30 日放送の日テレ系「しゃべくり 007 」スペシャルに有吉弘行が出演してました。依然として注目しないわけにはいかないです。
有吉に用意されたコーナーは「有吉弘行のギリギリ 007 」。
くりぃむしちゅー、ネプチューン、チュートリアルから繰り出されたいろんなきわどい質問について、「ギリギリ OK 」（答えられる）と「ギリギリ NG 」（答えられない）を、まずは有吉が分類していきます。
繰り出された質問群
・「○○と○○がつきあってるスクープ発表」
・「ボコボコにしたい芸能人」
・「相方のいやな所」（質問のくだりはカット）
・「当時モーションかけてきた芸能人」
・「あだ名をつけて本気で怒った芸能人」
・「何が面白いの？ この芸人」（質問のくだりはカット）
・「マックスの一ヶ月のギャラ」
・「あだ名をつけて本気で怒った人」
・「しゃべくり 007 メンバーのあだ名」
・「この司会者やりにくいなぁー」
有吉「司会者って権力者だからなぁ･･･」
上田「おまえ、なに日和ってるんだよ！」
で、結局これらきわどい質問について、有吉はすべて『ギリギリ OK 』という判断をくだしました。つまり、ぜんぶの質問に答えられるよ、というわけです。
有吉「もうこういう生き方しかないんですもん！」
スタジオからは「ナイツガッツ」「ナイスファイト」と拍手が送られました。
ここからは有吉がひとつひとつ質問に答えていきます。
ひどいもんで有吉の発言にはいわゆる「ピー音」というか「バキューン音」がカブされるばかりです。口元にもフィルターがかかっていてエセ読唇術も通用しません。「有吉は何を言ったのか」前後の文脈やくりぃむしちゅーら共演者たちのリアクションをもとに、ただ憶測を重ねてゆくのみです。
視聴者の興味の方向性としては、完膚なきまでに下世話です。
「ボコボコにしたい芸能人」
いきなり実名を出しました。
「どうなんですかね、でも、ほんと単純にその、まず近いところから言うと、そのー、××××（テロップで『先輩芸人』）」
これにさっそくスタジオ撃沈。ちょっとひき気味ですらあります。
上田「たとえばダチョウの竜兵さんとかいったらギャグだけど、今の本気じゃねーか」
有吉「本気です本気です。ハイ」
「特徴的なんですけど、みんなで『ガヤ』でやってると、わー、っとボクとかをこう押しのけてきたりするんです。あとズボンをうしろから持ったりして前に出させないようにする。××××、すごいやるんですもん、あの人ー。
あの人つまんないのに、すごい前に出ようとするじゃないですか。ただ器用なだけなんですよ。器用でスタッフに取り入るのうまいからただテレビ出てるだけなのに。
『俺、スゲー腕があるんだ』って顔されると、『お前ちょっと黙ってろよ！』」
××××の伏せ字について僭越ながら憶測してゆきます。
ヒントは「先輩芸人」「すごい前に出ようとする」「つまんない」「器用」「『俺、スゲー腕があるんだ』という顔をする」。
憶測 1 ：FUJIWARA 藤本。ガヤ芸人といえば今やフジモンです。すごい前に出ようとします。しかし『器用』というフレーズが当てはまるかどうかは微妙なところ。
憶測 2 ：勝俣州和。こうなるとスタジオの「ひき具合」がちょっとリアルになってきます。「スゲー腕があるんだ」って顔はするような気がする（イメージ）。
憶測 3 ：はてブで「モンキッキー＆ジョーダンズ山崎まさや」説が飛び出しました。ズボンを引っ張ってきたのは山崎だとか。しかし両者とも「器用」とか「スタッフに取り入るのうまいからただテレビ出てる」とかに当てはまる感じはあまりしないです。テレビ自体、あんまり出てないような･･･。
まぁ信じるか信じないかはあなた次第だョ。
ちなみに可能性としてありそうな品川庄司の品川祐は、伏せ字テロップに出てた「先輩芸人」ではないのでたぶん違います。年齢は有吉（ 1974 年生）より品川（ 1972 年生）のほうが上ですが、コンビ結成は猿岩石（ 1994 年）のほうが品川庄司（ 1995 年結成）より先らしい。そもそもおしゃクソ様なら今さらピーにすることもないですしね。
どのみちガヤ芸人の暗闘を暴露したかたちになりますが、有田の最後のひとことが救いでした。
有田「有吉のすごいのは、これ陰口じゃないからね。本人に言ってるの見たことあるから。アンタいっこもおもしろくないよ！ って」
「猿岩石時代の MAX ギャラは？」
「本当に猿岩石でいちばん売れてるとき、ぼく給料制にされてたんですよ。給料が 100 万円だったんです。22,23 歳だったんで。
それプラス、印税とか CM の時は、また別で入ってくるんです。「（猿岩石）日記」も別で入ってくるんですよ。で、結局本が 250 万部で、CD も 120 万枚。CM も 3 本くらいやってたんです。それの、グッと入る時があったんです。
そのときぼくたぶん（一ヶ月）2000 万円です。（スタジオ中から悲鳴）
で、太田プロって手渡しなんですよ。2000 万円も手渡しなんです。ちょっと、これビビって。電話帳くらい。（ぶ厚さが）タウンページくらいな感じです」
月給 2000 万円を現ナマ支給の太田プロ伝説。ツービートや B&B の漫才ブームでバカ売れしたときの伝説に通じるものがあります。ここ「バキューン」にしないのはよかった。
「しゃべくり 007 の 7 人にアダ名をつけたら？」
みんな一度はつけたことがあるようです。
堀内：マヌケ
福田：アブラ虫
原田：浮気ゴリラ
有田：クズ人間
徳井：変態ニヤケ男
名倉：しわくちゃラクダ
上田：木彫りの深海魚
有吉「まぁ、【確認作業】です。もう」
原田「こいつのすごいところはブレないところ」
名倉「よぅ覚えてるわ」
超余談ですが、有吉の使った【確認作業】というフレーズは、当サイトが 1 月 28 日に掲載した有吉に関するエントリ「有吉のあだ名つけ芸が『確認作業』に突入してる」とそっくり同じです。通じた？
「やりにくい司会者は？」
「有名な司会者って誰いますっけ。あー、ぼく、でも、××××（テロップで「大御所」。スタジオの客席からは「あー」と納得のため息）。
ボクなんかにやっぱり一切興味がないんですよ。視界にまずボクなんか入ってないんです。
だからもう、カンペで出たことを読む方じゃないですか、あの人って。スタッフが『有吉さんへフってください』みたいなことがあると一応フるんですけど、『有吉！ ･･･どれが有吉だ？』っていうことがあるんで。ボクの発言なんか、いっさい、あの人の一ミリもくすぐらないんです。ボクの発言なんか。ですから、サッサと流されちゃうから、ちょっとやりにくいなって。
（上田「あの人にあだ名つけたことあるの？」） あ、“××××”（テロップは「アダ名」）です。そしたら『まいったねー』ってニヤニヤしてました。キライとかじゃなくて視界に入ってない」
上田「あれだけ大御所の人だとね、しょうがない部分がある」
名倉「キライとは言ってない」
ヒント「大御所」「スタジオの客も納得」「有吉に興味ない」「あだ名つけたら『まいったねー』」
憶測：みのもんた。「秘密のケンミン SHOW 」で『アブラとかげ』と命名したという話が web 上に複数あります。有吉の話から想定するかぎり路線としてお笑いとはちょっとズレた（立場やセンス的に）人でしょうから、さんまやタモリなどは考えられません。
しかし、さっきの有田といい上田といい名倉といい、発言に対するフォロー体勢がいちいちぶ厚い。
「芸能人カップルのスクープ発表」
「付き合ってるとかそういうんじゃないんですけど、上島竜兵が、すっごい島崎和歌子さんにアプローチかけてます。『なんか、アイツエロいんだよぁ、酔うと』って、いっしょに飲みたがるんですよね」
これは笑える話。
「猿岩石当時モーションをかけてきた芸能人」
「でもぼくホントに、名前知ってるようなタレントさんとぼく××××（テロップは『エッチ』）したことないです」
上田「フレーズをえらべ！」
憶測：有吉の用いたフレーズとしては露骨に「セックスしたことない」とか言ってそう。
「本当にぼく『 AV 女優どまり』なんですよ。
でもなんかね、ちょっと当時うわさがあって、なんか××××（テロップは『清純派女優』）さんが、ちょっと××××（テロップで『尻軽』）なんじゃねぇか、っていううわさがあったんですよ」
徳井と名倉と原田が崩れ落ちた。
福田はなんか笑顔で拍手。
有田は腕を組んで苦笑い、のち原田と抱擁。
堀内は「都市伝説！ 都市伝説！」
上田「とりあえずオフって！ こいつのマイク！ こいつ呼んだの誰だ！ プロデューサー出てこい！」
憶測：テロップで『尻軽』とあったところは、有吉ならダイレクトに『ヤリマン』って言ってそうです。
「でもほらアノ人の、最近のほら、ねぇ色々見てたら、なんだそうなんじゃないか（＝ヤリマンなんじゃないか）、って思うじゃないですか」
上田「ちょっとごめんなさいね」
で有吉にケリを入れる。
徳井「いま見ないでくださいねー！」
有吉「しゃべれって言ったり、しゃべっちゃダメだって言われたり、どうしたらイイんですか？」
「それで、××××伝説（テロップで『尻軽』）みたいのあって、番組でいっしょになって、こう隣あわせで座ったんですよ。『来たぞ！』と。××××（テロップで『尻軽』。上田は有吉にふたたびケリ）
そしたら笑ったあと手をぼくのモモに置いたんですよ。必ず置いたんです。タッチが多いんですよ、すごく。拍手をしたあと」
タッチされた様子を名倉に対して実演。
原田「自分の足と他人の足を間違えるわけないよね」
「一回、二回じゃないんです。だから完全にモーションだと思って、それで、ちょっとケツさわってやったんですよ！」
ふたたび名倉に対しておしりさわったのを実演。
「そしたらイヤな顔したんです。『あ、デマだ！』って思ったんですよ。そっちがタッチするからこっちもケツ、タッチしてるのに。たぶんただフランクな人だったんです」
上田「おまえは本番中に何をしてるんだ」
有田「仮にそういう人だとしましょう。でも本番中にケツを触ってありがとうございますみたいな、そんな人いないでしょ！」
伏せ字ヒントは「清純派女優」「"尻軽"伝説があった？」「猿岩石ブレイク期の 1997 年から芸能界にいた」「番組で有吉と隣り合わせで座ることがあった」「最近も色っぽいうわさがある」
憶測 ：広末涼子。しかし有吉と「隣り合わせに座る」シチュエーションなんてあるでしょうか？
また他には奥菜恵、瀬戸朝香、菅野美穂、加藤あいなどが候補に挙げられますが･･･ひとりひとり頭の中で当てはめていくうちに、なんだか得体の知れない気持ち悪さが沸いてきました。さわやかなテレビの記憶をドロドロにしちゃって自爆というか。あんまり考えるもんじゃないですね。
そして伝説へ
原田「（有吉の話のうち）どれ放送できるの？」
上田「“とれ高”だいじょうぶか？ これ。ほぼ流せないだろ！ 有吉みたいのがゲストだったら質問する側がセーブしないとダメだ。有吉は腹くくったね」
で、暴露三昧も最終的には万雷の拍手でシメ。
さすが「しゃべくり 007 」という心得たスペシャルでした。
そして「バキューン」部分についてはこれからひとりでじっくり考えます。今回の更新にこっそり追記していくかも知れません。あーくだらないくだらない（ニヤニヤしながら）。
芸人本の最高傑作！ DVDも付いてるからお腹いっぱい!!!!!↑有吉がこれまで芸能界をうまいこと泳いできた処世術みたいなもんがクソみたいな大ボリュームで掲載されています
