「ヘキサゴン」にうまいこと潜り込んだ矢口、そして紳助の恐怖政治

25 日放送のフジ系「クイズ!ヘキサゴン 2 」で、矢口真里がソロ曲「青春 僕」をスタンドマイクで男前ライクに歌ったあと、緊張の糸が解けたらしく半泣きになってました。勢いにまかせて島田紳助の手を握りにいったり。さすが、くすぐってきます。

それにしてもモーニング娘。を離れて以来「 4 年ぶり」の CD リリースというふれこみですが、「矢口真里」のソロ名義でシングル曲が出ること自体が(ファンクラブでのニッチな企画とか除けば)矢口の歴史上、初めてのことです。デビューから 11 年が経ちました。

そんな矢口がソロであの夜 7 時といういっぱしの時間帯に歌っているさまは、ちょっとシュールですらありました。はたしてお茶の間のファミリー層に矢口の歌唱はフィットしたんでしょうか。

しかし参入障壁の極めて低そうな「おバカ女性タレント」市場のなかで、数多いるライバルたちを差し置いて、矢口は横からスッといきなりヘキサゴンに潜り込んできた印象があります。

Pabo とか羞恥心とか番組の中核をなしていたり、あるいは芸人でなじみまくってる人たちに対して、今のところ矢口のヘキサゴン内での存在感は、まだ今ひとつ薄い印象です。

それが今回 CD デビューという既成事実をつくることによって、自動的に「ヘキサゴンファミリー」化してしまいそうですね。いろいろ調子のいいことではあります。


ところで島田紳助と大縄跳びの話題。

あの「大縄飛びクイズ」コーナーは、ある日いきなり島田紳助の一存で始まりました。かなりのベテランや、運動のあまり得意じゃなさそうなタレントまでも飛ばされるので、かなり過酷に見えます。もう 70 歳近い板東英二を跳ばすとか無茶苦茶すぎる。

特番とかでたまにやればいいのにと思われるくらい、しんどそうです。

でも今回の放送では、なにを思ったか島田紳助 52 歳がみずから縄跳び「 100 回」にチャレンジしていて、最終的には粘って粘って「 288 回」連続で跳んでました。紳助にしてみれば

「このくらいでヘバってんじゃねーよバーカ」

という言いぐさを身をもって呈したってことなんでしょうかね。跳んだあとは「お前らとはモノが違うんじゃ!」とか見下したセリフを残します。虚勢っぽかったですが。

もちろんクイズに答えながら何人かで一斉に飛ぶのと、ひたすらひとりで飛ぶのとで難易度は違ってくると思います。比較対象にはなりえない。

ただ「 288 回」という数字が説得力を持つのもまた事実。

リーダーとしての心得を説いた山本五十六の言葉に、「やってみせ、いってきかせて、させてみせ、ちくびをつねってみせ、ひわいなうめきごえをあげてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」みたいな金言がありますけど(一部ウソ含む)、島田紳助に本当にここまで見本を示されると、もう誰も何も言えなくなりますよね。

それはそれで迷惑な話ですけど。