2013年正月ハロコンに行った話〜ブラボー!編〜

1月4日に中野サンプラザで「Hello! Project 誕生15周年記念ライブ2013冬 〜ブラボー!〜」を観てきたので、昨日の「ビバ!」編に続き、それについて書きます。




オープニングVTR
メンバー各個人名を省いて、ハロプロ研修生スマイレージ真野恵里菜℃-uteBerryz工房モーニング娘。とユニット名だけを紹介したシンプルなもの。
MC
まことがハロー!プロジェクトの歴史を簡単に振り返ってました。ファンクラブが最初「ハロー!プロジェクト」ではなく「ハロー!」だったこととか。まことは最初のうちは暗記した通りのセリフをスラスラと言えてたのに、途中からカンペに目を落とし初めて、その頼りなさに客席がドッと沸くいじわるな場面もありました。
01.Good Morning/全員
で、まことのガイドの通り「ハロー!プロジェクト」がまだ「ハロー!」だった頃に開催された初ライブの記念すべき1曲目を、ハロプロ15周年の今あらためて1曲目に持ってきました、という粋な演出でお届けされたのがこの曲。モーニング娘。の1stアルバム「ファーストタイム」(98年7月発売)の1曲目で爽やかな明るい曲です。はるか遠い過去のおぼろげな記憶のような気もするし、でもぜんぜんリアルタイムだよなぁ、でもある。
02.恋愛レボリューション21/全員
そして定番で王道の盛り上がり曲。振りは漠然と覚えているのでなんとなく一緒に踊ります。あとは℃-ute中島早貴さん、なっきぃの動きを通してこの曲を眺めていると、イントロとかの「♪ウォウォウォウォ」の部分でなっきぃ1人だけ己の小さな身体からしなやかであたかも空間を歪めるかのような鞭のようなうねりを生み出していていたのが目に新鮮。規範的な振りつけの範疇からはいくらかはみ出してるのかも知れないけど、ダンスに秀でた数少ない者のダイレクトな「魅」の部分であり、見慣れた曲にも驚きを与えてくれて翻弄されるのが楽しいです。
MC
VTR「つん倶楽部」
2曲終わったところでいきなりVTRコーナー。「ビバ!」公演との差別化のためにこのポジションに置かれたのでしょうけど、いくらなんでも出番が早すぎました。VTRコーナーって、演者の方々の着替えやお水休憩のための幕間の箸休めにあればいいと思う。つん倶楽部は好評だし、後々のDVD化も見据えられているだろうからマストなのでしょうけど、VTRありきの構成ってだいぶ本末転倒な気がします。メンバーいっぱいいるので入れ替わり立ち代り出てきてライブやトークやってもらえばいいわけで。内容自体はつんく♂さん主体のトークコーナーなのでもちろん面白いんですけど、だけど、ねぇねぇだけど。
MC
03.Help me!!/モーニング娘。
自分の座席が下手(しもて)の1桁列でした。ステージとの距離は近くて非常に胸踊るポジションだった。その反面、斜めから観ることになってしまって、フォーメーションの妙を楽しむには、あまり相応しくないことがわかりました。特に「Help me!!」「ワクテカ」あたりのモーニング娘。のライブは、近くて斜めから観るより、遠くてもセンターブロックから観るほうが得策だと思います。
04.アジアン セレブレーション/Berryz工房
05.この街/℃-ute
諸々の理由によって承服しかねる「この街」、生で観るのは昨日に続いて2回目です。
2回目にして、最後のほう感動して泣いてしまいました……。
いくらなんでも飼いならされるのが早すぎるんじゃないか? という葛藤はあります。でも最後のほうでメンバー1人1人から繰り出されるセリフ達が、やけに涙腺に来る。爽やかで、明るくて前向きで、透明感があって。ユニットとしての引き締まった純度に抗えない。あらかじめ割り振られていたセリフに過ぎないと言えばそれまでなのですが、全員に背筋を伸ばして凛として畳み掛けられるように語りかけられると、もうだめです。
本当は℃-uteには、なーんにも考えないでただ楽しめるような曲をひたすら歌ってほしい、というのは常に思っている。カバーもバラードも勘弁してほしい。でもそんなバラードの、ともすれば間延びしてしまう空気感を集中力や説得力とともにきっちりまとめてものにされてしまうと、なにも言えなくなってしまう。まいりました。今度はオリジナルの超名曲でむせび泣かせてほしいです。
06.NEXT MY SELF/真野恵里菜
顔で歌う真野ちゃん。ほんといい。
07.寒いね。/スマイレージ
サビでメンバー同士が抱き合うフリがあるのですが、竹内朱莉さん、タケちゃんが小さい身体で、痩身長駆の和田彩花さん、あやちょに抱きつくのは、さすがにいろいろな禁を犯しているような気がして、ときめきました。あやちょはおしゃべりが調子よくて、だんだん菊川怜みたいに思えてきた。タケちゃんの力感のある身体表現は群を抜いて好きです。
MC
08.世界中に君は一人だけ/吉川友
今回のゲスト。こんなことを言うのもほんとにどうかと思うのですが、アイドルさんとしてのキラキラしたオーラが若干影を潜めていたような気がします。
09.彼女になりたいっ!!!/ハロプロ研修生
研修生達をひな壇からよい姿勢でじっと見つめる道重さんが麗しかったです。
MC
10.Boys be ambitious!/GREEN FIELDS
ハロプロ関係ニューフェイス宮崎由加さん、ウグイスさんがキーボード弾いてた。ひな壇の真野ちゃんは同じ鍵盤弾きとして何を思う、と思いながら観てました。
11.キャベツ白書〜春編〜/ピーベリー
かわいいのはもちろん、ちゃっかりハモッたりしてるので、よりかわいい。
MC
12.王子様と雪の夜/ベリ熊井、娘。工藤、スマ勝田
ここから数曲の演目は、ハロプロの歴史の中から選曲を……とかなんとか。きっと別の公演では別の曲を別のメンバーが歌うんだと思います。「王子様と雪の夜」のオリジナルはもちろん我らが2期タンポポ。これを異色のアンバランスな3人で歌う。
13.愛の園/小川麻琴&娘。道重・田中・石田・鞘師・小田
オリジナルはモーニング娘。おとめ組で、OGの小川麻琴さんがゲストとしてこの1曲のみ出演。おとめ組はオリメンの道重さん、田中さんが現役の娘。として残っている。石田さん、鞘師ちゃん、そして新メンバーの小田さんが揃って、なんだかおとめ組のイメージを損なわない、攻撃的な布陣になってた気がします。
MC
14.ずっと 好きでいいですか/娘。田中、℃岡井
オリジナルは松浦亜弥さんの渋い楽曲。2人とも上手いので聴いてて安心します。岡井ちゃんの歌が特によかったです。普段ヘラヘラしててこの公演でのひな壇でもそれこそ田中さんと隣同士でワキャワキャやってたのに、歌うときは途端に顔がキリッとするのがすごく頼もしい。
15.私の時代!/モーニング娘。+研修生
道重さん&田中さんによる「ロッキーズ」の曲。
16.cha cha SING/Berryz工房℃-ute
昨年のBerryz工房のシングル曲。単純に楽しかったです。最大の盛り上がりどころの1つだったんじゃないかと思ってます。
ただ、これはベリの曲で、「ということはこのあとに℃-uteの曲クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と期待していたのですが、結局特に何もなかったので「あれ?」ってなりました。「都会っ子 純情」「世界一HAPPYな女の子」あたりの曲をやってくれればよかったのですが……。というわけでこの16曲目にして、℃-ute単独の曲が、新曲の「この街」1曲しかない……!! で、ついでに言ってしまうと、このあとのメドレーにも℃-uteの曲は「超WONDERFUL!」しか入っておらず、つまりいくらなんでも不遇だなぁ! と嘆かざるを得ませんでした。単独ライブが年末12月30日に福岡であったから、単に練習時間が足りなかっただけなのだと思いたいです。
MC
17.メドレー
ラララのピピピ→好きよ、純情反抗期。→ラッキーオーラ→Only you→超HAPPY SONGチョトマテクダサイ!元気者で行こう!スキちゃん元気者で行こう!→グルグルJUMP→元気者で行こう!→グルグルJUMP→超WONDERFUL!→本気ボンバー!!→超WONDERFUL!→ ここにいるぜぇ!
メドレーは曲を行ったり来たりでごちゃまぜ。ノリにくいけどこれはこれでアリだと思います。内包される楽曲は、モーニング娘。の曲の比重が高い。「ラララのピピピ」は道重さん最高のソロ曲、あと「Only you」「グルグルJUMP」そして「ここにいるぜぇ!」。「ここにいるぜぇ!」はメンバーのみなさん煽って煽って、すごい盛り上がりでした。
とりわけ鞘師ちゃんの活躍ぶりが印象に残りました。今回のMVPだな! と認定したい気持ちでいっぱいです。小川さんとの「愛の園」やその後のMCでもいい後輩力を発揮していたし、和田彩花さん、あやちょとのピーベリーのタッグは言うに及ばず、娘。のほぼセンターとしても随所で堂々と歌って踊って、「Only you」の歌い出しの田中さんとのツートップもすばらしく、顔もスッキリしてて、確固たる中核メンバーだと思います。
18.ブラボー!
「ブラボー!」公演ということでラストはその名の通り、この曲。これもモーニング娘。の曲です。オープニングこそかなり物々しく始まりましたが、終わってみれば、ハロプロの歴史、ぜんぜん振り返ってない! という、なんだか竜頭蛇尾なライブでした。中盤はバラード曲ばかりで、そのあたりのバランス感覚も欠いていた気がします。
あと、サプライズの客席降臨という仕掛けもあって、それはこの「ブラボー!」の曲中で起こりました。僕の座席は下手サイドで、ステージ上でもやはり下手にいた℃-uteメンバー、特にもっとも好きな鈴木愛理さんから順番に、ステージに設えられた階段をとことこ降りて、通路へとやってくるのです。これが非日常が日常に融け出して夢魔に取り憑かれた印象。僕の横を、鈴木さんを先頭にして、℃-uteメンバーが次々と駆け抜けるんです。この演出ばかりはありがたい。握手会とかで接近する機会はもちろんあるんですけど、ライブの真っ只中にステージから駆け下りてきて、こちら客席のなんということもない平凡な空気の中に染まることの、あまりの神々しさといくばくかの「汗」感に平伏するばかりです。
曲のエンディングには、今度はBerryz工房スマイレージのメンバーが、逆に客席からステージのほうへ次々と駆け戻っていきました。清水佐紀さんが目の前で手を振る。熊井ちゃん大きくて美しい。タケちゃんが躍動する。「8時だョ!全員集合」のオープニングみたいだなぁ、と思いました。