邪気がない人

TBSラジオで4月10日(日)12時30分より、新番組「吉木りさ エンジョイ・ドライビング・サンデー」がスタートしました。毎週日曜お昼の30分間、吉木さんとTBS田中みな実アナがガールズトークを展開してくれる。
http://www.tbs.co.jp/radio/topics/201104/001012041130.html
ほぼ同世代の2人。吉木さんのラジオ仕事といえば、劇団ひとりバカボン鬼塚など年上かつ男性のラジオパーソナリティとアシスタント的に接することが多いような印象ですが、今回は自分の冠番組で1歳だけ年長のみな実アナをアシスタント的に従える、という興味深い布陣です。
みな実アナは番組中、吉木さんについてこんなふうに評していました。

「こんなに邪気がない方とお話をしたのは久しぶり」

吉木さんには邪気がない。
いやー、ほんとにそうなんですよね(したり顔)。
個人的にもそれを裏付けるエピソードとして、昨年2010年12月の吉木さんソロ撮影会での出来事が鮮明に記憶に残っています。晴海埠頭「晴海客船ターミナル」での、あの瞬間。
いいお天気の中、屋外でごくのんびり続行された午前中の撮影が一段落して、ちょっとした休憩時間に突入したときのこと。椅子やテーブルなどの休憩スペースが設えられている屋内に、吉木さんも参加者もスタッフもいったん戻ります。
このとき吉木さん、スタッフの集団からいきなりひとりで離れてスタスタと歩き始めて、どっかいっちゃった。
何をするかと思えば「塗り絵」を始めた。
晴海客船ターミナル内には、子どものための色鉛筆やぬり絵セットみたいなものが用意されているスペースがあって、完成した塗り絵がボードに貼り出されたりしている。そんな環境を目ざとく見つけたお絵描き大好きの吉木さん、黙々とぬりぬりし始めたんですよね。
撮影会の参加者たちが吉木さんの動向に気づいて次第に集まり始め、吉木さんを遠まきに囲み始める。スタッフの人はまわりに誰もいない。吉木さんは何事をも意に介さず、もうどんどん塗る。ファンの人に話しかけられたら話しかけられたで、いつものように朗らかにコミュニケーションとりながら、ひたすら塗っていく。
なんて無邪気。稚気をまとった表情。それに伴う、ちょっとしたあやうさ。
「ファンはアイドルに似る」って感じで吉木さんファンにはいい人が多く(たぶん)、特になにか余計な心配をする必要もない。吉木さんもおとなだし、自分の身は自分で守る。でもちょっとだけ、その無防備ぶりにヒヤヒヤしたのはたしかです。よく吉木さん自身「ひとり旅に行きたいけど、周囲の人から危なっかしいって止められますwww」とか言ってて、その意味がわかるよう気がしました。
結局塗り絵はわずかな休憩時間に最後まで完成することもなく、そのままほっぽらかし。あとで誰かに回収されたのかどうかは定かではありません。
この世の中には、大人にならないことを許される人も、たぶんたまに存在する。吉木さんは自尊心も人一倍あるだろうし、きっちり社会人として仕事してるので社会的な役割は果たしている。
とはいえ、この少女っぽさ。人見知りだったり警戒心はあったりするけれど、心は開いている。だからこその愛らしさ。
仕事やオフで過ごしている一秒一瞬。その生活の大まかなことから些事まで。あるいはそこから発する感情や身体動作。リアクション。その人生のほんの断片しか知りませんが、刻まれ続けるその断片すべてに価値がある、ように思える。
人生にまつわるすべてが尊い
童心とともにある時間。吉木さんのそんな時間がいつまでも変わらずに続けばいいな……そう夢見心地で想ってしまっています。


参照リンク
「吉木、積み木で1人遊び。」(2010年08月16日)
http://ameblo.jp/yoshiki-risa/entry-10621429984.html

収録の合間、積み木で1人遊びしてました。笑
小さい頃の私もよく1人でもくもくと絵を描いたり砂で遊んでいたそうですぱおん。

吉木りさスペシャルDVDつきムック『千年ロマンス』 (MAXムック)

吉木りさスペシャルDVDつきムック「千年ロマンス」は4月12日発売