贈った言葉

石川さんに対する「ウィンクしてください」を廃案にしたあとに考えたのは、「僕、梨華ちゃんのパパになりたいの」というセリフでした。これがしばらくのあいだ最有力候補でしたね。「梨華ちゃんのパパになってうまれたての赤ちゃんのころから現在まで梨華ちゃんの成長の過程を逐一追っていきたいんです!」と。

そう声高に主張しようといったんは真剣に考えていたのですが、どうせ確実に引かれるだけなので、泣く泣くこれも廃案にしました。「梨華ちゃんが妄想好き」というハロパ仕込みの最新情報から話を広めようとしたのだが、そんな細かくおちゃらけてる場合ではなかった・・・。握手の列に並んでいると、ちっともネタを言うような雰囲気じゃないのですね。超まじめにいかなきゃいけないような気持ちになってくるんですよ、ふしぎなもので。

行列と彼女たちの間にはカーテンで目隠しがしてあるんです。でも声は聞こえてきます。石川大谷の両者による「ありがとうございます!」やら、時折笑い声やら。そう、あくまで我々のようなヲタに対しても向こうはサービスで超真摯に接してくれるから、せっかくの機会に、みすみすリスクの高いお笑い的方向に走らなくてもいいのでは、という優等生的思想に苛まれてくるのですね。基本マジヲタなもので、おざなりにはできるわけがありません。


で、「泣きながら切々と訴えかける」というような怨念のこもったキラーパスを送ろうとも思いましたが困惑した表情を浮かべられても立つ瀬がないのでそれもまたやめまして、


結局、

「いつもすばらしい笑顔をありがとうございます」
「これからもハッピーによろしくお願いしますね」


的な、オーソドックスなことを、熟慮に熟慮を重ねた上で申し伝えておきました。今おもえば「いつも梨華スマイルありがとうございます」とかフレーズに改良の余地はいくらでもあったなと反省はするものの、悔いはないです。その瞬間瞬間がたいせつなのです。つまりは気持ちですよ。