草なぎ剛が金曜レギュラー出演中のフジ系「笑っていいとも!」。
しかし草なぎの逮捕にともなう活動自粛を受けて番組には今後しばらく出演しないはずです。
そんな状況下、注目の「いいとも金曜」24 日の生放送はこんな感じでしたよ、というのが今回の更新です。
はたして出演者からの言及はあるのか、完全スルーされるのか、草なぎ不在でどういう雰囲気の放送になるのか…興味は尽きません。
こういう非常事態での生放送というのは、もう絶対見たいんですよね。なにかアナウンスがあるかも知れないオープニングは特に必見! 予約録画もしてました。
野次馬根性というか、要するにテレビに巣くう暇人ゲス野郎ってことなんでしょうけれども。
オープニング
まったくいつもと同じように鈴木凜(リン)と渡辺直美(ナオミ)のいいとも少女隊による歌と踊りから始まり、まったくいつもと同じようにタモリが登場。
まったくいつもと同じようにスタジオアルタの観客は「わーーーチャッチャッチャッ」を決め、まったくいつもと同じように「金曜レギュラー」が登場
・・・のはずが、そこに草なぎ剛の姿はあるはずもない。
関根勤、久本雅美、森三中・大島、オリラジ中田藤森、平井理央の面々は、「よろしくおねがいしまーす!!」と、なんだかちょっと不自然なほど元気です。そしてまったくいつもと同じように盛り上がる会場。
と、間断なくいきなり画面は、平井理央アナウンサーのワンショットに切り替わる。
ここ二十五年ほど平日お昼を踊らせ続けてきたはずの陽気で軽快な「ウキウキ WATCHING 」の BGM はフェイドアウト、一瞬にして無音空間となる。客の歓声も消え、静まりかえるスタジオアルタ。瞬間冷却。
平井アナを映し出す画面フレームの中に「見切れていた」オリラジ中田は、慌ててその画面から立ち去る。
平井アナは事務的にこう告げた。
平井アナ「金曜レギュラーの草なぎ剛さんは、報道にあるような状況でございますので、本日欠席させていただきます。申し訳ございません」
もうものすごい緊張感を漂わせたアナウンスぶり。カミカミでした。
こういうコチコチの事務的作業のために局アナはいいともに必要なんでしょうね。
最近で記憶に新しいのは女優の毬谷友子が水曜いいとものテレフォンゲストでキチガイ発言をしたときで、加藤綾子アナが次のコーナー冒頭で謝ってましたが、そのときと同じような空気感でした。
見ているこっち側までむだに緊張してしまいます。
ちなみに平井アナの告知後すぐの展開は、出演者陣がぺこっと軽くおじぎをしたのち、
タモリ「さぁそれじゃまいりましょーう!」
と、まるで何事もなかったかのようなむりやりハイテンションですぐ通常営業に戻ってました。
「タモリ仲良いんだったらなにか草なぎに言及してくれよ」とのリクエストもありましょうが、「これ以上は何も言わなくてもわかるでしょ」ってことで、いいとも的には正解です。それを不人情とは誰も咎めません。
テレフォンショッキング
トータスの紹介による来週月曜のテレフォンゲストが、よりによってユースケサンタマリアだったのがサプライズでした。昔からトータスとユースケはつながりありまくりでしょうから不自然じゃないんですけどね。
ユースケも電話口でもボケたりして相変わらずでしたけれども。「ぷっすま」どうなるんでしょう。
後半コーナー
この金曜日は草なぎ目当てで来た客も大勢いたことでしょう。ガッカリした人も少なからずいるはず。しかしそこはコーナーゲストの生田斗真の出現によって、逆におつりがくるほど盛り返した印象です。
川柳コーナーも生田の作句がやたらうまく全部さらってました。
あとは、とにかくタモリがボケたおしていたのが印象的です。平井理央アナを「平井堅」と呼ぶ、真顔でがんがんウソをつく(「元ポルノ男優だった」)等。草なぎの在・不在に関わらずこういうときはままありますけれど。
ボケたおしが目に付いたもっとも大きな理由は「タモリが MC にまわったこと」です。
二者択一ニュースのコーナーでは、いつも草なぎが MC で、タモリは座ったままなんです。積極的に発言することも少なくたいてい「空気」。
ところが草なぎ不在によって、タモリが進行役へスライドしたことで、タモリの自由度が飛躍的に増したのです。タモリはセンターに立たせれば必ずイキイキするんです。
草なぎを失った代償は大きいですが、この盛り上がりは一種ケガの功名といえます。