遙かなるまわり道の向こうで

遙かなるまわり道の向こうで

去る日曜日、モーニング娘。小川麻琴さんが新宿コマ劇場で催されていたミュージカル「リボンの騎士」の千秋楽公演を最後に、なんか語学留学だかを理由にモーニング娘。を辞めましたとかいうキナくさい話がまことしやかに囁かれております。もしかしたらウソなんじゃないかという気もうすうすしてるんですけど、たぶん本当のことなんでしょう。

で、そんな小川さん並びにモーニング娘。と同じ所属事務所の先輩であるところの KAN さんが(またその手の話です!)ニューアルバム「遙かなるまわり道の向こうで」をいよいよ 8 月 30 日(水)にリリースします。オリジナルアルバムとしては 14 作目で、2001 年に発売された前作「 Gleam & Squeeze 」からのリリース間隔は実に『 5 年』ということになります。

ぼくがアルバム全作をきっちり聞いているミュージシャンは KAN だけなので、今回もたのしみで仕方ありません。久しぶりのこの感覚。公式サイトで全曲の試聴が出来るのですが、たとえ公式的にとはいえネタバレはいやなのでなるべくサイトに行かないようにしています。特に今回は「 5 年ぶり」と KAN 史上最長のリリース間隔があいているだけに自ずと期待のハードルもぐいぐい上がっています。

http://www.kimurakan.com/kanban/kanban013.php


さて、そんなふうにミュージシャンの活動としての本道であるところのアルバムリリースを 5 年間もさぼっていた KAN が、その間いったい何をしていたのかというと、5 年のうち約 3 年もの間はフランスに移住して、いわゆる音楽留学をしていたらしいです。本業であるピアノをまた一から勉強し直しとか。で、その間の対日本的な芸能活動としては SMAP 稲垣吾郎のソロ曲なんてものをこっそり作っていたりしたのですが、基本的にはずーっと現地の音楽大学に潜伏して学生生活を送っていたようです。

充電期間、息抜き、芸の肥やし。いろいろな見方がありますが、それを本人からして一言で「遙かなるまわり道」と名付けたのが今回のアルバムタイトルなわけですね。

しかしそんな数年ものあいだ表だって金になるような活動をすることもなく基本的にフランスほったらかし、というのは、所属事務所 UFA さんはなんとも心の広いことですよね。「愛は勝つ」を始めとするヒットで巨額の利益をもたらした KAN は今や事務所の幹部クラスの待遇だ・・・なんてうさんくささ丸出しの話も聞いたことがありますが。ジャニーズにおけるマッチさんみたいな存在かも知れません。「歌を歌うのは気の向いたときでいいよ」っていう。


遙かなるまわり道の向こうで。小川麻琴さんも笑顔で帰って来られるといいですね。