吉木りささんの瞬間モーフィング能力

2011年6月20日(月)発売の「週刊プレイボーイ」no.27で吉木りささんが表紙を飾っています。
週プレでの表紙は吉木さんにとって初のこと。ここ1年あまり、数多くの雑誌に登場してきた吉木さんですが、特に老舗・週プレの表紙というのはまた感慨ひとしおな気がします。
で、この表紙の吉木さんがすごく驚いているような顔をしている。

「週刊プレイボーイ」no.27


いったいどうしたの。


この号のモノクロ活字ページ「表紙の美女」インタビューに、種明かしがありました。

吉木 今までやったことがなかった「驚いたときの表情」をリクエストされたんですけど、それは少し難しかったです。
−−−どのあたりが難しかった?
吉木 驚きの程度を微妙なさじ加減で調整しないといけなくて。あまり驚きすぎてもブサイクになっちゃいますからね(笑)。

リクエストされたそうなのでした。なら納得。


そのほか巻頭グラビアはバリエーション豊富です。


お花を携えて髪ざっくりゆるふわに巻きながら超然とした表情でカメラを見下ろす姿(1ページ目)
ベッドに横になって目を閉じてぐっすりスヤスヤ安眠しているような姿(2、3ページ目。見開き)
碧い海を背景に何のてらいもなく微笑を浮かべている姿(4ページ目)
中学生のような稚気さえ感じる表情ときゅっと凝縮した胸元のダイナミズムとが鮮烈な対比を演出している姿(5ページ目)
自転車にまたがってバンダナみたいなの頭に巻いて活動的にくるっと振り向きざま、しかし背中はざっくり開いて横半身の露出が完全におっとっと的な姿(6ページ目)


……これだけでもたっぷり見ごたえのある百面相です。ぜんぶ表情が違う。


吉木さんのグラビアアイドルとしての適性は、清楚、上品などと形容されるルックスだったり、出るとこ出てるスタイルだったり、「性描写に対する偏見がまったくない」(「QuickJapan」vol.96インタビューより)と発言できちゃうような妖艶にこぼれ落ちてしまう精神性だったり、とさまざまあると思うんです。
最近特に感じるのは、表情をつくる技術に秀でていること。


先週6月17日(金)夕方に「吉木りさのあと3分待ってください」というUstream番組が生配信されていて、吉木さんが1時間ずっと出ずっぱりでした。日清カップヌードルが行っている「歴代カップヌードル復活総選挙」という企画の一環で、アメーバピグとかも連動してワイワイやってました。アーカイブも期間限定で残されるようなので、まだの方はご覧になればいいと思います。


で、この配信の終盤、吉木さんは6月24日(金)発売の自身の写真集「Heaven」の宣伝を始めます。
宣伝中の吉木さんは「ぜひぜひみなさん、チェックしてみてくださーい!」って感じで、満面の笑みでアピールしている。

これはこれでいつもどおり自然体です。ニコニコニコニコ。


そんな吉木さん、このUstreamの進行役のぬいぐるみから、こんなフリを受けた。

「ちなみに表紙の顔だと、どうなっちゃうのかな?」

というのはすなわち、写真集の表紙を手に持っている吉木さんに「表紙と同じ顔をして欲しい」という指令が下されたんです。
写真集の表紙って文字どおりその1冊の「顔」で、メイクや照明、カメラの精緻な撮影技法などによって、綿密に制作され、厳選されたもの。同じ顔なんてなかなかできないと思うんです。


しかし、なんということでしょう!!


吉木さん、写真集の表紙と同じ顔になった。



角度やニュアンスが同じ。超きれい。



そしてまた元通り。すぐ笑う。


タレントさんって顔が命みたいなものでお仕事を重ねるうちに表情筋もぐいぐい鍛えられていくのでしょうし、特にグラビアで活躍するような人は一流の被写体として「決め顔」作れてナンボ、みたいなものかも知れないんです。
それにしてもこのUstで垣間見た吉木さんの集中力、瞬発力にはやられた。
あれだけへちゃへちゃおどけていたはずが、一瞬で“したい顔”にできてしまう。


そういえばさっきの「週プレ」インタビュー。

吉木 驚きの程度を微妙なさじ加減で調整しないといけなくて。


フォトジェニックとして評価されてしかるべき集中力、表情筋、矜持を兼ね備えている人なんだなぁ、という想いを新たにしています。