1月15日(金)にみうらじゅんと山田五郎がWeb上の「MONDO21」というテレビ局でやってる番組「みうらじゅん&山田五郎の男同士3」の公開収録に行ってきました。
山田五郎がランダムに選んだまじめな言葉(=「上半身」)と、みうらじゅんがランダムに選んだエロい言葉(=「下半身」)。これらを掛け合わせて、新しい言葉の意味を作り出し、それにまつわる、あるいはまったく関係のないトークを展開していく番組です。
この公開収録のことをmixiのみうらじゅんコミュで知り、平日の昼間から行くことにしました。
収録がおこなわれたのは中央区日本橋の「お江戸 日本橋亭」という会場。ここは基本的に「寄席」であるらしく、ふだんの演目を見ても落語や講談が主になっています。お客さんは100人から150人くらい収容できそうな、こじんまりとした感じ。
公式サイトに掲載されている「貸席料一覧表」を見ると、平日の昼間はこの会場「10,500円」で借りられるようです。使用はあくまでプロ限定なのですが、そう高くないんですね。なるほど「みうらじゅん&山田五郎」という組み合わせには不似合いな「平日の昼間」という時間帯なのは、きっと予算のせいなんだろうな、と憶測しました。
開始が12時15分で、終了が15時過ぎ。今回収録された分が放送されるのは2月15日(月)の23:00〜24:30の予定です。
年が明けて久しぶりに会ったというみうらじゅんと山田五郎のトークは実に和気あいあいとして愉しそうでした。休憩時間も舞台裏でずっと喋ってたそうです。衣装チェンジも忘れるほどです。トークの9割以上は下ネタでした。
まだ放送前なのでネタバレ禁止が原則なんですが、個人的にひとつ、超ドキドキする出来事がありました。それは本編に入る前のちょっとした小ネタにまつわる事だったので、せめてそのことだけ、ここにこっそり記載してみます。
紅白歌合戦の話題が出てきました。「日本にはもう老人しかいない」「森光子がオンボロだった」とか言い合いながら、今回出演していた「アリス」のメンバーの「あだ名」へと話が及びました。
ドラムの矢沢透のあだ名は「キンちゃん」。これは柳家金語楼に顔が似ていたからだと。谷村新司が「チンペイ」。これは「しんじ」が「しんぺい」になって「ちんぺい」になったものだと。あと野末陳平にもかかっているらしいと。
では、なぜ堀内孝雄は「ベーヤン」と呼ばれているのか?
ここをふたりして不思議がっていたのです。で、「誰か知ってる人いない?」みたいな感じで、客席へフランクな視線を投げかけてきたのです。
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堀部安兵衛!
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客席の前から数えて5列目くらいの位置から、そんな「ベーヤンのあだ名の由来」をうっかりつぶやいてしまったのは、ぼくでした。
拾われた!
ぼく「そうです、あの、歴史上の…」
山田五郎「それがなんで堀内孝雄のあだ名なの?」
ぼく「『堀』が共通してる…」
山田五郎「え、そんな理由で?」
ぼく「という噂で…」
ステージ上のみうらじゅんと山田五郎と客席から会話してしまいました。
最近Twitterで有名人とそうでない人との距離がグッと近づいている(気がしている)という心理状態を、ついリアルにまで持ち込んでしまいました。一瞬「あれ? 友達だったかな?」と錯覚しました。くそミーハーでどうしょうもないです。
でも、求められてもいないのに客席からステージへとんちんかんな声を投げかけたり、要らぬ野次を飛ばしたりするのは単なる不心得者でしょうが、向こうから明らかに客席に問うてきたんだから、いいですよね。答えても。
我ながら思いきった行動に出ました。みうらじゅんと山田五郎の双方とも、どこか訝しがりながらも納得してくれたようで嬉しいです。本筋とは逸れた話題だったので放送上はカットされるかも知れませんが、いい思い出です。
むろん基本的に気は弱いので、このやりとりで心拍数が急上昇して、その後10分くらい死んでました。
ちなみに堀内孝雄の「ベーヤン」というあだ名が、赤穂浪士「堀部安兵衛(ほりべやすべえ)」の「べえ」から取ったものだ、という話は、この前夜の「ナインティナインのオールナイトニッポン」でまったく同じ話題を耳にしていたからです。聞いとくもんですね。