「ももいろクローバー」のわけのわからない勢い

多くの人にとってはわけのわからないアイドルさんの話です。



当日もらったチラシ。初心者にはバイブル


スターダストプロモーションの 6 人組アイドル「ももいろクローバー」のインストアイベントが札幌市内の「ヤマダ電機」で 15 日(土)に催されたので、 「13:00開始」「15:00開始」「17:00開始」の 3 回のイベント、すべてに参加してきました。

1 本目と 2 本目の間、そして 2 本目と 3 本目の間に、それぞれ大通公園の屋外の好天のもとでビールを飲みました。ベロ酔いでした。石狩でライジングサンロックフェスが開催されている、まさにその真裏の出来事で、ぼくの夏フェスはヤマダ電機アイドルももクロちゃんフェスティバルでした。

この夏はももクロちゃんの夏だったんや!

ぜんぶのイベントで「前から 2 列目」という超至近距離からももクロちゃんたちの歌い踊る姿を見ることができたので、終始ぼんやり夢見心地でした。めちゃくちゃ近い。また彼女たちの笑顔があんまりまぶしすぎるものですから、歌ってるあいだに目が合ったりすると、逆に見てるこっちが恥ずかしくなってくるほどでした。つい日本人の習い性でヘコヘコとお辞儀したりせざるを得ない。

イベント自体は無料で見られるもので金銭的にもお得すぎました。もちろんこれから深入りしようとすれば握手券がわりの CD シングルを何百枚と買うハメになってしまい、アイドル破産に至ってしまうので、ご利用は計画的にネ、とはまさにこのことなのだ、と思っております。それでもなおハマってしまうのがアイドルのおそろしい魔力なのでしょうけれども!

初見ながらにその良さを力説したいところなんですけど、ただ実際のところ札幌のヤマダ電機には、お客さんがびっくりするほど集まりませんでした。注目浴びてない。いちイベントあたり、全国を追いかけてるようなコアな客がおよそ 10 人ほど、ぼくらみたいな半端オタも目算でやはりおよそ 10 人ほど、そしてヤマダ電機にたまたま通りかかった一般客が 10 人から 20 人ほど。

イベントスペースは、スカスカでした。これは完全に告知不足……。

木を見て森を見ないレベルの話をしてみると、たしかにお客が少ないぶんだけ誰しもがカンタンに前列で鑑賞し放題なんです。さほどブレイクに至っていないアイドルの魅力はこの近すぎる距離感で、あまりにもおいしすぎる。本当はこうしておおっぴらにしたくないほどです。既得権益が失われる。

しかし裏を返せば、たくさんの客に認知されて売れてもらわないことには「後」が続くわけがない。いざ活動が停滞してから「これはマズいことになったのだ( ;・e・)y-~~ 」と後悔してからじゃ遅いのです! 公式サイトのスケジュール表に札幌のイベントのタイムスケジュールが上がってきたのも直前になってからだし、これではお客さんが集まってきようもない。

なにより超もったいないなと思うのは、ももクロちゃんたちにものすごく実力があることなんですよね! びっくりした! この意見はナマで見てようやく完全に自信を持って言えるようになりました。へっぽこな出し物オンリーで本人たちにも魅力がなければ客が少ないのもうなずけるけど、やってることにはおおよそ間違いが無いようなのです。

そう、ももクロちゃんは今、わけのわからない勢いをまとっているのです!

7 月にこの「ももいろパンチ」がデビュー曲としてシングル CD で発売されました。和洋折衷のてけてけほのぼのポップソングで、途中に盆踊りみたいな箸休めもあって、この季節にぴったり。

で、映像を貼っといて言うのもなんですけど、PV はあくまで PV に過ぎませんでした。はじめましての名刺代わり。というのも、実物ももクロちゃんのパフォーマンスには、この百兆倍の迫力と愛らしさが満ち溢れていたのです!

どうやらももクロちゃんたちは、この PV を撮影した直後のほんの短期間のあいだにおいてすらも、急激なスキルアップを果たしているらしい。今年の 5 月から 8 月にかけて全国各地のヤマダ電機で 104 公演とか怒濤のライブ攻勢を仕掛けてきた。その最終日が 8 月 16 日で、札幌ライブはその前日の露払いのようなものだった様子。

短期間にライブスケジュールを詰め込んだヤマダ電機ツアーはももクロちゃんにとっての「精神と時の部屋」だった。そんな気がいきなりしています。見物としてすばらしかったです。現在の集大成的なももクロちゃんがおそらくは見ることができたようでした。

MC の内容や全体の進行などが全体的に若干グダり気味だったのと、客の数が少ないせいか内容的にいくらか内輪ウケに傾いているのが初見の身の上にはついていけなかったのを除けば、今の勢いをタダで見られたのは贅沢すぎたかも知れません。


メンバーを列挙するよ。百田夏菜子高城れに玉井詩織早見あかり佐々木彩夏、そして 7 月 26 日(日)に新メンバーとなった有安杏果の合計 6 人。中学生 5 人と高校生 1 人というギラギラと若い布陣です。

公式サイト!

前日にこの公式サイトと首っ引きで名前を詰め込み暗記しようと目論見んだあげく、とうてい理屈だけじゃ覚えられませんでしたが 3 回イベントまわした今となってはさすがにさまざまな知識がついてきます。

まだ愛が足りないのでメンバーを個別に把握しまくってるわけじゃないけれども、いちばん印象的だったのはリーダーの百田夏菜子という人でした。終始ちょっと肝が冷えるほどの笑顔を振りまいていて、とてつもないエナジーでした。おでこもよく光ってました。

また玉井詩織(しおりん)は声や仕草が ℃-ute中島早貴のようでハキハキした萌え声がたまらんかったですし、中一で最年少という佐々木彩夏(あーりん)は、握手したときおもわず瞳に吸い込まれるような淫靡な引力があって、こいつぁ末恐ろしいぜ…とうなりました。

平均年齢 14 歳! こんな若年アイドルを好きだとか言っておれば、そりゃロリコンキモイ! とのそしりも免れません。

でもいいのです。アイドルに理解のない奴のいう事なんざ、ほっとけ! この年齢だからこそ放つことのできる輝きは何ごとにも代え難いんや! という所信表明に尽きます。ももクロちゃんの場合、まだ若いとはいえ芸能キャリアのあるメンバーも多く、決してポッと出の人たちじゃないという所もポイント。

ブレイク前の Perfume の雰囲気…にはまだかなり及ばないようですが、少なくとも客たった 30 人の前で全力パフォーマンスさせてるタマじゃないのです。

ももクロちゃんはメンバーチェンジが頻繁にあるようで、結成から一年でオリメンから半分は入れ替わってるらしい。つくづくアイドルさんってのは、はかない一期一会です。また見たい!