょに地方にロケに出かけるわけですが、小学校で校長から「授業やれ」だの「走れ」だのいいように翻弄されたり、めちゃくちゃ足の速い小学生とかけっこで対戦して惨敗したりと、ほのぼのの中にちょいちょいマジな笑いとイライラが同居してる感がツボでした。またどっかの家庭を訪問した場面でも、その家のご主人が「学(まなぶ)」で鶴瓶の本名と同じだったり、家の親戚みたいな人が何十年か前に鶴瓶のサインをもらっていたことが判明したり、でまたそのサインが無くしたと思ったら出てきて逆に鶴瓶が感慨深くなってたり、いろいろ小さな偶然が重なって話が激しく盛り上がりました。また 8 人の兄弟姉妹でみんな 70 歳とか 80 歳とかの高齢にも関わらず存命なうえに番組のため「全員が」一同に会して記念写真をパチリと撮った、みたいな光景も「家族に乾杯」を地でいくものでした。あと、これは全体を通して気づいたんですけど、ロケしてきた VTR を鶴瓶はじめゲスト陣がスタジオで観覧するというスタイルを採っている番組ながら、「ワイプ画面」で鶴瓶らの顔が映し出されることがほとんど無いんですよね。ワイプ要らない派(画面の中の表情が気になってしょうがない)としては見やすい番組でした。

56.フジ系「爆笑レッドカーペット 新春コラボ満点祭り」

☆☆☆
ちゃんと見たはずなのにほとんど記憶が残ってません。ショートネタ番組はいつもこうだ。差別化を図っていたのはたしかで「コラボ」と称して複数の芸人が同じステージで融合ネタを見せていた、はず・・・。もうネタ番組見すぎて頭の中ごっちゃになってます。オードリーが二回ネタ披露してぼくがテレビの前で「ノッてるなー」と言ったら今田耕司も「ノッてますねー」と言ったので、これもまたひとつのコラボだと思いました。

57.テレ東系「新春!モヤモヤアリケンオヤジ SP」

☆☆☆☆☆
今のテレ東深夜の傍若無人ぶりを自ら総括するかのような企てでした。「モヤさま」のさまぁ〜ずと「アリケン」の有田堀内と「怒りオヤジ」の矢作竹山で 2 時間の居酒屋コース。酒飲んで煙草吸いながら過去の放送をグダグダグダグダ振り返っていく。大橋アナと及川奈央が華を添える。ときおりお笑い論や視聴率論もまぶしつつ、なにかといっちゃすぐ下ネタ。その客みたいな役割でスタッフがまたふつうに酒飲んでるっていう。大橋アナのエロに対する自覚みたいなもんが及川奈央に匹敵してるのが驚異です。ここに大江アナが加わっていれば本気で神番組でしたが、番外編的に、十分ギスギスと愉しい時間でした。それにつけてもモヤさまの人気よ。大橋アナのモヤさまも見たいです。

58.NHK 総合「着信御礼!ケータイ大喜利 お正月 SP」

☆☆☆☆☆
全出演者がお正月のテレビらしくカラフルな紋付き袴&艶やかな着物姿でいる中、板尾創路だけがいつもどおり白スーツ! 白い袴も用意されてたみたいだけどあの統一感の中での明らかな異物感というのは、たぶん本気でスペシャル衣装の着用を要請されたうえで、本気で断ったんでしょうね。「スタッフから甘やかされる板尾さん」がまた出ました。それでいていつもどおりお笑いの判定はブレないので誰も文句言えないという。阿藤快ネタはいつもながら鉄壁だし、今田、板尾、千原ジュニアとの並びではゲストのチュートリアルの絡み方もよく馴染んでました。美味しゅうございました。

59.TBS 系「 NO コント NO ライフ」


バッファロー吾郎をメイン MC に、はんにゃや藤崎マーケットやオードリーなどを揃えた単発コント番組。序盤の織田信長パートだけ見ました。なーんか惜しかったです。やりきれない「スリーシアター」のような。試み的に純コント志向は決してまちがっちゃいないと思います。

1 月 2 日(金)

60.フジ系「めざましテレビ 15 周年特別企画」

☆☆
朝まで起きてたのでなんとなく見てしまった高島彩アナ in オーストラリア。「めざましテレビ」内でいったん放送されたものの再編集版です。早朝の番組とはいえ女子アナたったひとりだけで一時間の旅番組を成立させちゃうのだから高島彩のタレントパワーは凄いと言わざるを得ない。ナレーションも自分で入れちゃうし、まるでワンマンショーです。他に類を見ません。

61.テレ朝系「関根&優香の笑うお正月 2009 」

☆☆☆
爆笑問題の漫才ネタが、元旦の「爆笑ヒットパレード」とこれと 3 日放送のNHK「初笑い東西寄席」で 3 日連続で見られるという正月ならではの風習は贅沢なことです。しかも時事漫才だから必然的に新ネタを下ろさざるを得ないので毎年新鮮。他の同じくらいの年齢のお笑い芸人にはない「現役感」がこういうところで立ち上ってきます。

62.TBS 系「客観偏差値バトル」

☆☆
「芸能人として客観的に見てどうなのか」を数値化してタイマンバトルするというバラエティ番組。今田耕司の司会の安定感は言うに及ばず。ところでこういうところで優木まおみがふと「高い」感じになってるのを、対戦相手になっていたくまきりあさ美による称揚から客観的に知らされました。たしかに優木まおみに対してくまきりあさ美が勝てるようなところは・・・バラエティ番組での特攻精神くらいでしょうか。でもそれすらも優木まおみは積極的に下ネタ走ったりしてるからなぁ。くまきりあさ美にはなんだか無性に負けないで欲しいです。

63.フジ系「新春大売り出し!さんまのまんま」

☆☆
日本一の西武ライオンズ軍団を相手にして、さんまがプロ野球の動向にそれなりに食らい付いてるのがわかり、さすが狂気のアンテナをビンビンに張り巡らせているのだと痛感しました。日本シリーズとかちゃんと見てんのね。「モテるやろー」とか「夜も盗塁王」とかたぶん何十年も野球選手に対するイジリ方は変わってないんだとは思います。

64.フジ系「クイズ!ヘキサゴン 3 時間 SP」

☆☆
羞恥心の活動休止がやっぱり肝でしょうか。ついこないだ結成されたばっかだけど実際すごい長期間のように感じもした。引き際はすっきり潔かったですね。泣きそうでした。関係ないかも知れませんがモーニング娘。も最初の紅白でつんく♂の予定どおりやめとけば伝説になったのです。ただ長く続けたほうがファンにとっては愉しみも増えるわけで善かれ悪しかれですけれど。まだまだ羞恥心大好きって人は全国にいっぱいいるでしょうにね。

65.テレ朝系「とんねるずのスポーツ王は俺だ」

☆☆☆
5 時間の長さですが「オグシオバドミントン」と「リアル野球盤」をガン見しました。オグシオはもう世界を目指さないということで「解散」したはずでしたが、テレビ番組の企画だとあっさり再結成しちゃうのね。なんにしろ見映えのすることです。あぁニッポンは良い国だなぁ、とオグシオがペアを組んで世界大会に出てるときだけ思います。あとはとんねるずが野球サッカー卓球ゴルフはおろかバドミントンさえそれなりに巧いことに感服するしかない。卑怯な手段を使ってハンデもらいまくって陣内貴美子まで自陣に投入して結果的に負けちゃう、といういつものかっこ悪さもまたとんねるずではありました。リアル野球盤は前田有紀アナの石橋からの寵愛のされ具合がひどい。

66.日テレ系「未来創造堂」

☆☆☆☆
この 1 月 2 日という特殊っぽい日に逆に斬新な 30 分の平常放送。木梨憲武もさすがにふしぎがってました。ゲストも板東英二ゆでたまごネタだし特段正月にやるようなものでもない。全国のおいしそうな卵を紹介されるも、黄身に興味がない板東英二に対して、木梨が軽く苛立ってました。基本うまさは黄身に感じるのが常でしょうから板東英二の「白身好き」が異色なんです。後半は筆ペンの開発秘話でここだけ辛うじて正月にカスったネタでした。

67.テレ朝系「志村&鶴瓶あぶない交遊録

☆☆☆
ナイナイとの英語禁止ボウリングは昨年だいぶエロをやりすぎて本気で局内上層部からお叱りを受けたらしく今年は少々控え目に・・・とはいえ十分過激ではありました。モリマンのモリ夫と小鳥キスを執拗に繰り返す岡村。おもしろいのと同時に拭いようのない気持ち悪さが全開です。あとあんまりもう英語をボロボロ漏らすの気にしなくなってるから一回のペナルティを千円から五千円くらいに一気に引き上げてみてはどうかしら。

68.TBS 系「笑撃!ワンフレーズ

☆☆
スタジオから女性出演者陣やおそらく女性スタッフまでも排除してまで執り行われた「エロなワンフレーズ」が目に留まってしまいました。お笑い芸人が「ベッドで言われてみたいフレーズ」を男のバカな欲望丸出しでアダルト女優に言わせるのです。フット後藤は「手、何本あるの?」と言われたいんだそうです。テクニシャンを自負してるのです。ザブングル加藤は「本当にカッチカチなんだね」と言われたいらしく最低ですね。ちなみに出演していたアダルト女優の Rio柚木ティナ)に関しましては札幌でサイン会が催された際、わたくし、サイン書いてもらったり握手してもらいました。気持ち悪いですね。

69.テレ東系「ゴッドタンスペシャル」

☆☆☆☆☆
深夜が元気なテレ東の象徴。おなじみ「キス我慢選手権」はアダルト女優相手に芸人がリアルとコントの間で恍惚と悩み、肉体的反応を隠しきれないさまがバカすぎます。春咲あずみ vs はんにゃ金田は中坊童貞芸人金田のヘタレ具合が満載でした。麻美ゆま vs 狩野英孝はすっかり今や定着した狩野のイケてないメンズぶりがよりいっそう際立ちます。「マジ歌選手権」は久しぶりの企画だったようですが、東京 03 角田晃広というある意味“大スター”が屋台骨を支えています。歌唱力、作詞作曲能力はミュージシャンはだし、ギターやブルースハープ演奏も実に巧みであまりにも隙がなく、だからこそしっかり企画主旨と符合して抜群におもしろい、というマジ歌の鏡です。今回初登場の新人マネージャーによる得体の知れないピアノパートも、押すところは押し引くところは引く存在感が心得ていて、あげくハプニングで自動演奏かかっちゃったりと完璧でした。カメラワークとか含めて全体が「おもしろ」しか志向してない正しさがあります。あとは日村のオカマみたいな弾き語り、ケンコバのつっこんでくださいと言わんばかりの自由な VTR、劇団ひとりのひとつぶち抜けたコスプレ、新メンバーロバート秋山の楽器弾けない外国人を引き連れた似非 UK ロックみたいな作品まで、芸人と音楽の高度な融合が見られます。歌い手側が終始一貫して完全にボケ通し、という基礎設定が潔いですね。牛乳を口にふくんで吐き出してはいけないというていの傍観者側ではバナナマン設楽の隣に新たに有吉が組み込まれたことで守りの壁が一枚から二枚にぶ厚くなりました。どのお笑い芸人も本気で一から作詞作曲編曲を組み立てていくため、カラオケ番組みたいに量産できないのがこの企画の唯一の弱点でしょうか。



マジ歌の最高到達点

1 月 3 日(土)

70.テレビ朝日系「新春ワイド SP」

☆☆☆
日本で年明けいちばん早い本格下世話ワイドショーがこれです。ハリセンボンの芸能ニュースガラガラポンとか去年も見ましたっけ。日本中がおおよそ休んでいるさなかの芸能人海外脱出を追った VTR とかダラけていておとそ気分を加速させます。また M-1 優勝者が出るのもお決まりのようで NON STYLE がネタやってました。上沼恵美子によって投下された「フリートークがヘタ」というレッテルで下がったハードルが実際のフリートークでは逆に活きている模様で、その意味では恵まれちゃいましたね。

71.NHK 総合「初笑い東西寄席」

☆☆
爆笑問題は何年連続で司会やってるんでしょう。多元中継でつながってる中川翔子に、おそらく半ばタブーであろう「紅白出られなかった」話をおそらくテレビで初めて正面切って本人にぶつけたのが太田光という男です。

72.フジ系「めちゃイケ SP 」


やべっち寿司」に出ていた仲間由紀恵については往年の「ジャングル TV 」にゲスト出演していたようなころから岡村曰く「好きかもしんない」ってうるさかったですっけね。岡村の仲間に対するそのイメージはめっきり超売れっ子女優になった今でも変わっていないのだろうな、と思わせる柔和な絡みぶりでした。

73.日テレ系「おとなの学力検定 SP」

☆☆☆
今や風前の灯火ながらも一定数のファンがしっかり活動しているモーヲタ界隈においては、テレビバラエティにおける「道重さゆみ元年」の幕開けを華々しく飾る記念碑的番組として後世にまで語られるべき内容という位置づけになった番組のようです。すなわちモーニング娘。6 期メンバーの道重さゆみがこの番組においておバカ回答を連発して司会のくりぃむ上田にとにかくいじられまくって二年遅れのおバカキャラ開眼。そしてルックス的にも他のどの出演者よりかわいい(少なくともいっしょに出てた矢口とかより)と。これを端緒に売れちゃえばいいナ、という単純な願望はあります。

74.TBS 系「史上空前!!笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ 09」

☆☆☆☆☆
M-1 」に匹敵するくらい全編ほとんどおもしろかったです。編集時点での笑い声 SE とか「リンカーン」そのまんまで激しく萎えたりしましたが。レジェンド芸人、松本&内村ペアは事前から決まってたのかどうか知りませんがペア成立の時点から興奮しました。「ドリームマッチ」という意味では現時点ではあまりこれ以上の組み合わせが思い浮かばない。あとは来年こうなりゃかつて松本竜介と復活漫才やろうとした島田紳助を松本絡みでむりやり引っ張り出してくるとか、あるいは最近妙にフットワーク軽いビートたけしを起用するという手も・・・ムチャすぎますかね。それでも爆笑問題が出てくるよりはまだ現実味があります。



松本×内村

75.NHK 総合「新春テレビ放談 2009 」

☆☆☆
テレビで語るテレビ論。出演者を並べると、千原ジュニアが仕切りで、脇にテリー伊藤ケンコバ茂木健一郎箭内道彦五月女ケイ子と、ほとんどが 2008 年なにかしら NHK の番組と関わってきた人たちで(五月女ケイ子はかつて「トップランナー」出てたくらいかな)、エッジの効いた面々による浅からぬおしゃべりが案外たのしめました。

76.テレビ朝日系「くりぃむナントカお正月 SP 」

☆☆☆☆
くりぃむナントカ」の申し子こと大木優紀アナ(大木ちゃん)が本当にフルテンションだったので笑いました。大木ちゃんはいつもそうだ。あと企画としても「 2009 年の流行語を今から作っとく」みたいなひねくれ具合が好きです。「一概には言えない一概にはいえない」はさっそくおぎやはぎがラジオで使ってました。

77.テレ東系「ミニミニさまぁ〜ず集大成」

☆☆☆
年末年始の番組と番組のあいだのミニ枠にさまぁ〜ず主役のネタ的なミニ番組を細切れであらかじめ放送しといて、それらをまとめて 30 分の尺であらためて編集して放送したもの。この趣向は前年もやってたらしいですが初めて見ました。パロディ多めのコント三昧で「モヤさま」仕込みのテレ東×さまぁ〜ずタッグのいいところが踏襲されてました。セットとか衣装とかつくりこんでいる上に演者にとっての自由度も高そうだ、という理想的な雰囲気の番組でした。


はい、ほんとは煩悩らしく“ 108 番組”にしようと思ってたんですけど、死ぬまで書き終わらなそうだったので以上で打ち止めです。



2009 年は丑年だけに「ギュー」 はいこれ出ました! 閉店ガラガラ ゥワォ!!

(残尿感を残したまま終)