28日（日）に渋谷・文教堂書店で桜庭ななみの握手会があったので行ってきました。ムック写真集「B.L.T.特別編集U-17 Vol.13」（東京ニュース通信社）発売を記念したものです。
握手会の参加に必要な「整理券」を前日までに入手していなかったのですが、「先着何名まで」という縛りも特になかったので、開始予定時刻の「16:00」より少し遅れて会場へと向かいました。
レジでお金を払って店員から受け取った整理番号は「585番」。
こないだ板尾創路さんの握手会がおよそ200人くらいの客数で、ゆっくり進んで会話できてスタンプ捺してもらって、それで合計おおよそ「40分」ほどで終了しています。桜庭ななみはそれなりの人気アイドル女優。握手会はベルトコンベア方式の速い「流し」が予想されました。585番なら1時間くらいで終わるだろうか。そう踏みました。
ところがいざ始まってみたところ、これがちょっと尋常じゃないくらいのスローペース！ 牧歌的すぎるくらい牛歩で進んでいきます。というより、なかなか進んでくれません。開始から一時間を過ぎる頃でさえ、まだ整理番号が200番を超えるか超えないかの段階でした。板尾さんの握手会よりぜんぜんゆっくり。
店の外も徐々に暗くなってきました。握手の会場はまた別室なのでその様子を伺い知ることは出来ませんが、おそらくそれだけ一人づつしっかり丁寧に対応してるだろうと予想されるところではあるわけで、いわゆる「神握手会」の可能性が浮上してきます。
しかしいっぽうぼくは自分のスケジュール管理の甘さから、徐々に焦りが生じてきました。
この日は17:00から新大久保「世界の山ちゃん」で知人と飲む約束をしていたんです。それでいながらこの握手会のじりじりするほどのスローペースを見届けなければいけない。遅刻確定です。約束をしていた17:00どころか18:00になっても、整理番号はまだ400番台。電話で申し訳ないと平謝りしながら先が見えない状況に悶々としていました。
ようやく呼ばれたのは18:30を過ぎた頃。そうなると遅刻のことはいったん独善的に置いといて、期待感に急にキョドり始めます。握手会の会場は文教堂書店の2階。1階から続く行列に粛々と並び、絞首台にのぼるような気持ちで一歩づつ階段を上がっていきます。
通路の先に、桜庭ななみが握手をしている横顔が見えてきました。
赤いノースリーブのワンピース。握手の合間には500mlペットボトル入りの「なっちゃん」をストローで吸っています。すっかり夏のような風情です。桜庭ななみは6代目「なっちゃん」のCMキャラクターになったばかりなんですね。「なっちゃん」にはキャラも名前もぴったりな感じ。追い風です。
列の自分の前方には「握手はいいんで自分の名前だけ覚えてください！」と本当に握手もせずにひたすら己をアピってたり、「握手券は紛失したけど通してもらった」という謎のおじさんがいたりと、有象無象のファン層。それぞれの願いや哀愁が複雑に入り混じる奇妙な空間で、いよいよ自分の順番が回ってきました。
目の前の桜庭ななみ、ぽちゃぽちゃしてました。
（参照：サンスポ）
握手中にどんなやりとりをしたのか、例によって恥をさらしておきます。録音とかしてないので記憶だけが頼りの脳内再生で、妄想によって補完してる部分もあります。
自分 こんにちは
桜庭 こんにちはー
自分 はじめまして。えっと去年「サマーウォーズ」劇場で見まして
桜庭 ありがとうございます
自分 声優をやられていたと思うんですが、先輩役がすばらしかったですよね
桜庭 夏希先輩
自分 本当に役柄にピッタリだなー、と思いました
桜庭 わたしも夏希先輩に負けないように元気にやっていきたいと思います
自分 いい女優さんになってください
桜庭 ありがとうございます
昨年映画館で見た「サマーウォーズ」で桜庭ななみがヒロイン・篠原夏希の声を演じていたことが列を待ってる最中に思い出されたので、その話題でなんとか乗り切れました。自分は喋りがどヘタなので超スピードのベルトコンベア式握手のほうが都合が良いのですが、一ネタあれば命脈がつながります。
桜庭ななみはイメージ以上に黒目がちで顔がまんまるでした。で、身体がぽちゃぽちゃ。大事なことなので何度でも言います。負の印象はいっさい微塵もなく、実に健康的で理想的ともいえるたたずまい。握手会に疲れた顔もまったく見せず、むしろ堂々とした風格さえ漂っていました。
イベント的にも自分の背後にいる「流し作業」の人からは背中を軽くポンポン叩かれるくらいで特に強制的に流されるわけでもなく、ひとりひとり誠実に応対する感じ。時間はかかりましたが最終的には本当にいいイベントでした。
ただし桜庭ななみがひとりひとり誠実に応対していたぶん、新大久保の「世界の山ちゃん」での飲み会の待ち合わせに約2時間の大遅刻をすることになったのが反省点。コンクリートジャングル東京に散らばった数多ある誘惑にときに飲み込まれそうになりますが、身を滅ぼさないためにも、とりあえずの見切り発車でむりな掛け持ちはしないよう気をつけます。
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