今日のハロプロ

ここ数年間はほとんど一日も欠かすことなく日々何らかのハロプロ成分を摂取しているのですが、どれもこれもごく個人的な体験ことばかりでコンサートレポとかリアルタイムに共有できるような性質のものでもないので、どうにも今ひとつ書きあぐねているのですね。

でもまぁいいやってことでとりあえずいろいろ言う。年単位でおもいっきり時期はずれな話題が多数出てくることに関しては度外視を決め込むのが大人の器量ってものです。


藤本美貴のファーストアルバム「 MIKI 1 」をなんとなく聴いてみた

「ボーイフレンド」の音圧はいつ聴いても無駄に強すぎる。ハロプロ楽曲の中でも最高レベルの音圧ではないかと思う。びっくりする。

「ロマンティック浮かれモード」はすっかりヲタ芸御用達の楽曲になっていて聴いていても、ミキティ、ミーキティ! みたいな合いの手とか PPPH とかその手の反応が脳内を駆けめぐってしまう。

でもよくよくじっくり聴いてみると、楽曲の至るところにつんく♂さんの声かどうか知らないけど「アーイエーイ」とか「カモーン」とかいったようなコーラスが入っている。執拗なまでに。

あ、これはもしかしたらこっちのデフォルトな合いの手がそのまま定着していた可能性もあるんだよなぁ・・・とかパラレルワールドに想いを馳せてもみるのだった。

「SHALL WE LOVE?」のいかにもシックでディープな闇夜の雰囲気に、一気にダークな気分になる。こういう空気にほんと根源的に弱い。めげる。

それはともかく曲のバックではかなりフェイクったミキティ本人のコーラス声も入ってるのね。その鼻アンニュイ声を後ろから前から存分に堪能する上で、この曲以上の素材はない。

「満月」のアレンジは悪名高き鈴木 daichi 秀行氏なのだけど、この曲に関してはわりと違和感なく聴けてしまう。まるで一割打者がたまに何かの間違いで放つどん詰まりのヒットみたいである。

さすがにそれは言い過ぎだと思うので、「まるで二割代前半をうろちょろしてるのになぜかレギュラーで起用されてる 8 番打者の泥くさい三塁打のようだな!」とか書いといてあとは知らんぷり。


高橋愛写真集「 19 」再閲覧

写真集って、買って一回二回と目を通したらあとはそれっきり本棚の飾りになってしまう。

めぼしい画像はネットでちらほら見つけることが多いのでそんな偶発的遭遇にて満ち足りてしまう部分も多いし、それでなくても自分でぐいぐいローカル保存に精を出しておるため折を見て閲することがいつでも可能。わざわざ重量感のある紙媒体をカロリー消費してまで持ち出さなくともよい。

道重さゆみさんの新写真集「憧憬」もぼくは今週中に喜び勇んで買うことになるのだろうけど、たぶん一回二回で満足しちゃうと思う。

ところがそんな中で高橋愛さんの写真集のリピート率はかなり高い。だってビジュアル的には完璧に近いじゃーないか。完璧つったら道重さんにも言えることだけれど道重さんよりも高橋さんのほうが衣装なり撮り方撮られ方なりがいろいろとスケベエでございますしね直接的に言ってしまえば。

また写真だとあのロリで絡みづらさ満点の喋り声が聞こえてこないのでなんとなく大人っぽいというイメージのままで夢見ていられる。プリ尻ガニ股さえもおめでたい。

特に「 19 」は表紙の出来からして図抜けてよく、内容的にも長ーく愉しめる名作やよ。


℃-ute のアルバム「キューティークイーン vol.1 」も聴いている

「即 抱きしめて」は何度聴いても腹立つなー。悪い意味で。なんだよこの煮え切らないイントロ。またオケヒの使い方とか音色とかコード感が全体的にひどすぎる。マジで鈴木 daichi さんよー勘弁してくださいよー。でも同じ人の手による編曲でも「 As ONE 」はちょっと出来がいいので残念ながら評価は相殺だ。ほんと鈴木 daichi さんってば当たり外れ外れ外れ外れが大きい。

まっさらブルージーンズ」は手持ちのイヤホンで聴いたら大名曲なので「ハロプロ楽曲大賞 2006 」の一曲にも選び出した。でもふつうにスピーカーで鳴らしてみたら音量を上げてみてもぜんぜんしっくりこない。お暇な方はぜひイヤホンで聴いてみてください。終始がっつんがっつんくる。

あと「まっさら」はサビの終わりぎわの昂揚感がモーニング娘。「直感」のサビとよく似てる。「♪ドタバタしててもラビラビラビラビ めちゃくちゃしたいのラーミードゥー」のメロをためしにてれこに反転させてみましょう。すると、なんということでしょう。「♪逃した魚は大きいぞー またこの次なんてあるわけないじゃん」と、音程はともかくとしても字数やリズムの取り方はまったく一緒なのだ。しかも「まっさら」のほうがサビは重層的なので曲としての強度がある。

「 EVERYDAY YEAH! 片想い」は詞曲ともやたら初々しい透明感に溢れており、それでいてユニゾンもコーラスも歌として大充実。たまに油断して聴いてると泣けてくる。


そしてラスト曲の「 ENDLESS LOVE 〜I Love You More〜」は、8 曲目「 YES! しあわせ」と同様、太陽とシスコムーンのカバーだということが初聴き後だいぶ経ってから遅まきながら判明した。太シスをちゃんと聴いてなかった証拠だ。

そんなわけで手元に保持しておきながらろくに聴くことのなかった太陽とシスコムーンの一枚目のアルバムを、とりあえずザッと聴いてみた。

案の定というべきか、とってもアダルティ&ゴージャスな仕上がり。今のハロプロのイメージとはかけ離れた生演奏&フェイクばりばりの「聴ける」楽曲が居並んでいる。


で、そんな中でやはりラストあたりに配置されていたこの「 ENDLESS LOVE 」という曲を ℃-ute バージョンと聞き比べるのはとても愉しい。

太シス版がストリングスやホーンなどの豪奢な生演奏で構成されていれば、℃版はベース以外は極端な打ち込み一辺倒。太シス版が外部へ広がりを持ったホール的な空気感なら、℃版はより内部の密度を高めた室内機材ピョロピョロ的な方向性。BPM はオリジナルのまったり感が消え失せて明らかにスピードアーップ。

そして肝心の歌声は黒くて重量感どっしりのゴスペル的コーラス中心だったのが、全体的に 10 歳くらい一挙に若返った印象でキャッピキャピ、℃-ute の皆ちゃん年相応にキャッピキャピですがな。


そんなわけで、太シスから ℃-ute の間につんく♂プロダクツのさまざまが如何なる変貌を遂げたのか、実によくわかるカバーとなった。どちらのバージョンも捨てがたいです実際。