田中涼子に衝撃を受けた

7月10日(土)に秋葉原ソフマップアミューズメント館で開催されたグラビアアイドル・田中涼子のイベントに行ってきました。DVD「涼子的な彼女」のリリースイベントです。
やぁ度肝抜かれました。
アイドルイベントそう何回も通ってるわけじゃないから経験値は圧倒的に少ないんですけど、にしても一見してわかるすごいタマでした。田中涼子。2時間のイベントまるごと楽しめました。
もともとTBSでさまぁ〜ずがやってる深夜番組「ホリさまぁ〜ず」に水着で出演してるのを見て、「あの娘は誰?」とときめいたのが興味の発端だったのです。それと前後して志村けんのフジ深夜番組「志村屋です。」のトークコーナー「志村診察室」に出てたのも印象的だったし、現在進行形の話としてはテレ東「ゴッドタン」のストイック暗記王企画で「気をそらせ隊」の一員として断続的に活躍してたりする。
そんなこんなで気になってWiki見てみたらこの人、かなりなドジっ子なんでした。しかもテヘッって舌をペロリと出しながら自らげんこつ頭に乗せてウィンクして済まされるようなそのへんのドジっ子と違って、もう仕事クビになるレベルの。
以下、wiki田中涼子」の項目より抜粋です。

高校卒業後、病院の受付をしていたが、おしゃべりが過ぎることから雑用に代わり、採血した血液を落としたことでクビになった。

ネットラジオおしゃべりやってまーす」では
(中略)
番組中に寝てしまい、翌週にマネージャーから番組中に最後通告を受けるが、収録日と場所が判っているという理由で出演し続けた。だがおしゃべりやってま〜すリニューアルに伴い正式にクビになる。

ドジというかもはや人間失格というレベルに近い。
でもそういうエピソードを抜きにしてテレビ画面だけ見ていると、スタイルもルックスもいい感じだし演技もできるようだし、トークもふつうに朗らかに立つ。不思議ちゃんとか変わり者のようなイメージもまったくなく、南明奈をコンパクトにしたような印象なんです。
「志村診察室」。志村けんや優香といいトークしてる↓


そんな田中涼子はイベントに爽やかな浴衣姿で登場。
そのルックスに対する印象は画面越しに見ていたときとさほど変わることはありませんでした。
肝要だったのはルックス以外の部分。
もう立ち振る舞いというか、言動、スタンス、姿勢みたいなものが鮮烈だったんです。
イベントの司会はアイドルファンだという芸人・ポテト少年団の菊地と、たしかもうひとり「こんにちは計画」の杉田(だったと思うんですが)という芸人による2人体制。田中涼子は彼らのWツッコミに支えられながらも、そんなツッコミとかボケとかいう次元すらも超越するようなアグレッシブさを発揮していました。
芸人たちの言うこと聞こうとしない。
ステージの最前線まで身を乗り出して客とダイレクトにコミュニケーション図ろうとする。
あげく

「せっかく着てきた浴衣がもったいない!」

と、予定になかったはずの撮影会を“独断で”急遽開始。これが客席をぐるっと一周ゆっくり回って客に自由に姿を撮らせるというもので、いろんなアイドルレポとか読みましたけど、まず滅多にやらないらしい。これが原因でイベントの残り時間も確実に押してしまっている様子でした。
DVDに関するトークもいったん気ままに脱線したかと思えば本筋に戻ってまた捲くし立てる。ファンに自分の口から伝えたいことがあり余っていて、その感情を抑えられないという様子でいる。頭イカレてる風でもなく、かといって深い打算もないように感じられ、ただ無邪気に、しかし言葉を尽くしてとことんまで丁寧に説明して、好き勝手やってる。
ステージ上でのまるでブレーキが利かない様子は、昔「HEY!HEY!HEY!」で見たエレカシ宮本浩次とか、最近の電気グルーヴのライブで石野卓球ピエール瀧相手に完全に喋りが止まらなくなっちゃったときとか、みたいな症状にもダブって見えました。
よくあるプレゼントタイムでは、田中の私物にサインを入れてお客さんにプレゼント。この試み自体は平凡なんですけど、しかし田中が会場に持ってきたのはあまり気のきいてないというか、悪くいえばゴミみたいなものばっかりで、特にどうということもない時計や、100円ショップで売ってるような結束バンド、日テレ系深夜番組「浜ちゃんが!」に自分が出演したときの録画分を焼いているDVD(CMカット済という細かい情報まで)、不要になった枕カバー、DVD撮影のときに使ったホイッスル(口の部分は布で拭ってました)など。いくらサインが入るとはいえ、あんまり要らない感じです。でもひとつひとつにエピソードがあって、これらのプレゼンがいちいちきっちり面白い。
かといって、さぁ撮影タイムですよって浴衣を脱いで水着に着替えてきたときには、なんか急に恥ずかしがって喋んなくなってステージ後方に後ずさりするとか、アラいいですね的な恥じらいもあったりするんです。
握手会タイムのときには、「ホリさまぁ〜ず」で見たよということを言ってみたところ一瞬の間のあと「あ、あの水着の!」とちゃんと覚えていたみたいだし、「予想以上に実物は凄いですね!」ってホメるテンションで言ったら「引かんといてな……」ってすごく不安そうな顔をされたので、ときめきました。
ベントラストの挨拶の引き際がわからないようで、なんかスタッフに「これ言っていいのかな?」とか確認を取ってから、田中涼子

こういうイベントって、正直ノーギャラなんです! ノーギャラなんですけど、出来る限り楽しみたいんです!

と熱弁。これでやたら頑張ってるとか痛々しいとかいう面持ちでは微塵もなく、むしろ微笑ましいくらいだったのが人柄というか素直さでした。
個人的にはこんな関西弁バリバリのアイドルに魂持って行かれそうになったのも初めてです。変に芸人ぶるわけでもない。
「DVD発売イベントがお仕事の中で一番好き!」とか言ってたし、まだテレビで素のお喋りが開花してるようには思えないから、あくまで内輪の中だけで凄い人なのかも知れない。でもイベント前の記者会見でも別に客とか入ってないのにバリバリ笑いを取ってたと言うし、わりといい意味で「本物」な感じがしました。
今度の8月で26歳になるらしく、グラビアアイドルとして世間的にはどうなのかという気もしますが、童顔かつ幼児体型なところもあり、年齢を感じさせることはまったくなかったです。
田中涼子、イケます。

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5 関西弁に萌える!