2.パープルウィンド

早くもこのセルフ選曲のハイライトを迎えた。本編「レインボー 7 」の実質的なラス前曲を、格上げともいえる 2 曲目に華麗にコンバートしたのである。1 曲目終わり間際のガキさんのアンニュイなロックイェイ声に多少くい気味で間髪を入れることなく始まるこの曲のイントロは本気で鳥肌もの。超名盤確定。この項をご覧のハイソでリッチな皆さまもぜひ一度だまされたと思ってこの『 JAPAN →パープル』という脳天直下な流れを体感していただきたい。

担当アレンジャー平田祥一郎のアルバム楽曲といえば、後藤真希「 3rd ステーション」の表題曲「ステーション」にしろ「 2nd W 」の「デコボコセブンティーン」にしろ「1st 超ベリーズ 」の「 TODAY IS MY BIRTHDAY 」にしろ、ことごとく『 80 年代的』というおざなりなレッテルで片付けられがちだ。「どこか懐かしい」とする感想も多い。しかし細かいレッテルはどうでもよく、もうぼくには出てくる音すべてがことごとくツボである。