開催!『セクシーウエウエ祭』

tvhumazu2006-02-26

モーニング娘。といえばニューアルバム「レインボー 7 」を主体にしての全国コンサートツアーがどうやら滑り出し好調らしく、まことにおめでたいことである。

そしていくら全国コンサートツアーといえ、やはりどうしても絶対的不可避的にここ北海道および札幌には決して訪れちゃクレナイ・・・! なんてハブられいな的な事態には、正直もうすっかり馴れました。ていうか諦めました。どうしても見物したいっていうならこっちから赴くしかないわけだ。泣き言も恨みつらみも申しますまい。


しかしそのかわりツアー初日が関東のどこかに存在しているというハーモニーホール座間でスタートしたというこの土日、ぼくがいったいどんな在宅ヲタ活動をしていたかと言うと。

いつもの web 巡回やらテレ東のオリンピック中継の視聴やらの傍ら、モーニング娘。の 3 月 15 日発売予定のニューシングルで今回のツアーでもさっそく披露されているという新曲「 SEXY BOY 〜そよ風に寄り添って〜」(作詞作曲・つんく♂、編曲・高橋諭一)をネットでさっくりアレして、フルコーラスで、土曜深夜 0 時から日曜朝 7 時まで延々と聴いていた。

すなわち名付けるならば『セクシーウエウエ祭』とでもいうべき天下の奇祭を真夜中にセルフ開催していたのである。通算 100 回はエンドレスで垂れ流しっぱなし。スピードスケート・ショートトラックにおける世界の猛者どもの滑走もセクシーウエウエのリズムにノリノリでつるつるである。


さて、前回更新の C メロがどうたらという流れでこの曲の印象を語ると、「 SEXY BOY 」にはやっぱり C メロが無くってそれは予想できていたこととはいえ、何度聴いても絶句してしまうことに、なんと『サビがない』のだった。もしかしたらこのあたりがいわゆるサビ的なメロなのかも・・・と自信なさげに主張できるポジションは無くもないのだけれど、 A メロが終わったあとのこの曲は、ただひたすら典型的な B メロが、むしろ中間管理職的な伸び悩み感のあるメロが延々と続く冴えない展開が敷かれている。


『前奏→ A メロ→ B メロ 1 → B メロ 2 →間奏 1 → A メロ→ B メロ 1 → B メロ 2 →間奏 2 → B メロ 1 → B メロ 2 → 後奏』


しかも『 B メロ 2 』というのも、指弾するのも情けないのだけれど近作「恋は発想 Do The Hustle! 」の B メロをほとんどそのまんま流用していたり、シンセの細かいオケヒが奏でるバックでも「 Say Yeah! 〜もっとミラクルナイト」を彷彿させるフレーズがあったり。で、幾度となく挿入される「♪ちまたで うわさの セクシーウエッウエッ」はそれこそ巷で噂の水商売の合いの手そのもので、もうなにがなんだか。

これを駄曲といわずして何を駄曲と評すべきか、って感想が正直ファーストインプレッションではあったのだ。


と・は・い・え☆

さすがに僕としては 100 回リピート耐久可能だったものですから駄曲としてただ単に斬り捨てておくわけにはいかない。道理が通らない。我が聴覚がもはや数年来のつんく♂先生のご洗脳のせいですっかり腐り果てているという可能性こそ捨てきれないにせよ、あくまで己が正気を保っているということを前提条件に話を進めると、このそよ風セクシーボーイ野郎にはふしぎと抗いがたいステキな魅力があるのもまた確かなのである。

曲名にも歌詞にも意味らしい意味がないに等しく楽曲的にも最低レベル、だけど聴けば聴くほど上がる上がる上がる。このデタラメ具合は、やはり A メロ B メロなどという概念を遙か超越したところに完成をみた「レインボー 7 」収録の怪曲「さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!」の延長線上にあるものと考えるべきで、地に足がついたバカさ加減が実現されているといえる。迷いのないギターの音とか大好き。

いや〜、こりゃめでたいや。


そうこうしている間に総リピート回数が 150 回とかふざけんな。