人生のピーク

5月6日(金)深夜に開催された「〜キャンパスナイトフジ in 阿佐ヶ谷ロフトA〜」というイベントでいろいろ話してきました。
出演者は「キャンパスナイトフジ」(2009年4月から1年間フジテレビ系で放送)に出演していたゆったり感の2人と「キャンパスナイターズ」ののーでぃ(許諾迪=きょ・のーでぃ)、松園詩織さんの4名。そこにもうひとり、ちょっとわけわからないんですけど、このブログを読んで頂いていた主催者の方のお誘いで、これ書いてるぼくが視聴者代表のトークゲストという形で加わることになりました。
滅多にあるようなことではなくせっかくなのでお引き受けしたのですが、不安要素も当然いっぱいです。なにしろ出演者4人はもちろんプロだし「キャンナイ」レギュラーの当事者も当事者。お客さんもみんな番組の裏話とか聞きたいはずなんです。そんな中で1人だけ、ただの番組ファンがまさかの闖入。これはよっぽどのことを話さなければ存在意義がまるでないし、かといってよっぽどのことを話そうと必死になるのも場違い感が漂ってしまう。
ということで、ただ一点「身の程をわきまえる」をテーマに臨むことにしました。
とにかくゴールデンウィークの間、できるかぎり当時の放送を見直す。このサイトに載せたキャンナイ関係の自分の文章も読み返す。Wikipediaの「キャンパスナイトフジ」の項目がわりと充実しているのでそこにも目を通す。それらを一端メモにまとめる。あとは完全に買いそびれていた「キャンパスナイトフジしこたま卒業アルバム」を1年以上遅れて購入する……ひととおり事前にやっておきました。

当日。
主催者スタッフの方々とご挨拶。初対面の方々ばかりで、この方々自体が蓋を開けてみればもういわゆる業界と言いますか、けっこうすごい人たちばかりだったので、ますます己の存在意義が疑われましたが、もうあとには引けないので社交をがんばりました。そうしていささか緊張感がほぐれた後、イベント開始前に出演者さんたちの控え室を訪問。既にゆったり感の2人とのーでぃが入っており、このタレントさんたちにしてみれば自分なんて「誰?」という者でしかないのですが、観念して平身低頭ヘコヘコご挨拶しました。
出番はイベント途中からの予定になっており、まずはいったん客席へ。4人のトークを会場でお客さんとして鑑賞します。ゆったり感はさすがプロの回しっぷり。にぎにぎしくテンポよくトークが進んでいきます。当然のことながら、ただの飲み会のようなまったりした雰囲気ではぜんぜんない。「あの戦場に加わるのか……」。トークライブの恐ろしさをこのときようやく知ることになります。
1部が終わり、休憩を挟んでいよいよ自分の出番。あらためて控え室に赴き、そこは畳にして3畳くらいでしょうか、さほど広くはない、というかほとんど身動きの取れない、わちゃわちゃした空間で待機します。阿佐ヶ谷ロフトには「田中裕二の野球部」などのイベントで何度か足を運びましたが、楽屋を初めて目にしてちょっと感激。と同時に、その場がマネージャーさんなども特におらず、キャンナイ出演者4人のみという濃密な空間だったことに戦慄しました。1人だけ完全な部外者が潜入してしまったことの背徳感、簡潔な表現でいうところの「ありえなさ」。とはいえ、ハンドルネームで気さくに話しかけてもらったりもして、こそばゆくも大変ありがたかったです。
本番。トークの途中で「ゲストはこの方!」という呼びこみで登場してしまいます。お客さんにとっても「誰?」なのは死ぬほど理解しているのですが、もう仕方がないのでやはりヘコヘコしながら出演者の一員に加わりました。
用意されていた席は、ど真ん中、のーでぃと松園さんの間です。なんですかこのヘブン状態。ロフト系イベントではおなじみ「乾杯!」の際に、ぼくが白ワイン、そして隣のーでぃが赤ワインのグラスを持って、カチーン!と乾杯させてもらったのが、たぶんぼくの人生のピークだと思います。
そんなのーでぃは、ぼくのほうから一方的に「吉木さんの友だち」という認識でいるため、なぜか妙に安心して話すことができました。それでもって実際フレンドリーだわ綺麗だわでめちゃくちゃありがたかった。一方の松園さんはキャンナイでは主にダンサーキャラとして知られていた人。見た目は小柄で愛くるしい反面、トークが進むうちに儚げなダークさを秘めている方だと知り、若干うっとりしました。イベントの最後の最後におだって「松園さん」ではなく「しーちゃん」とニックネームで呼んだことについてはまったく後悔していません。
あと、ゆったり感の2人。中村さんは常に適当かつやさぐれた感じが面白かったです。そしてMCを務めた江崎さんが意外とナイスガイで素敵でした。安心して身を任せることができました。
壇上では、当日持参した「しこたま卒業アルバム」が話のタネとして思いのほか役立ったほか、キャンパスナイターズの一員だった吉木りささんについても随所でトーク。ぼくはキャンナイという番組の一ファンとして参加している以上、吉木さんについてはこの日せいぜい軽く触れるくらいでやり過ごそうかとも思っていたのですが、江崎さんに序盤でいきなり「吉木さんの大ファンだということで……」と紹介されてしまったため、結果的に口がつるつる滑って止まらず(「吉木さんとはM同士なので、たぶん相性が合わないと思うんです……」等)、案の定たいへんでした。
主催スタッフさんの進行もおおむね滞りなくスムーズで、途中でキャンナイの懐かしい映像が流れたり、休憩時間をDJでつないだり、抽選会があったり、と企画も盛りだくさん。個人的にも、中身のあることが話せたかどうかは客観的にはわかりませんが、緊張していたわりには真夜中でお酒も軽く入ってほろ酔いで、キャンナイ出演者さんたちと並んで座って間近で話して、控え室でも半分オフ状態の話を聞けたりして、「この状態はなんなのだ?」とあまりのことに我を失いかけたものの、総じてたくさん笑えて楽しいイベントでした。
最後にのーでぃと松園さんの写真を1枚。
「身の程をわきまえる」をテーマにしたこの#cpnf事変ですが、「あんまり過度に我慢しすぎるのもファンとして健康的じゃないよなー」と都合よく思ったりもしていて、僭越ながらワンショットだけ撮らせてもらったんです。「(ぼくも)一緒に撮りますか?」などとスリーショット的な提案を松園さんからしてもらったりもして、本当に超ありがたかったのですが、さすがに遠慮させてもらいました。そっち方面は身銭切って吉木さんとちゃんとやります。

左がのーでぃ、右が松園さん(しーちゃん)。ありがたい!!