まとめ、られない

さてひとしきり全収録曲について触れたところで、えっと、はい『総評』を・・・とか肩に力を入れて偉そうなことを書こうとしても、ぶざまな結果に終わるだけなのは目に見えてるので、まだまだここまで言い漏らしていた思いつきの独り言を相も変わらずづらづらと並べ立てていきたいと思う。ちなみにM-1「チェックイン」とM-13「チェックアウト」については「他愛もない」といった感想以外に何ひとつ触れてないけど、つっこみ方をなにか思いついたら適当に述べていきたいと思う。今のところいちばん印象的なのは三好の岡田に対する「早く出なさい!」というセリフが、とても「お母さんっぽい」ということくらいだろうか。で、そうだ M-12「まごころの道」は出だしのメロから伴奏から、「行間」を使ったとても丁寧な仕上がりになっていて、その落ち着いた「溜め」ぶりはサビのテンションを一気に引き上げるためのこれ以上ない助走になっている。肝心のサビもそもそもが美メロであり納得の仕上がり。同系統の穏やかバラード楽曲として今年はシャッフルのプリプリピンク人知れず 胸を奏でる 夜の秋」なんてのがあったのだけど、これは自分で歌いたくて歌いたくてしゃあない出たがりプロデューサー・つんく♂のおっさんのしゃかりきになりすぎた美声コーラスが至るところで大炸裂しており一部でかなりの反感をかったものだ。それに比べてこの余白ありまくりのいかにもフェイクしてくださいと言わんばかりの辛抱たまらなそうな自作の楽曲で、よく己のノリノリコーラスを我慢したものだと思う。つんく♂よく耐えた。ただ願わくは、最後のほうに曲としてもうひと盛り上がりあっても損はしなかったんじゃないかと思うよ。お約束の転調はしっかりあるけれど、正直「んあ、もう終わり?」って感じで不完全燃焼が否めない。せめていちばん最後のサビだけで、もう一巡、いわゆる歌詞カードの表記としてはスタンダードな「※くりかえし」って処置を施していただきたかった気がして仕方がないのである。ほんといいメロなんだから。