松浦亜弥にすがる

先日の日記にコメントを寄せてくださった superartlife さんことモッシュさんの有言無言のプレッシャーが背中を押したこともあって松浦亜弥さんのコンサートに行くことに決めました。来月末土曜日の愛知厚生年金会館です。追加公演とか無ければたしかこれがツアー千秋楽ということになるのかな。飛行機に乗って昼夜公演を目の当たりにして酒飲んで一泊したらまたすぐ北海道に帰ってきます。モッシュさんには一面識もありませんがもしこれでコンサートの出来がグダグダだったら責任とって切腹してください。

あと本来であればこの十月十一月あたりは美勇伝さんがスッペシャルゲストとして参加しているという娘。秋ツアーにも赴くのが石川さんヲタとしては筋ってものなんでしょうしスケジュールを検討したりもしたのですけれども、現在のテンションやら飛行機代などいろいろ鑑みて、結局あややコンオンリーというところに落ち着いてしまった。娘。の現在における最新シングル「女に 幸あれ」が、うーん、どぉーしてこーんなアレンジになっちゃうのかなァ〜? と耳にするたびに腑に落ちず首を傾げまくるばかりなのでそういう心境も微妙に関係しています。

ただこの「女に 幸あれ」のアレンジャーの江上浩太郎さんという人は、後藤真希さんのニューアルバムで「 GIVE ME LOVE 」という曲を手がけており、こちらはもう出来としては音色といい執拗なコーラスといいリズムの跳ね方といいあとつんく♂ならではのメロといいぼくは完璧に近いと思うし大好きでリピりまくっているので江上さんに対する嫌悪の情は薄れ、ともかく「女に 幸あれ」はアレでした。

ちなみに石川さんに関しては今週末土曜日にメロン記念日・柴田さんとの現役最強現人神コンビによるカジュアルディナーショー公演に臨みますので、おそらくそこが今年のぼくの石川梨華さん収めとなるのでしょう。今年に入ってからシャレにならないほどの暴風雨の吹き荒れ狂うハロプロ界隈において、アイドルさんとしてかなりな年月を重ねておきながらも現在のところ奇跡的にほぼ無風状態に近い石川さんと柴田さんによるカップリングとなれば、そりゃ純粋に澄んだ気持ちでショウを鑑賞できますし、極度の緊張の中ポラ写真を撮ってもらってふにゃっと握手をしたのち、恵比寿の交差点でうずくまって膝を抱えながら泣く予定です。そこまでひと通りやってカジュアルディナーショー終了です。

松浦亜弥 2008年カレンダー

さて松浦さんのツアーの下敷きともなっているニューアルバム「ダブルレインボウ」ですが通信カラオケ「 UGA 」にさっそく全曲配信されてますしカラオケ屋で月刊で置かれているいわゆる「歌本」ってやつの 11 月号はあやや表紙&巻頭インタビューになってるので UGA は使えますよ。

で昨日そんな UGA を利用してひとりカラオケやってきたんだけれど、「ソウルメイト」はめちゃ歌いやすいですね。長年のつんく♂さんと作詞作曲者は違えども曲調としては 1st の「オシャレ!」に通じるものがありまた歌唱方法も傾向としては言うなれば「粘っこ歌唱」でバタくさいというかしつこい歌声なので、そんなあややの一側面を精神的に擬態して演出できれば大成功です。満ち足ります。歌詞の内容的にはどうしても藤本美貴さんのことを思い描きながら歌わざるを得ず若干沈鬱になったりもしますけれどまぁ親友とはなんぞやみたいなもっともらしいことを歌ってます。

「ダブルレインボウ」は表現者による表現者のための曲ですね。松浦さんが歌うから説得力がある。ド素人の単なる駄ヲタである自分が歌う場合、メロは「間(ま)」をなんとか咀嚼して歌えればそれなりに形になるような気はしますが、どうも気持ちが入っていかない。これは松浦さんの歌唱に耳を澄ませてひたすら圧倒されるしかないのだと思います。歌唱力とかテクニックとか以上に魂の次元で歌い手を選ぶ曲です。

「女 Day by Day」はノリノリのアップテンポでライブに適してるとかそれ以上に何のてらいもなくメジャー感に溢れていてシングル向きであわよくば CM ソングとしてシングルカットとなればヒットしないほうが世の中まちがってる、ってくらいノーガードで名曲です。全編にわたって良すぎ。

しかし今こういう「 20 代 OL の明るい応援歌」がしっくりくるような女性ミュージシャンってちょうど空席ですよね。アーティストアーティストしてる人たちが大半で、愛だの恋だの歌うのは誰でもやりますが、こうお仕事中心のハードな生活に密着したような歌詞を投げかけてくるような人がいない。まぁぼくは市場的な訴求対象じゃないので関係ないっちゃ関係ないのですが、一昔前は「 OL の神様」みたいな女性歌手がゴロゴロしてませんでしたか。パッと思いつくのは今井美樹とか広瀬香美とか大黒摩季とか竹内まりやとか岡村孝子とか、それこそ松浦さんにも曲提供している谷村有美とかだけど、皆さん既にベテランで、 OL って感じではない。むしろ社長とか。

職業歌手として長生きするために松浦さんがそこに割り込んでいくのもひとつの手かも知れませんけれど、今ひとつ生活感が無いのもまた事実ですよね。イメージって難しい。


あとアルバムに関してもいろいろありますけど、要はコンサートのネットでの評判がとても宜しいので愛知まで詣でます。そして松浦さんの己の歌に対する自負やら責任感やらはひたすら信用に足るものである。すがりますよ。