丁寧語ツッコミ

愛〜スイートルーム〜」はアルバムで音を聴くだけで十分良曲認定できていたのだけどライブであらためて身をもって全身全霊体感してみたところ、なんと構成的に完璧な楽曲であることが判明しました。あーこりゃこりゃ。

スローリーな導入から否応なくにゅるにゅると逓増させられるテンション、と同時にステージ上ではここから厚ぼったい衣装を剥ぎ取った白ゼブラおへそ丸出し衣装がどんどんどーんとお出ましだ。前方でもみくちゃにされながら目の前にそんな石川さんのとんでもないナマ腰くびれなど見せつけられた日にゃ「あぁダメだ。これはもうほんとダメだ。ごめんなさいごめんなさい」と土下座するしかないのである。マジで絶句するんだから。

ちなみにこのツアーの衣装というのが一言「エロ衣装」と形容すれば済むというのはたしかにそのとおりなんだけど、石川さんがあまりに別世界の人すぎて正直一度も股間がピロリロリーンとなることがなかった。たぶん全裸で出てこられてもピロリンしなかったと思う。そんな感情の場ではない。ただちょっとでも心の隙間で「あのおへそに指を這わせて汗を拭ってムニャムニャ・・・」とか想像の翼を広げてしまうと即ピロリロリーンですからそこは大いに気をつけました。

さて楽曲の話を続けると A メロで繰り出される♪与謝蕪村とかのわけわかんない外国語のような歌詞は要は何も考えずに盛り上がればいいんでしょってことでつくづくライブ向け。振り付けも大部分は忘れちゃったけど確実にファニーで愛せた。ただひとつサビ前の「 GO! 」の部分では、ぼくは超はりきって 1m 級の大ジャンプを繰り出したんだけど周りで誰も飛んでる人がいなかったので「そこはみんなやっとけよ」と単純に思った。

ちょっと間奏が長目なのもこの曲に関してはやっぱり大正解で、「♪ターターター タターター」というリフは癖になる。あとなんといっても間奏でのキモは石川さんが最高のタイミングで挿入する煽り文句の ( ^▽^) < いきますヨ! これは絶品。おなじみスズキさんが仙台コン後からあまりにも「これはおもしろい」とか音源を持ち出しながら熱弁するものだからこちらも教育されて今やすっかり虜になってしまって片時も頭から離れなくなった。

おもえばナインティナイン矢部の「岡村さん、なにしてはるんですかー」みたいな丁寧語ツッコミが「なんでやねん」という関西弁ツッコミのスタンダードから外れているというものめずらしさから一時的に話題になったことがあったけど、いうなれば石川のこれも「丁寧語あおり」という新境地を開拓した印象である。ハロプロやら娘。やらで特有の「行くぞオラー!」みたいな男前のあおりも悪くはないんだけど常々ちょっとかわいらしさが足りないかもナ・・・と思っていたところですねん。そこに自分の城を築いた石川さんがすかさず自分色を出してきた。

物腰は丁寧なのにすごく気持ちは熱くて、しかしちょっとまぬけで、で結局はすごい笑顔で盛り上がるの。 ( ^▽^) < いきますヨ! うは〜コレ、美勇伝説Ⅱの楽天地ぶりを華やかに象徴する一語であるやも知れない。