山親爺 vs 犬


山親爺
DRILL KING ANTHOLOGY


Perfume 日本武道館公演の興奮と東京行脚の疲弊も抜け切れぬ中、こんどは電気グルーヴのライブが 11 月 13 日(木)に地元・札幌のペニーレーン 24 で開催されますし一般発売で取れたのでとても楽しみに馳せ参じる次第です。

この札幌公演は全国ツアーの中でも追加公演に属しているものらしく、ツアーツアータイトル自体は『電気グルーヴツアー 2008 叫び始まり 爆発終わり』と称されてますけど、札幌公演に関してだけは『電気グルーヴツアー 2008 叫び始まり 爆発終わり〜山親爺スペシャル〜』と特異なサブタイトルが付着しております。


山親爺スペシャルです。ていうかそもそも山親爺ってなにかね?


「山親爺(やまおやじ)」というのはもともとヒグマのことを言うらしいのですが、それよりなんといっても札幌の「千秋庵(せんしゅうあん)」という老舗にもほどがあるお菓子メーカーがつくっているロングランなお菓子製品『山親爺』が特に有名ですね。

♪出てきた出てきた山親爺

笹の葉かついで

シャケしょって

スキーに乗った山親爺

千秋庵の山親爺


今日のおやつは山親爺

千秋庵の山親爺

という CM ソングを、北海道民は全員が知っています。全員です。

「笹の葉とシャケをかついだヒグマの親爺がスキーに乗って山を滑り降りて来る」

という、よくよく噛み砕いてみると案外シュールなアニメーションと共に流れてくる軽快なお歌がこれです。物心ついたときから基本的にはもうずーーっと同じ内容の CM なのでちょっと洗脳されかけてもいる。

とかいいつつこれ書いてるぼくは生粋の北海道民でありながら山親爺を食べた記憶が生まれてこのかた一度もなかったりしたわけですが・・・。


でも、起死回生といいますか、こないだおそらく生涯で初めて山親爺を食べました。

先月の末、職場を退職したときにですね、ささやかな置き土産として同僚の人たちに「山親爺」を振る舞ってみたのです。で、そのときついでに食い意地張って自分でも食ってみました。


甘さ控え目の洋風ミルクせんべいでした。バタークッキーな感もあるのかしら。

ともかくやさしい味わいで意外と美味かったです。老若男女にそれなりにオススメです山親爺。花畑牧場の生キャラメルより余裕で手に入るので北海道土産にぜひどうぞ。

ちなみに、 12 月 3 日に(水)には全国ツアーのラストを飾るスペシャルライブが恵比寿のリキッドルームで催されるらしいのですが、そのタイトルは、あ、これいきなりグロいので目に毒なんですけど、『飲尿始まり 食糞終わり』というものになってます。『〜山親爺スペシャル〜』の素朴さの影も形もないですね。


電気グルーヴのニューアルバム「 YELLOW 」はこないだようやく聞きました。

YELLOW(初回生産限定盤)(DVD付)
電気グルーヴ
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前作「 J-POP 」から半年ぶりというごくごく短いスパンで世に放り出された本作は、たのしげでゆるゆるで極端に肩の力の抜けた一枚になってます。あんまり深いところまで掘り下がってない気がするっちゃするのですが、そのぶん直感的に軽快ですんなり身体を委ねることが可能です。


最大の聴きどころは犬の鳴き声です。