矢島舞美さんの人智を超えた魅力について

昨年末からもったいぶって間隔をあけながら、℃-ute鈴木愛理さん、中島早貴さん、萩原舞さん、そして岡井千聖さんとメンバー1人ずつに関して特に定まったフォーマットもなく書き連ねてきたからには、ラストを飾るのはもちろんリーダーでしょ、ってことで今回は矢島舞美さんについて書こうと思います。
普段の言動からも表情からもブログからも、アイドルというお仕事に対しての真摯さや熱量がこれでもかと日々伝わってくる。女神であり太陽であり、と大げさな形容をされることが多い。おっちょこちょいでいわゆる天然でスポーツ神経万能で腹筋割れてて、と0か100かみたいな振り幅もものすごい。
新潟で放送されている単独のラジオ番組「矢島舞美のI My Meまいみ〜」(FM PORT)は長年続いていて、僕もここ1年くらいネットの力を借りて聴いてる。ラジオは人なりってことで人柄がよく反映されていて、ほっこりとしたいい話がたくさん聞ける。メンバー萩原舞ちゃんも、先日行われた赤坂BlitzでのCDリリースイベントや、ダイノジ大谷さんのオールナイトニッポンで、舞美ちゃんについて「ほんといい人!」って3回とか4回とかつぶやいてた。もう10年以上も一緒にいるのに年下の同僚にそう思わせてしまう。
舞美ちゃん本人、あまりにも人間ができすぎているのでは? と周囲から思われがちな状況について、いったいどう思っているのだろう。誰もが疑問に感じるそんなところについても、舞美ちゃんは真正面から答えている。曰く「自分が聞いてイヤだなって思うことは、何も聞こえないようになってる」「辛いことを考えてる暇があったら楽しいことを考えたほうがいい」。ポジティブシンキング。清く正しく自らを置こうと意識的に、無意識的にしているという。萩原舞ちゃんが舞美ちゃんを評することには「間違ったことを言わない」。体系化されている。筋が通っている。
きっと舞美ちゃん深イイ話のようなものはファンの人の集合知からすると無限にある。僕の記憶に植え付けられているのは、2003年に結成されたZYXというユニットでの話。舞美ちゃんのほか、ももちとか矢口真里もいた。このZYXのプロモーションビデオを撮影したときに舞美ちゃんは「小さく踊っちゃった」らしく、反省。それがきっかけでこれからは手を抜かずに全力で踊ろう! と思うようになった、とのこと。プロとしての人格、自覚がこうして形をなしていく。
℃-uteのことは去年発売されたオフィシャル本「9月10日は℃-uteの日」に本当に詳しく書かれてある。決して順風満帆ではなく辛酸を舐めてきた。リーダーを辞めたいと思ったこともあった。それでもなんとかここまでたどり着いた。3人兄弟の末っ子。リーダータイプではないと自認する。舞美ちゃんがリーダーでよかったと口を揃えるのが℃-uteの絆だし、ファンから見たってそれは本当に思う。
基本的に黒髪ロング、たまにショート気味になるという手堅いヘアスタイルを維持。身長も公式166cmでステージに非常に映える。体型きっちりキープ。大食らいでもすぐにシュッと戻す。体調管理も問題なさそうで仕事に穴をあけず、鈴木愛理と並んで鉄人の異名も。ハロー!プロジェクトキッズの頃は色黒だったが大人になるにつれて、まさかの美白に。汗っかき。あと雨女なんてキャラクターもあるけど、そろそろかわいそうではある。
とてつもないのはその笑顔だ。目鼻立ちくっきりの美貌がグシャグシャになる。握手会で目の当たりにして、圧倒的であり、包容力というか、聖なるものを感じる。同じ人類として叶わない、というかもはや同じ人類ではないのだろう。そういったわりとたしかな感触から、女神であり太陽であり、といった形容に頼らざるを得ない。そんなバカな、と疑ってしまう。舞美ちゃんという人の魅力は語り尽くせない。