さぁ月曜日です。新しい一週間が始まっただけのようで、テレビの改編という意味では、もうとんでもなく大きなうねりの始まりであるような、でもテレビなんか知ったこっちゃないというまっとうな働き者にとっては年度末でヒィヒィうめいてしまうような、そんな 2009 年 3 月 30 日。
当方ちっとも働き者じゃないので注視すべきはテレビです。
長年にわたって続いてきたにも関わらず視聴率の低下やらコスト削減やらで終了してしまった番組から、単純に人事異動みたいなものでキャスターの首がすげかえられるだけの番組まで、3 月までの感傷は、あたらしい週が始まるにあたって、早くも忘れ去られてしまいそうです。
週明け早々「新展開」にさっさと移りすぎだと思うので、今ここでは未練がましく先週までのおさらいをサラッとしておきます。
フジ系「めざましテレビ」で中野美奈子アナが「とくダネ」移動ということもあって番組を離れ、いっぽう「とくダネ!」では佐々木恭子アナが出産のためということもあって番組を離れました。
それぞれには局アナとして番組に携わった長年の積み重ねがあり、めざましメインキャスターとして残留する高島彩は「美奈ちゃんへの思いを断ち切るために」髪をばっさり切り、小倉智昭は桑田佳祐「ひとり紅白歌合戦」の DVD から「いい日旅立ち」を佐々木恭子へのはなむけとして一分間流すのです。
まだ番組に新加入したてのころの懐かしい VTR や、花束に囲まれた引退セレモニーみたいなのを見ながら、ぼくはぼくで、おもわずもらい泣きをしてしまうという気持ち悪さを存分に発揮しました。
中野アナも佐々木アナも、永遠の三番手のような印象がありながら、なかなかの「顔」でした。このたびの降板をもって「めざまし」や「とくダネ」の歴史にほんのちょっとだけ区切りがついた印象です。
余談ですが「めざましテレビ」は大塚範一の滑舌のあやしさがどこまでごまかしていけるのかが今後は焦点になってきそうですね。YouTube で NHK 時代のスポーツニュースを見ると大塚さんの語りの明晰ぶりは別人のようなのだ。
それにしてもセレモニーはけっこう大がかりで、どちらの番組もふだんのフォーマットを保っていたとはいえ、「ナカミー SP 」「ササキョン SP 」の様相は十分に呈していました。
これに対して「たかが一テレビ局社員の人事異動に電波をムダ遣いするな」という叱責もありましょう。一理あるとは思います。かといってあっさり去っていくのもそれはそれで非人道的です。
地元・札幌テレビ放送に近藤麻智子アナウンサーという人がいて、ローカルアナながらもルックス・弁舌・笑いのセンスなどに秀でており、要するにとても有能だったのですが、結婚退社とかでこの 3 月いっぱいでかしこまった挨拶もなしにいきなりあっさり去っていきそうな雰囲気が満載です。
なんだかものすごい消化不良なわだかまりが残ったままになりそうなんですよ。あーあ。
またテレ東の男性アナ・赤平大アナウンサーもひっそり辞めています。なかなか大々的なことではないので把握しにくいものがあります。同期の大江麻理子アナもブログでひっそり悲しんでおりました。
テレビ局側からすれば社内研修やらでさんざん投資しといていきなり辞められるってのはいい迷惑ってことなんでしょうけどね。
でも、やっぱり「最期の姿」は見届けたいです。
華々しく送り送られする姿はかぎりなく健全で、決して社会悪にはならないと思うのです。
ちなみに TBS の小林麻耶アナは 3 月 29 日をもって退社。フリーになってニュース番組に一気に軸足を移します。テレ朝系「報道ステーション」の河野明子アナは 3 月 31 日(火)がラスト。
変動は激しいです。