ハロプロ楽曲に C メロは少ない

ところで先述したアイコノクラストエリザベスさんも書かれているように、これだけいろいろ量産されてきたにも関わらずハロプロ楽曲には C メロの盛り込まれている曲が本当に少ない。『 C メロ』っていうのか『大サビ』っていうのか、正式な音楽用語はよくわからないんだけど、ここでは通常の流行歌においておおむね二度目のサビのあと間奏になだれこまずに新しく歌われる主として昂揚感のあるメロディのことを指しています。

で、ハロプロ楽曲の場合、サビの後は九割がたそのまま間奏になだれこんじゃうのだった。たしかに A メロ B メロサビとつんく♂もいくら手癖バリバリとはいえ作曲家として必死でこしらえているわけで、それでもってあと一展開を盛り込もうというのはなかなかに手間のいる作業なのかも知れないが、あればあったで楽曲の流れに大きなうねりが出来て都合の悪いことは何らないと思う。

今精査していたら美勇伝のこれまでリリースしてきたシングル・アルバムの楽曲には、C メロがひとつもないことが判明した。いちばんそれっぽいのでも「銀杏〜秋の空と私の心〜」の石川さん最高フェイクだがこれは間奏に付随するものといえる。

それにモーニング娘。最新アルバム「レインボー 7 」にも一曲も無い。やる気が無いわけではないんだろうけど、もうちょっと楽曲構成にもバリエーションがあったほうがいいのだろうな、とは思う。ただしもちろん娘。「レインボー 7 」収録の大好きな珍曲「アディオス(略」は『セリフ自体がサビ』みたいなもので、微笑ましい限りである。

ちなみに過去のハロプロオリジナル楽曲で C メロ(拡大解釈も含む)の織り込まれているものを可能なかぎり挙げてみると、


モーニング娘。Mr.moonlight〜愛のビッグバンド〜」(♪アーハの掛け合い部分)「ここにいるぜぇ!」(かなりの拡大解釈だが「♪みんなロンリーボーイズ&ガールズ」の部分)「Do it Now!」(「♪まちがったってしょうがないでしょう」の部分。あらためて聴くと非常にかっこいい)

ミニモニ。「CRAZY ABOUT YOU」(近田春夫も「先入観が無ければかっこいい曲」と微妙な誉め方)

後藤真希「LOVE。BELIEVE IT!」(もう大好き)「抱いてよ! PLEASE GO ON」(あのラップね)「ALL MY LOVE〜 22 世紀〜」(はいこれマニアックですよ試験出ますよ)

メロン記念日「さぁ、早速盛り上げて行こか〜!!」(ここにいるぜぇと同類)

タンポポ「Motto alubm mix」(「 TANPOPO 1 」のアルバムヴァージョン限定。なぜか先行シングルバージョンには入っていないという怪現象)

松浦亜弥「友情〜上カルビ」(これは今発見した。かなり意外)「ナビが壊れた王子様」(アルファベットを羅列していくだけですが)「YOUR SONG〜青春宣誓〜」(id:OKPさんの記述参照)


等々。すべてつんく♂作曲。これ一見いっぱいあるようだけど、全体数からしてみりゃ微々たるもんである。マイフェイバリット C メロは「LOVE。BELIEVE IT!」。

あと非つんく♂作では W 「Missラブ探偵」「FRIEND SHIP」(シングル二曲とも。ラップ中心ですけども)、松浦亜弥「砂を噛むように・・・NAMIDA」「ハピネス」(これもシングル二曲)。やっぱり盛り上がるよね。


ちなみにあらためて聴くと C メロというのとはまた違うのだが、間奏で矢口がフェイクを入れてる楽曲が「春の歌」「センチメンタル南向き」「行く ZYX! FLY HIGH」と目立つ。