フジ石本沙織アナのものまねが名人芸

2008 年もオーラス、これで最後の更新にいたしましょう。

30 日放送のフジ系「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」は、今田耕司東野幸治、そして高島彩中野美奈子両アナという円熟の鉄壁カルテットによる司会者布陣があらゆるものをフォローしまくっていて、逆にその巧みなまわしっぷりだけが唯一見どころだったとも言えます。

ただ個人的には、フジテレビ在籍の女性局アナさんたちのものまね芸が、ここ最近ほとんどプロ級のハイレベルの完成度を見せつけてるのを率直に賞賛したいところです。

特に石本沙織アナのものまねが、今さら声高に申し上げるのもアレなんですが、もう圧倒的に凄い。

今回のものまね紅白では SPEED の島袋寛子大黒摩季を披露してまして、歌声に若干の地声が混ざってしまっており超ド級の完コピと手放しで賞賛するほどではありませんでしたが、ほぼ本職のものまね芸人と遜色のない的確な歌マネでした。

これまでも石本アナは、宇多田ヒカル矢井田瞳絢香MISIABoA一青窈椎名林檎など、いわゆる実力派の女性歌手ばかりをレパートリーにしており、それだけでもいわゆる「ハードル高い」ってやつなんですけれど、かなりハードな練習をしてるのか、どれもこれもかなりのレベルに達していて素直に唸ってしまいます。

声質コントロールの妙技、歌唱力の安定度、歌心、芸人魂など総合力が、他の局アナに比べても図抜けております。

「ものまね紅白」には 2005 年秋からレギュラーで出演してるんですね。ベテランだ。

石本沙織-wikipedia

高島&中野コンビから平井理央、ショーパン、あげくカトパンまで、女性アナの層があんまりブ厚すぎて普段は日の目を浴びることの少ない石本アナが、いちばん活き活きしてるのが、「ものまね番組」。

一アナウンサーにとしては完全に皮肉です。歓迎すべきことではないのかも知れない。とはいえある意味「名人」としては非常に頼もしい活動状況ではあります。


また石本アナに引っ張られるように女子アナ 4 人組で披露していた SPEED のものまねに関しても、本田朋子アナによる今井絵里子が主にルックス面で健闘していたり、松尾翠アナによる新垣仁絵もかなり針をふりきった出来映えで単純に愉しかったです。


松尾翠アナによる仁絵ちゃん


しいて不満点を挙げるとすれば、上原多香子役をやってしまった高橋真麻アナがワリを食った印象で、特にこれといった見せ場も無かったのはもったいなかった。高橋英樹パパも審査員席にいたわけですし、むしろ真麻こそ激しく仁絵ちゃんをやるべきだった、という気もします。

いっそ飛び道具として『ダブル仁絵ちゃん』という手もありました。