ミュージックフェア

毎年夏の「 FNS 27時間テレビ」の日になぜか恒例になってる気がする「ミュージックフェア 21 」のハロプロ特集。つっこみどころはみなさんおおよそ同じだと思うけど一応書き留めておこう。


・UFO
モーニング娘。美勇伝+安倍松浦後藤吉澤飯田保田あたりで飾るオープニング。ジュンジュンリンリンがテレビで歌ってるのを始めてみました娘。の新曲「女に幸あれ」はチェック逃しまくってまして。それにしてもリンリンの眼力はすごいかも知れない。逆に困るくらい。ガキさんは頭がぶるぶるぶれる独特な動きをするので大勢の中にいても一発であっ、ガキさんだ! とわかって嬉しくなるし、久住は遠目からも実に見栄えがします。

・暑中お見舞い申し上げます
後浦なつみの三人で。ピンクのぶりぶり衣装がもはや誰ひとりとして似合っていないことに歴史を感じてちょっと淋しい。

・NAI・NAI 16
吉澤、石川、高橋、というありそうでなかなか珍しい組み合わせで。吉澤が薬丸、石川が本木、高橋が布川でした。イメージ的にも役割分担としても吉澤メインかな。足下の履き物がスニーカーなのでいつものようなヒールではなく背丈の上げ底がきかず、それゆえに石川さん本来の「小ささ」が際立つという目新しい結果になってました。そしてラストダンスでの三者三様の足の跳ね上がり具合は、大柄の吉澤やミス Y 字バランス・石川を抑えて、ひそやかに高橋がいちばん天高く舞い上がる。

Choo Choo TRAIN
イントロのぐるぐる回るアレは誰もが指摘したくてたまらない「スッペシャル ジェネレ〜ション」だし、まさかの「イントロのみで終了」にも驚いた。それがやりたかっただけちゃうんか、という Berryz 工房おもちゃ扱いの出オチで何度見ても爆笑。

・17 才
田中と久住のターン鳥チキンなツートップ。どうせ森高やるんなら田中も久住も足きれいだし見栄えするから貪欲にミニスカ膝上 30cm くらいなアピールしても誰も損しなかったと思いますよ。バックダンサーに Berrrz 工房& ℃-ute というのはそろそろもったいない。

・哀愁でいと
後藤真希美勇伝で昨年のハロ☆プロパ〜ティ後藤真希キャプテン公演から辻をさし引いた陣容。しかしあのハロパってまだたった一年ちょっと前の出来事なのか・・・もう遥か遠い昔の夢のようだわ。ところで今回のミュージックフェアは男性曲が多くてさっきのシブがき隊と同様に足下にヒールを履いてないから石川さん本来の小ささが際立ってやっぱり新鮮であり、こぢんまりしてて超かわいい。髪型はカッチョイイゼ JAPAN を彷彿させるリーゼントで男前。

天国のキッス
左から立ち位置が道重、松浦、安倍、光井で、はい光井がオチです。いやそんな惨たらしいほどに悪くはないんだけどいかんせん保田枠かしらん。聖子ちゃん模倣のブリブリの振り付けは、道重の表情、お尻の突き出し方、肩の入れ方がいちいちすさまじく、あややなっちを寄せ付けずの一人勝ちだ。また道重さん曲中カメラ独占のワンカットは歴史をつくるアイドルさんのそれだと思ったのです。

ブルドッグ
2ch 狼脳にいくぶんか犯されている身の上としては、この曲名で石川さんが入ってなくて本当によかった。しかしここにガキさんは無いわー。今回はガキカメ割り喰った。


恵と杏樹の幕間トーク。「キャンディーズは 2 人くらいかなーと思っていた」とひどいなっち。石川さんは昔のアイドルの振り付けに言及してずっと変なポーズ。松浦は、むかしのアイドルの曲を世代を超えて歌うのはちょっとした親孝行である、とテレビ見てる人の心にいちばん届く優等生な話ぶりであった。


後半戦。


・恋愛レボリューション 21
吉澤藤本 out ジュンジュンリンリン in の新生モーニング娘。がお披露目した娘。エバーグリーン楽曲は結局のところ高橋愛さんオンステージであった。そういえば足のねんざだかも完治したようでおめでとうございます。復活を決定づける華々しすぎるキレキレぶり。どセンターポジションなこともあるけどほとんどひとりしか目に入らない。あとしいていえば流し目ガキさんか。それにしても高橋で、新リーダーだから気合いが入ってるんだよねーえらいねーとオーソドックスなこともいえるし、いやぁパフォーマンス的には元来すごい人なのだよ喋り出すと 5 歳児だけど。

ハイスクールララバイ
イモ欽トリオ完コピ。これはそもそも昭和の欽ちゃん全盛期に欽ちゃんファミリーいけいけゴーゴーで小芝居的な振り付けと細野晴臣仕込みのミニマルな楽曲が時代に適合してテレビ発で大ヒットしたみたいな経緯はあるだろうし、安倍吉澤松浦の芸達者がそんな輝かしい過去の VTR 通りにそれを忠実に模しただけでもあるんだけど、出来映えとしては今回の最優秀賞です。また狙い澄ました小芝居ぶりやピコピココンピュータ近未来な感じが時空を超えて「 LOVE マシーン」とどこか通じるようなものがあるような気がしないでもない。なっち=長江健次の「なぁーー!」はすなわち「ダンシンオールオブザナーーイ!」でしょ。

狼なんか怖くない
去年は松本伊代と榊原郁恵で今回は石野真子。こういうところで往年アイドルとタイマン張ることのできる、またやっぱり張らせたい人なのが松浦亜弥で、これは天性ソロ歌手の系譜の中にある人ってことの何よりの証拠ですよね。美勇伝岡田もバックで踊っていて岡田が石野真子似だというのは昔からずっと言われていて、あ、これは次のトークで触れられればいいなと思っていたら現実のものになったのはまたあとで。来年はこの枠に南野陽子登場でピンクのやまとなでしこな衣装に身を包み「はいからさんが通る」を道重と共演、わぁふたりってばすごい似てる〜、というのをやりましょう。

・愛がとまらない
winkピンクレディー楽曲が出てくるとどうしてもそこに辻加護が存在しないことが違和感として浮上してくる。キャラクターのみならず歌声の点でも辻加護は得難い人たちだったでしょう。それに加えて藤本も矢口もまぁ矢口はいいけど存在してないこの無常であり無情。ともかくこの wink パートは「ザ☆ピ〜ス!」時の娘。黄金の 9 人からそんな辻加護矢口を除いたメンバーで構成されている。絵になる方々ではある。去年もやはり wink の「淋しい熱帯魚」で今年とは吉澤と辻が入れ替わっただけで同じようなことをやっており、これは制作陣の中にいわゆる「黄金厨」がいるものと推測されます。いいことです。

・YOUNG MAN
札幌ドームの日ハム戦でも毎試合のように聞かされるしだいぶ耳タコなんですけど。大味な曲なのでテレビという大きいメディアで大所帯のハロプロが歌うのはたしかによく似合う。


で、ラストのトーク。岡田さんと石野さん夢の初共演&「似てる似てる」の大合唱で、実際並べてみるとそんな言うほど似てないんだけれども、岡田さん晴れ舞台でした。おつかれさまでした。30 分しかない音楽番組のさらに貴重なトーク場面でこんな痒いところに手が届いてくれるのはとってもありがたい。

もうちょっと感想書こうかな。安倍は好不調の波が無くなってきたのか安定してぷっくりでだんだん年齢とか超越した存在になってきたような気がするしただただかわいいばかり。松浦は落ち着きすぎ見切りすぎな気もするけどなんだかんだでシンボルタワーでそこにいないとやばい人。後藤は直視できるときとできないとき半々ながらも髪振り乱してシャープな動きで歌い踊っているときがいちばん存在価値を発揮できてる感じだから哀愁でいとがナイスパフォーマンス。石川吉澤は長い年月を経て再び同じ土俵に立っているんだなぁと感慨深い。あと高橋は本当にすごいと思うよ。ベリキューはそろそろいろいろぶち破っていけるはず。Choo Choo TRAIN の出オチみたいなオモチャみたいなあり方はたしかに可愛いけれど、それだけじゃないでしょう。


で、来年ももちろん似たようなことを期待を込めてやって欲しいと願います。ただ、たかだか一年後のハロプロ世界がどうなふうになってるのかは考えただけでも身震いしますね。