SHO-1 グランプリ

美勇伝「一切合切あなたにあ・げ・る♪」の編曲者は平田祥一郎SHO-1 )さん。


正直この手の曲はすんなり「チュッ!夏パ〜ティ」「桃色片想い」「ロボキッス」「レインボーピンク」等の編曲でおなじみの高橋諭一さんに丸投げしときゃ良かったんじゃないかと思ってるんです。そりゃなんだかんだ言って一切合切は何十回と聴いてますしビジュアルとか石川さんの気合いとか全部ひっくるめて大好物なんですけど、平田さんである必然性があんまり感じられない。まぁそんなこと言ったら日本女性の美を世界に向けて発信云々とかのコンセプトを包含していてしかるべき美勇伝がなぜこんなサマーでエロースな曲を歌んきゃならんのか・・・とか根本的で厄介な問題に踏み込んでしまうのでアレなんですけどもそこは無視することにします。


話を戻すと、平田さんの適性として、こんなちょこまかとしたブリブリポップス的なものよりも、ややシビアでソリッドで内向的で、それでいて古めかしい歌謡曲のようなベタベタな曲調のほうが、より真価を発揮できるんじゃないか、ということなんですよね。むしろこれまでのハロプロ楽曲との関わり方が概ねそうだったですし。



というわけで本題です。


平田さんが作曲と編曲を担当した SMAPDear WOMAN」のヒットによってこの人の音楽が世間的にもバリバリ通用することがわかった今、あらためてハロプロ内での仕事ぶりを勝手に振り返ってみるべく、僕は金曜日の仕事帰りにひとりでカラオケに行ってきまして、「平田さんが編曲した楽曲のみを歌う」という、通称『 SHO-1 グランプリ』を独自に開催してきました。ちなみにその日は職場の先輩に飲みに誘われていたのですが、自分だけ先にさっさと職場を後にした挙げ句その誘いを本気で完全に忘れていてすっとぼけてカラオケ屋に向かう、という、ひどい約束の踏み倒し方をしてしまいまして(あとで気づいた)、月曜日に顔を合わせるのが恐ろしいです。


さてそんなことはさておき以下に曲目を載せることにします。曲順に深い意味はなく、おおむね「たしかこれは平田さんアレンジの曲だっけな・・・」と思い出した順です。ぜんぶ記憶が頼りですので別のアレンジャーの手による楽曲が紛れ込んでいる可能性もありますけれども気にしません。同じようなカラオケ企画はあと他にも鈴木 daichi 秀行さんと鈴木俊介さんと AKIRA さんと先述の高橋諭一さんあたりで出来そうな気がしますが、時代は平田さんです。



一切合切あなたにあ・げ・る♪(美勇伝
Dear WOMANSMAP
好きすぎて バカみたい(DEF.DIVA
長電話(後藤真希
白い TOKYO(ZYX
独占欲(モーニング娘。
Yeah!めっちゃホリディ〜HIGH TUNED mix〜(松浦亜弥
先輩〜LOVE AGAIN〜(カントリー娘。に紺野と藤本)
エキゾな DISCO(後藤真希
愛〜スイートルーム〜美勇伝
デコボコセブンティーン(W)
恋の呪縛Berryz工房
TODAY IS MY BIRTHDAYBerryz工房
なんちゅう恋をやってるぅYOU KNOW?(Berryz工房
初恋(松浦亜弥
パープルウィンド(モーニング娘。
夢ならば(安倍なつみ
ひとりじめ(美勇伝
こんなもんじゃない!(平田祥一郎
クレナイの季節美勇伝
ステーション(後藤真希
一切合切あなたにあ・げ・る♪(美勇伝



こうして曲順だけ並べてみても、頭の中に流れる音像がいちいちキラキラしてますよ。ハロプロマイベストとか作ってみてもわりあいこれと近い選曲になりそうな予感。平田楽曲に外れなしですね。


補足すると、平田祥一郎さん名義の楽曲では唯一「こんなもんじゃない!」だけが DAM に入ってました。「機動戦士ガンダム SEED DESTINY 」関連のシングルで平田さん本人が歌っているらしいのですが、もちろん原曲は知らないので適当にメロをつけて歌いました。愉しいものです。


美勇伝の「ひとりじめ」はあらためてまともに歌うと、ひでー歌詞だなこれ、と思いました。つんく♂の手によるものではないこの歌詞の主人公の女性は、まず間違いなくモテません。まったくなんという妄想癖がきつくって嫉妬心の強い女性であることか・・・ってこれもしかしてモデルは石川梨華さん本人ですか? ともかくなんか歌ってて無性に悲しくなってきたのは事実です。



ちなみに後藤真希の 6 月発売のニューシングル「ガラスのパンプス」も編曲は平田祥一郎さん。未だ発売前ではあるものの「石川梨華のちゃんちゃか☆チャーミー」で流れていたショートな音源で、既に 300 回以上も聴いてます。ダンスナンバーの皮をかぶりつつそのくせやたらとけだるいビート感。わびさび。裏声。小宇宙。こんなようなダウナーな曲調だけで AKIRA もうまく使って一枚アルバム作ってくれないかなー。と、今日はこのことがいちばん言いたかった。「ガラスのパンプス」 どう考えても今年のナンバーワン楽曲決定です。本当にありがとうございました。