ボツエントリ供養 2008

寝かせたままのネタがちょろっとだけあります。

一生何も手をつけないまま死蔵させてしまうのはもったいないので、年の瀬の機会ですから、いっそ供養しておきましょう。

供養その壱「オレンジレンジ『おしゃれ番長』と電気グルーヴとの似て非なる言語感覚」

年末の番組でたまに歌われたりしているオレンジレンジの最新曲「おしゃれ番長」については常々「カツマタ半ズボンは無いよなー」と苦虫を噛みつぶした顔でいます。

もう歌詞とか曲調とか電気グルーヴの影がチラついて仕方がないわけです。

じゃあ電気グルーヴのどの曲に具体的に似てるんだ、となると特に無いんですが、しいていえば「ママケーキ」とか「誰だ!」とかが収録されているアルバム「オレンジ」( 94 年)の色が濃いでしょうか。

特異な言語感覚をもってしてポップなメロディに歌詞をぐちゃぐちゃと半ば暴力的に乗っけていった時期。そんな時期の作風と「おしゃれ番長」の狙っている方向性が似通っている気がするんです。

それでいて、オレンジレンジのほうの歌が、そのー、つまらない、とまでは言いませんが、なんというか、根本的な土台が違う気がするんですよ。電気っぽいのにまったく電気じゃない。

それが歯がゆいんです。微妙な問題なんですけどね。

「おしゃれ番長」の歌詞。音が出るかも

どうしても身びいきというか、ハナっから電気グルーヴ寄りのスタンスになってしまうもので、冷静な比較、検討ができっこない、というのがボツの言い分です。

供養その弐「松浦亜弥がデビュー曲を歌わない理由」

ヲタヲタしいこだわりになって恐縮なんですが、松浦亜弥が自分のデビュー曲「ドッキドキ! LOVE メール」をあまり歌ってくれません。いや、たまには歌ってるんですよ。完全に封印しているわけではない。そう、たまには歌ってるんですけど、積極的には歌ってないんです。

たぶん避けてるんです。

なぜかというと

「ドッキドキ! LOVE メール」の間奏のフェイク部分で、高いキーの声が出せなくなっちゃったから

これが最大にして唯一の理由と思われます。

3 つの思い当たるふしをやらしい感じでほじくり返します。

1.こないだシャ乱 Q の武道館ライブで、ハロプロ勢ではモーニング娘。が「モーニングコーヒー」とか藤本美貴が「会えない長い日曜日」とか Berryz 工房が「あなたなしでは生きていけない」とか、みんなデビュー曲を歌っていたのですが、松浦亜弥は「きずな」とシングル最新曲を披露。気合いの入った生演奏だったようで、いろいろ思惑もあるんでしょうけど、右に倣えという意味ではやや不自然な選曲です。

2.今年、札幌でハロプロ 10 周年イベントが行われたとき、安倍なつみ中澤裕子メロン記念日松浦亜弥で、やはり「デビュー曲しばりで歌おうよ」みたいな流れになって、松浦亜弥が不意にこの曲を歌うようになる状況があったんです。で、カラオケの伴奏で一度はするっと歌い出した。ところが松浦亜弥ってばフェイクを途中まで歌ったものの、あとは「ニャハハ」ってなんか誤魔化してやめちゃったんですよ。あとで本人は「恥ずかしいから」と述懐してるんです。気合い入れてフェイクするのが恥ずかしい、ってところでしょうか。しかしたぶんこれは嘘で、本当は「ちゃんと声出ないから」なんだと邪推してます。カラオケだとオリジナルキー強制になりますし。

3.2007 年の「ダブルレインボウ」ツアーでフルコーラス歌ってます。ノリノリです。しかし間奏部分ではフェイクもなにもなく、ひたすら頭上で手拍子を打って、お客さんにもそうするよう要請してます。回避してるんですよね。そこまでするんなら歌わなきゃいいのに、とさえ思うのですが…。


ネガティブなことばっか書いてますが、この曲ほんっとに大好きなもんで、ぜんぶちゃんと歌って欲しいんです。あとは生演奏でキー半音とか下げてきっちり歌ってくれるのを期待するしかないんでしょうか。


とかなんとか、愛憎半ばでスタンス定まってない上に重箱の隅つっつく浅ましい感じのネタなので、ボツりっぱなしなのでしたとさ。

天に召しませ

年の瀬になって、こうして 2 ネタをお炊きあげした次第。

あとは無事、天に召されますよう…。