2011年上半期の吉木りささん現場を振り返る

おめかししてなんらかの打ち合わせ、下準備などをしてから人前に立ってさまざまな意味での「芸能」で人心を掌握、魅了するという点では吉木りささんにとっては同じことなのでしょうが、グラビアをはじめテレビやラジオなどでのお仕事を享受するのが僕らファンからしてさしずめ公的な体験とすれば、イベントやライブでのステージ上でのお仕事を見守り、同じ空間をともにし、あまつさえ握手とかさせてもらいながら会話を弾ませることは私的な体験として記憶に刻まれることになるわけです。
北海道のような地方住まいだと、もっぱら公的な体験を全国の同好の士となんとなく共有した気になってそれをWebを通して愉しむ、といういわゆる「在宅」がアイドルファン活動の核となるもので、あとはせいぜいいわゆる「遠征」という形で年に2,3回、東京や名古屋などに高飛びするのが関の山でした。ところが今は違う。共有財産としての公と個人的な体験としての私、二本柱での楽しみ方がおのずと並行的に擁立されることになり、一見あやふやで不確かなファン活動を支える基盤がよりダイナミックに強靭で確かなものになりました。
吉木さん本人は相変わらず底抜けに明るくて無邪気でファン対応も心得たもの。2011年も半年がすぎたところで完全に売れかけています。その反面、謙虚なお人柄もあり、日々さまざまに接していてもいろんな意味で心地よくて仕方がない。時折見せる生硬な部分も本能のまま生命体としてのポテンシャルを剥き出しにしているようで微笑ましくすら感じられ、ともすればC調全開に見える言動にも本人は十分自覚的。イベントで相対する刹那がほんの一瞬の邂逅だとすれば、お互い最大限に朗らかなアルカイックスマイルを示し合うのを是とするのは当然の帰結です。
だんだん何言ってるのかわからなくなってきましたが、以下に今年2011年上半期にぼくが訪れた吉木さん現場を一挙あげつらってみようじゃないか!! というのが本稿の主旨です。


●2011年1月15日(土):DVD「神降臨-セキララ*彼女 番外篇-」イベント@ソフマップ秋葉原。第1部&第2部。さすがに半年前のことだと握手会で何を話したのかの記憶がさっぱりなく、こういうのはTwitterで残しておくべきだと思います。ともかく今年初めてのイベントで、あけおめでした。

●2011年1月29日(土):レインボータウンFMのラジオ「あびら屋」公開生放送@木場。これは2月に行われた「落下ガール」の告知を兼ねての出演でした。放送終了後、本人直々にチケット販売が行われたりしたのですが(隣には同じ事務所の後輩・田井中茉莉亜もいっしょ)、個人的には既に行ける公演のぶんは入手していたため、ただ手売りしている様子をつかず離れずの距離からじっと見つめることになったのです。この手売りは屋外で、かつまだ1月だったため、僕は両手をこすったりさも寒そうにしていたのですが、すると吉木さんのほうから「寒いですよねー」とか話しかけてくれるので、心が暖まるのは道理でした。こういう細かい積み重ねが「私」の体験を豊かにしていく。
●同日:FM-FUJI「劇団サンバカーニバル」ゲスト出演。公開生放送を観覧しました。吉木さんはこの番組に昨年2010年4月から9月までレギュラー出演していたため、この日が約4カ月ぶりの「凱旋」。「確実に当時よりトークがうまくなってる!!」という印象を強く抱きました。
●2011年2月5日(土):舞台「落下ガール」@渋谷。重盛さと美杉本有美内田理央黒田有彩そのほか多数の女性アイドルとの共演を最前列ど真ん中というどうかしてるポジションで観ました。吉木さんは普段のふにゃふにゃ具合から一転、凛然とコメディを演じていて、劇中で披露する歌はもちろんうまいし見栄えもするし、さすがプロだった。終演後の握手会は、いわゆる高速ベルトコンベア式でさほどまともに話せなかったものの、吉木さんのほうからケータイを打つ仕草を示してくれて「ブログ観てますよ〜♪」とかいたずらっぽく告げてもらえたので、非常に萌え萌えでした。
●2011年2月6日(日):舞台「落下ガール」千秋楽@渋谷。2日続けての鑑賞です。果たして芝居の内容が感動的なのか、それともほぼ同年代の女性タレントが力を合わせて演じてきた舞台の千秋楽というシチュエーションがまるで1つの青春の終わりを告げるようで感動的なのか、とにかく舞台上で女の子がいっぱい泣いている。それに釣られて客席のぼくも若干涙ぐみましたが正直自分の感情がなんなのかよくわかりませんでした。終演後の握手会では吉木さんのテンションが完全に上がりきっており、僕との握手のときもぴょんぴょん飛び跳ねていたので、非常に萌え萌えでした。

落下ガール


●2011年2月20日(日):DVD「セキララ*彼女3」イベント@ソフマップ秋葉原アミューズメント館。第1部、第2部に参加しました。当然のようにツーショットチェキを撮らせてもらうわけですが、これまでしかめっ面が多かったことの反省を踏まえて、この日ばかりは精一杯のスマイルを浮かべて撮ることができました。いくらか真人間に近づけたようでよかったと思うのですが、今度はもっと髪型に気を配りたいです。またちょうどこの時期、吉木さんの中では広島県の交通ICカードPASPYパスピー)」の語感が大流行している真っ只中で、やたらみんなで連呼していました。

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●2011年3月5日(土):CD「Destin Histoire」発売記念のトーク&ミニライブ@大宮駅前。その前にFM NACK5バカボン鬼塚さんDJの「HITS! THE TOWN」公開生放送にゲスト出演したりもしていて、バカボンさんとはいつも「おに魂」で毎週3時間の生放送をパートナーとしてお送りしているぶん、ゲスト扱いの微妙によそ行きな感じが面白かったです。ミニライブは屋外の会場で公開リハを行うなど最初からいい雰囲気。本番では「せーの、パスピー!」とお客さんを巻き込んで挨拶したりとパスピー祭りが全盛を迎えていました。吉木さんはこの日「Destin Histoire」とカップリングの「限りある世界で」2曲を披露。特に「限りある世界で」を瑕疵なくきっちり歌いきったあとの清々しい表情は、神秘的ですらありました。

●2011年4月2日(土):CD「Destin Histoire」発売記念のトーク会@秋葉原ゲーマーズアニメイト。2会場にて。ゲーマーズの座り位置は抽選だったのですが、まさかの最前列という引きのよさを発揮してしまいすみません。この日は震災後初のイベントということもあり、ややかしこまった雰囲気も漂っていたものの、どちらも満喫しました。イベントでは、ジャンケンで勝ったお客さんにポスターが当たるプレゼント企画が行われ、その音頭を自ら取る吉木さんが「さぁみなさん!! 全身全霊をそのこぶしにおもいっきりぶつけて!!」みたいにテンションMAXでジャンケンを盛り上げてくれたので、単純に超楽しかったです。ポスター欲しかったです。
●2011年4月3日(日):CD「Destin Histoire」発売記念トーク&ミニライブ@新宿タワレコ。前日に引き続いてのイベントですが、こちらはタワレコなのでがっちりライブ。「Destin Histoire」「限りある世界で」を披露してくれました。タレントとして百面相を持つ吉木さんですが、真剣に歌っている最中の「顔」もまた研ぎ澄まされてて格別のものがあって見惚れることしきり。それでいてこの日もジャンケン大会があり、きっちり声を張り上げて扇動してくれました。
●2011年4月16日(土):DVD付きムック「千年ロマンス」発売イベント@書泉ブックマート。書泉系のイベントでは、お客さん自身が持参したカメラでのワンショット撮影、ツーショット撮影などが行われる反面、いわゆるファンに向けてのトークみたいなものがなく、体感時間が一瞬です。しかしそんな中でも吉木さんとはこの日、スマイレージももいろクローバーZなどの女性アイドルについて「かわいいですよねー!!」とか共鳴できました。

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●2011年4月23日(土):FM-FUJI「劇団サンバカーニバル」@代々木。屋外のスタジオ観覧で若干雨が降っていたのが記憶に残ってる。そのぶんお客さんが少なめで環境的には気楽でした。吉木さんはおよそ3カ月ぶりの同番組ゲスト出演でしたが、しっかりエピソードトークを炸裂させて爪痕残せてました。この日、吉木さんと共演した劇サンのレギュラー出演者は、吉木さんと同じキャンパスナイトフジのレギュラーだった黒田有彩。気心知れた黒ありちゃんとのトークのバイブスは格別で心地よかったです。
●2011年4月24日(日):写真集「赤裸々-せきらら-」発売イベント@秋葉原書泉ブックタワー。ポニーテールに髪を結わえた、わりとレア気味な吉木さんとツーショットチェキ撮影したりして舞い上がりました。握手させてもらったときに「スマイレージが可愛い」的な話をしたのですが、話の流れ上「でも、スマイレージより吉木さんのほうが可愛いですけどね!!」などとうっかり本音を打ち明けてしまい、一瞬空気が凍ってしまいました。

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●2011年5月1日(日):FM NACK5おに魂」ライブ@埼玉。バカボン鬼塚率いるバンド・かかしの生演奏をバックに、吉木さんが「Destin Histoire」を熱唱してくれました。このライブにはいろんなミュージシャンが出てきたものの、結局この日一番だったんじゃないかな、くらいファン補正抜きにして大いに盛り上がることになります。長丁場でしたが来てよかったです。ライブの途中、客席後方で行われた募金活動に、吉木さんが同じ「おに魂」パーソナリティの福田萌と並んで登場する場面もあり、「あ、福田萌だ!」とミーハー丸出しで握手してもらったのもいい思い出です。
●2011年5月21日(土):SCHライブ@渋谷。吉木さんの所属事務所フィットワンのアイドルさんがたくさん出てくるライブです。入場を待っているとき、特にいわゆる「入り待ち」をしていたわけでもないのですが、会場入りの吉木さんが「こにちはー!!」とか完全に素な感じでいきなり目の前に現れたので、不意を突かれたのと同時に感激しました。ライブでは「Destin Histoire」「限りある世界で」を披露。その後の物販ではツーショットチェキを5枚撮ってもらったあげく、1分くらいももクロちゃん話をしました。至福のひとときです。
●2011年6月11日(土):DVD「KISS KISS!」発売記念イベント@ソフマップ秋葉原アミューズメント館。1部&2部での参加です。すっかり人気者気味の吉木さんですが、両方のイベントとも極めて合法的に最前列で鑑賞することができました。握手会では、限定生産的なももクロCD「あかりんへ贈る歌」を吉木さんに贈ったものの、吉木さんにその気持ちが届いたかどうかはよくわかりません。ZeppTokyoで7月に開催されたももクロライブにも赴いていたようですし、案外ガチなファンなので既に入手していたのではないかという可能性もあります。ともかくイベント自体は竹書房の担当者さんの進行がキモ楽しかったこともあり存分に楽しめました。ちなみにこの日ぼくは別のイベントにも昼から参加していたため、日中ソフマップ秋葉原アミューズメント館の8Fイベントスペースに居住しているようでした。

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●2011年6月18日(土):SCH@渋谷。吉木さんが歌ったのは「Don't say "lazy"」「Destin Histoire」「限りある世界で」の3曲。オールスタンディングの2列目くらいから見ていたのですが、吉木さんのこの日のステージアクトはかつて観た中で最高にアグレッシブで、もうお客さんが埋まっているスペースのギリギリ近いところまで出てきて煽ったりしていたので「近い近い!」と興奮しました。またライブ後のツーショットチェキ撮影タイムには、ダウンタウン浜ちゃんが読売テレビ「浜ちゃんが!」で吉木さんに対してやってた「アゴをつかむ」というSッ気まるだしの所業を、ほかのファンの人がマネージャーさんの了承を得たうえで吉木さんに繰り出していたのを観て「あ、アレいいなー!やりたい!」と小学生みたいに思ってしまい、決行。吉木さんのアゴをおそるおそる握らせてもらい、そして逆に自分のアゴも吉木さんに握ってもらったりしたのです。これは嬉しかった……(照)。
●2011年6月25日(土):ビジュアルクイーンチャリティ撮影会@としまえん。いつもグラビア撮影であちこちを水着で飛び回っている吉木さんだけど、ファンの前で水着になってくれたのは今年おそらくこの機会が初めてという貴重な機会でした。ぼくの手持ちのカメラはたいして望遠にもできない単なるデジカメ。撮影会云々を抜きにして、ひたすら吉木さんばかり鑑賞しました。サイン会では吉木さんが最近購入したというiPhone話を少々。イベントはいきなり豪雨が降り出して中断になったりしたものの、同じキャンナイメンバー2期生でプライベートでも仲良しの高橋亜由美さんと吉木さんが終始ベッタリくっついたりしていて、個人的にかなり究極の眼福でありました。

撮影会の様子


●2011年6月26日(日):写真集「Heaven」発売イベント@神保町・書泉ブックマート。ちょうどこの日はTBSラジオ吉木りさのエンジョイ・ドライビング・サンデー」の最終回が放送されていて、このイベントへの集合時間が番組終了時刻ビッタリの午後1時ということもあり、携帯ラジオで最終回を聴いた余韻そのままイベントになだれ込みました。最終回エンディングの興奮を吉木さん本人に持ち込んで「みなみん(=田中みな実アナ)は最後までツンデレでしたね!」と話しかけたところ「でも、そんなみなみんが好き!」とのすばらしい言葉を得て満足。最近七夕に吉木さんとみなみんで東京ディズニーランドに遊びに行ったらしいのも、ほっこりするエピソードです。


●下半期に向けて
6月のSCHで吉木さんが「ももクロとかAKB48とか、ぱすぽ☆とか、いろんなアイドルの曲を歌うライブを計画している」と言っていました。民謡&演歌仕込みの吉木さんが満を持して送るコブシ全開アイドル曲ライブ。ひたすら楽しみです。