KAN はハロプロの謎を解く鍵

KORG SG-ProX

誰よりも自分のフィールドだから喜び勇んで得意満面で書くことのできるミュージシャン KAN さんのお話。1990 年代半ばにファンになってから時代は巡り巡って結局のところ同じ事務所のハロプロさんのあれやこれやと KAN さんが地下水脈でひそかにひそかに繋がってるのが、たまらなかったりするのです。



さて、今も全国各地で開催中の「ハロ☆プロパ〜ティ!」では会場に入った際、ハロプロ関連グッズが自宅にいながら手に入る『オリジナルグッズ通信販売』用のカラフルなチラシが商魂たくましく渡されます。そのグッズの多くは会場でも販売しているものですが、まぁ T シャツやらポスターやらツアーオリジナル DVD やらレターセットやら生写真セットやら、実に種類は豊富でこれは芸能プロダクションにとってとても貴重な収入源となります。そしてハロプロに人生を狂わされたヲタどもは半ばぼったくりのような価格設定のグッズを血眼になって買い求めては搾取され続ける・・・という非業な運命を辿らざるを得ないわけです。


で、ひとつ個人的におもしろかったのは、このチラシにはお金を事務所に貢ぐための「郵便振替」だかの用紙が一緒にくっついていまして、まぁその用紙にグッズの番号とか個数を指定したり、己の住所氏名電話番号などを記載したりしてあとはエイヤッと送金するのですが・・・はい、そこで振込先に注目です。


ぼくらが金をトリャッと送り込む先がそこには記載されているのですが、なんか『北青山イメージ開発』という意味不明な団体名が書いてあるのです。いいから『北青山イメージ開発』にグッズの代金をさっさと振り込みやがれこの金づるどもが、ということなんでしょうけど、この振込先のネーミングが『ハロー!プロジェクト』とか『アップフロントなんたらかんたら』とかストレートな口座名が設定されておればすんなり思考がはかどるのですが、さて、なんやらまったく得体の知れない、それどころかちょっと怪しい雰囲気すら醸し出している『北青山イメージ開発』が振込先になってるのです。意味わかんない人が大半だと思います。


これ、なにかというと KAN のファンクラブの名称なんですね。


今でこそ開店休業状態で、むしろ新たに立ち上げられたオフィシャルサイトと連動した『北青山イメージ再開発』としてひっそりと活動を続けてはいるのですが、1980 年代後半から 2000 年代初頭にかけては「 KAN のファンクラブ」なんてものがまっとうに運営されてまして、それが『北青山イメージ開発』です。ぼくも一時期入ってました。『北青山イメージ開発』の名はよくわかりにくい冗談と捉えればいいです。と、そんな KAN 専用の振りかえ先の口座が、最近はあんまり使ってないものだから、今は同じ事務所のハロプロ関係のグッズの振りかえ先の口座として、そのまんま『流用』されている、といった状況なんでしょうね。


ほんとに身内なんだなぁ、って思います。


続く。