山田風太郎の異色作「人間臨終図巻」にならって、今回の更新では 2009 年春の番組改編をもって終了したテレビ番組を、「テレビ臨終図鑑」と称してまとめてゆきます。
主に取り扱うのはバラエティ・情報番組についてで、ドラマ、アニメ、ミニ番組、深夜番組、ローカル番組などに関しては基本的に掲載していません。
記載にあたっては TV.Bros、「シオドキスペランカー」さんを参考にしました。またテレビ欄の転記は北海道新聞、そして注釈のない引用については Wikipedia にすべて頼っています。以下、放送期間の短かった番組から順番にリストアップしています。
それでは臨終を迎えたすべてのテレビ番組に合掌…。
目次
大胆 MAP / 悪魔の契約にサイン / 人生もっと満喫アワー トキめけ!ウィークワンダー / チェック!ザ・No.1 / 一攫千金! 日本ルー列島 / 日本史サスペンス劇場 / 近未来×予測テレビ ジキル&ハイド / 勉強してきましたクイズ ガリベン! / おもいッきりイイ!!テレビ / メガスポ! MEGAMI NO SPORTS / ピンポン! / おネエ★ MANS / 2 時っチャオ! / ドリーム・プレス社 / 国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉 / 脳内エステ IQ サプリ / 恋するハニカミ! / 恋愛観察バラエティー あいのり / たけしの誰でもピカソ / どうぶつ奇想天外!
『大胆 MAP 』(テレ朝系:2008年10月19日 - 2009年2月22日)
久本雅美をメイン MC に、よゐこ濱口やタカアンドトシが出演していた日曜夜 19 時放送のバラエティ番組で、最初はスペシャルだったものがじきにレギュラー化。2006 年 10 月の月曜日に始まった「快感 MAP 」が前身。「声優の顔見せ」や「気になるお仕事の月給公開」などの企画が人気を集めていました。もともとは「コーディネーター」と呼ばれる準レギュラーが毎回ひとつ特定のテーマに沿った地図を作り、その地図への掲載を求める交渉という名目でロケ取材に出かけるという内容でした。
声優の「顔見せ」はお笑い芸人などがアニメのアテレコ現場などに交渉をしにいくわけですが、早々にネタ切れした感もあり、いわゆる「新規」の顔見せ交渉は 2008 年 4 月 6 日放送の「顔を見てみたいアニメキャラクター 30 人全部見せちゃうよ!春の撮れたて新作 SP」を最後に行われていません。2008 年 11 月からはアニメのお宝映像スペシャルなどの特番を除いて、「漢字検定勝ち抜きサバイバル」を行うなど、特に「 MAP 」とは関係ない内容になっていました。
ちなみに漢字検定ネタは裏のフジ系「熱血!平成教育学院」とまるカブリすることがたまにあって、「漢検」が企画として重宝されている事実を裏付ける反面、バラエティ番組の企画アイデアの枯渇を露呈するものでもありました。
2009 年 1 月 11 日の 2 時間 SP では、声優や元アイドルなどの顔出し企画を放送したものの、ほとんどは過去の放送で一度は既に取り上げた人物だったようです。取材相手に対して常識を欠いた対処がおこなわれていることが取材を受けた本人(緒方恵美など)のブログで指摘されることもあり、必ずしもいい印象のまま終わった番組とは言いがたいところです。
ひっそりと終わってしまいました。
『悪魔の契約にサイン』(TBS系:2008年10月29日-2009年2月18日)
加藤浩次をメイン MC に水曜 19:56 から放送されていたバラエティ番組です。ケンドーコバヤシ、宮川大輔、有吉弘行、マツコデラックスなど実にクセのある、しかし 2008 年秋の段階ではバラエティ的になかなか「旬」といえるメンツを集めていました。単発番組として放送された後で 1 時間番組としてレギュラー化されています。加藤浩次にとって TBS でのゴールデンタイムのレギュラー番組はこれが初でした。
初回放送分のスポンサーは、別に一社提供の番組(「日立世界ふしぎ発見」のような)などではないにもかかわらず、筆頭スポンサーの NEC 一社、しかも 30 秒のみ、というゴールデンタイムの番組ではたいへんまれな状態で始まりました。当初から危なっかしい門出ではあったのです。
その後も NEC を筆頭に複数社が入れ替わりで提供するという不安定な状況で番組は続きます。「悪魔の契約にサイン」というタイトルのおどろおどろしさや番組内容のそのまんま露悪的ともいえるつっぱしり具合にスポンサーが引いたでしょうか。
視聴率は放送開始当初から厳しい状態にあったようで、同時間帯では最下位を記録することがほとんどでした。2008 年 11 月 19 日放送分では「 5.2% 」を記録。またこの流れで翌 11 月 26 日放送分ではラテ欄や番組のオープニングで視聴率が低迷していることを公言。スタッフが責任を取って頭を丸めるなど苦悩している姿をありのままに放送していました。
この低調な状態を脱することは最後までついに叶わず、2009 年 2 月 18 日放送分をもって改編期を待たずに番組は終了。わずか 9 回の放送でした。事前に最終回の告知はなされず、当日になってようやく新聞でそのことが公表されました。
最終回では加藤による終了の挨拶で番組が締めくくられましたが、この挨拶の中で加藤は放送回数がわずか 9 回だったことに対して自虐的に触れており、宮川大輔も「 9 回やって来ましたが、番組に何の思い出もないです」とやはり自虐的なコメントを残しています。最終回の視聴率は「 5.1% 」。最終回にして番組のワースト記録を更新してしまいました。
しかし視聴率などの「数字」を度外視すれば、内容的には「早すぎた番組」として評価されてもおかしくはありません。先鋭的なバカ番組として一定の爪痕は残したように思われます。レギュラーのメンツも刺々しくてよかった。ただし、番組タイトル、コンセプト、内容そのいずれもがゴールデンタイムにはそぐわないことこの上なく、もうちょっとゆるゆるに崩したほうが長生きしていたかも知れません。最初は深夜からスロースタートしといたほうが身のためだった、というかむしろ深夜番組としてしか成立し得なかった気がします。最終回の「小木 vs 曙」「ケンコバ vs 大仁田」「有吉 vs ハマコー」などのコント的でありプロレス的なロケがどれもおもしろかったので(やけくその蔵出しというのもあるでしょうが)、ダメ番組とは言い難いです。見てる側にとっては視聴率なんて本来どうでもいいことです。
『人生もっと満喫アワー トキめけ!ウィークワンダー』(フジ系:2008年10月17日 - 2009年2月6日)
みのもんたをメイン MC に金曜日 19 時から放送されていたバラエティ番組。放送開始当初は料理や世代別アンケートなどわりと主婦向けの企画が多かったようですが、やがて芸能人が限定グルメを紹介するために観光地に出向いたりなど、スタジオ収録を行なわず全編ロケ映像を放送するというテコ入れが行なわれたらしいです。それでも視聴率低迷が続いたため、2009 年 2 月 6 日の放送をもって打ち切りが決定。すみません正直ちっとも見たことありませんでした。
ちなみにこの 2009 年春の改編で、みのもんたの番組は「おもいっきりイイ!テレビ」「どうぶつ奇想天外」と合わせて 3 本が終了しました。またフジのレギュラーという意味でも 2000 年 4 月開始の『クイズ$ミリオネア』から約 9 年間続いてきた記録が途切れることになりました。
『チェック!ザ・No.1』(TBS系:2008年10月17日-2009年3月13日)
毎週金曜 18:55 から放送されていた毎日放送制作のバラエティ番組です。メイン MC が東野幸治、ココリコ田中直樹、関根麻里という、なんだか「惜しい」キャスティング。この枠で前に放送されていた『ランキンの楽園』のリニューアル的な番組らしく、いろんな切り口から商品やサービスなどのランキングを作成し、その中から「ナンバーワン」を紹介するのが主な内容でしたが、いかんせん死に枠というか前番組から続いた視聴率の低迷が最後まで拭えなかったのに加え、2009 年春の改編で『総力報道! THE NEWS 』が平日 19 時台にスタートすることに伴って、2009 年 3 月 13 日の放送をもって終了となりました。また毎日放送の制作枠では火曜の 23:30 枠に『侍チュート!』がスタートしました。
最終回のテレビ欄【2009年3月13日(金)18:55-19:54】
チェック!ザNo.1
(終) No.1グルメ総決算
天ぷら一筋42年日本一
職人の味▽激安激ウマ
B級グルメ王に衝撃の
新メニュー
『一攫千金!日本ルー列島』(フジ系:2008年4月11日-2009年2月6日)
毎週金曜 21:55 から放送されていたクイズ、ゲーム、バラエティ番組です。司会は島田紳助、名倉潤という AB 型コンビ。
フジテレビの金曜夜
フジテレビの金曜 22 時台はこれまで 1960 年代に宝塚の情報番組や 30 分枠のドラマ、ドキュメンタリー、1970 年代には『ゴールデン洋画劇場』( 21 時開始)、1981 年から『金曜劇場』、1984 年 10 月から『金曜女のドラマスペシャル』→『ザ・ドラマチックナイト』→『男と女のミステリー』→『金曜ドラマシアター』→『金曜エンタテイメント』→『金曜プレステージ』( 21 時開始)等の各番組を編成してきたが、バラエティ番組を新設するのは 1959 年の開局以来、同番組が初となる。
この時間帯でのバラエティはフジで画期的なことだった、と。
番組スタート当初
レギュラー放送開始当初は、純粋に都道府県を当てる複雑な内容だったが 1 桁の視聴率が続き低迷。VTR に(ややわかりにくいが)ヒントを入れたり、スタジオのフリートークが増えるなど、さまざまなテコ入れが施され、さらに 5 月 30 日放送分でリニューアルが功を奏し、12.5% とレギュラー初の 2 桁を達成した。これまでの最高視聴率は 10 月 31 日放送分の 3 時間スペシャルで13.7%。およそ 3 ヶ月ぶりの 2 桁となった。
たまに見ればフリートークしてる印象でした。でもそんなの「ヘキサゴン」「行列ができる法律相談所」と変わらないですよね。
番組の終焉
視聴率が伸び悩んだことから、アンケート結果を当てるという内容にリニューアルされ、スペシャル放送では 2 桁いくものの、レギュラー放送では 1 桁を取る事が多かった。
しかし 2009 年になってからはレギュラーでも 2 桁取る事もあったが、視聴率に加え、金曜日のフジテレビの編成が揺らいだことにより当番組と『金曜プレステージ』が 3 時間編成になってしまう変則編成が問題となり、2009 年 2 月 6 日の 3 時間スペシャルを以って終了した。なお、2 月 6 日と 2 月 27 日いずれの放送でも終了告知等は放送上はもとより、フジテレビ公式の番組表でも一切無かった。
後番組は放送時間が夜 9 時からに移動して『金曜プレステージ』になるが、これに代わる新たな 1 時間のクイズバラエティ番組枠として、金曜夜 8 時枠の『ホンネの殿堂!!紳助にはわかるまぃっ』になる予定。当番組総支配人の島田紳助と副支配人の名倉潤は継続して出演する。
後続の番組がスタートするとはいえ、「ルー列島」は最終回の告知もなにもなくシレッと終わってたんですね。
『日本史サスペンス劇場』(2008年4月16日-2009年3月11日)
毎週水曜 19:58 から放送されたバラエティ番組で、船越英一郎を筆頭に、ビビる大木、鈴江奈々アナらが司会でした。2009 年 3 月 11 日放送の最終回では出演者による挨拶は特になかったようです。案外タンパクなもんですね。
最終回のテレビ欄
日本史サスペンス劇場
(終) 「女たちの白虎隊」
悲しくも美しい“幕末
のベルサイユのばら”
美しき姫&女狙撃手の
マル秘愛と友情
『近未来×予測テレビ ジキル&ハイド』(テレ朝系:2008年1月27日 - 2009年2月22日)
爆笑問題が司会の情報バラエティ番組。毎週日曜 19:58 から放送。朝日放送(ABC)制作。自然災害や伝染病、最新科学技術など、近い将来に起こりそうな画期的な発明や災害などを取り上げていました。爆笑問題を始めとするレギュラー出演者とゲスト 2 名を含めた 6、7 人が出演し、最新の科学技術などを専門家のインタビューや VTR 、フリートークなどを交えて紹介するという内容です。
番組の終焉
裏番組である NHK 総合テレビの『天地人』、フジテレビの『ジャンク SPORTS 』、日本テレビの『世界の果てまでイッテ Q !』の影響で、TBS の『どうぶつ奇想天外!( 2009 年 3 月末に終了)』とともに視聴率は一桁と低迷していた。この為、4 月より暗い内容は取り上げなくなるなどリニューアルで若干高くなったものの、依然として平均視聴率は一桁の状態が続き、2008 年 12 月 7 日では 4.4 %と前の番組である「大胆 MAP 」と並ぶ最低視聴率をマークしてしまった。結局、2009 年 4 月からかつてこの枠で放送されていた『大改造!!劇的ビフォーアフター』のレギュラー放送が再開される事が発表され、2009 年 2 月 22 日の放送をもって終了した。
入れ替わりに「ビフォーアフター」が復活するんです。
『勉強してきましたクイズ ガリベン!』(テレ朝系:2008年1月19日-2009年2月21日)
毎週土曜 19 時に放送されていたクイズ番組。初めは単発特番としてゴールデンタイムに放映されたのがレギュラー化したものです。司会は東野幸治、下平さやかアナ、前田有紀アナ。毎回、あるひとつのテーマを取り上げて、そのテーマの知識を解答者が競い合います。ひとつ特徴として他のクイズ番組と大きく違うのは、出題範囲に関する資料が事前に解答者に渡されていて、本番前の「予習」が公に許可されていることです。また資料以外での勉強も許容されていて、本番ではその成果をスタジオゲストにアピールして点数を稼ぐことができるなど独特のシステムをもった番組でした。
番組の終焉
かねてからの視聴率低迷の影響により北京オリンピックの中継等による休止が多かったが、2008 年 8 月 23 日の 2 時間 SP では、7 時台 8 時台共に時間帯トップの 15.6 %を獲得し、番組最高視聴率を記録している。スペシャルで昭和の歌謡曲を取り上げると視聴率が上がることから、次第にレギュラー放送も昭和歌謡のみの番組にシフトしつつあった。しかし、それでも一桁が多かった事から 2009 年 2 月 21 日の放送を持って終了した。なお、最終回にあたっての挨拶はなかった。
晩年のバラエティ番組には迷走してしまうものが多い中、「昭和歌謡のみの番組」としてテーマが一極集中したまま終了、というのもまたやけに潔いような、かえって思考停止がせつないような…。
『おもいッきりイイ!!テレビ』(日テレ系:2007年10月1日-2009年3月27日)
みのもんたの平日昼 11:55 から 13:55 まで放送されていた情報番組。言うまでもないですね。
番組内容
前身番組『午後は○○おもいッきりテレビ』では 1987 年の放送開始以来、健康生活情報で、主に主婦・高齢者層などをターゲットに 20 年にわたって人気を博し、1990 年代の日本テレビ黄金期の一翼を担っていた。
しかし、2006 年頃から裏番組の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)・『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)に視聴者を奪われたことや、2007 年 1 月の『発掘!あるある大事典』(関西テレビ制作、フジテレビ系全国ネット)の捏造事件発覚以降番組得意の健康情報コーナーが制作しにくくなったことなどから、これまでの従来のスタイルを受け継ぎ、若年層もターゲットにして放送する。
また、ワイドショー的内容として、ワイドショー番組『ザ・ワイド』の代替要素も兼ねる内容も放送される。健康情報は縮小されサブ的な扱いとなり、生活関連情報を拡大、メイン扱いにした内容となっている。
「あるある大事典」捏造騒動の余波がここに及んだイメージは強いです。
最終回
2008 年 12 月 26 日の放送で、『午後は○○おもいッきりテレビ』(司会は 1989 年 4 月から)から 20 年にわたり司会を続けてきたみのもんたが 2009 年 3 月を持って番組を降板することが発表された。これを受けて、2009 年 1 月 13 日に、降板後の同年 3 月 30 日から番組をリニューアルし、番組名を『おもいッきりDON!』にすると発表した。
3 月 27 日の最終回では月曜から金曜までの全てのパートナー・レギュラーが総出演。『エ〜!!本当ですか、先生?』では 20 年間のおもいッきりテレビ・おもいッきりイイ!!テレビで放送された生活情報をテーマにしたクイズ(おもいッきりイイ!!卒業試験)を曜日対抗戦で行った。『きょうは何の日』ではおもいッきり FINAL の日として 20 年間の総集編 VTR を放送。『エンタメ情報・来た!見た!!もんた!!! 』では有名人からみのへの卒業メッセージを放送。この中にはおもいッきりテレビの 2 代目アシスタントを務めた高橋佳代子からのメッセージもあった。その後、各曜日パートナーとアシスタントの夏目からみのへ卒業メッセージが述べられた。番組の最後はみのから感謝の言葉が述べられ、夏目がみのに花束を渡して番組は終了した。
渡哲也からのメッセージもありました。
最終回だけ録画しといたんで、「みのもんたからの最後のことば」を全部書き起こすことにします。みのがめずらしく涙目です。
ありがとうございます。
20 年間、まさにわたくしの、青春そのものです。
遠くにいるたくさんの仲間、そして日本テレビがこんなすばらしい 20 年を与えてくれたと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。アナウンサーとして、キャストとして、しゃべる道をこころざし、すばらしい 20 年を与えてくれて、愉しいことばっっっかりです。苦しいこともつらいこともあったはずなんですが、この 20 年をふりかえると、愉しいことばっっっかりが浮かんでくるんです。しあわせです。
きょうもたくさんの仲間がスタジオに駆けつけてくれています。毎日毎日ぼくの胸に小さなマイクをつけてくれる音声さんと、ぼくのやや飲み過ぎのダミ声を一生懸命調整してくれる音声さん、そしてぼくはメイクをしないもんですから、顔のまわりにクマが出来ているときもあるでしょう。ぼくの顔だけじゃなく心の中まで照らしてくれた照明さん。そして今日も 20 年間、ぼくを撮り続けてくれた「山ちゃん」。カメラさんたち。本当にありがとうございます。仲間だなぁ、っていう、こんなにすばらしいものだったのか、しみじみ今、感じております。
これからも日本テレビはすばらしい番組をみなさんのところにお届けします。来週からこの時間で活躍する中山秀征くんがさっきスタジオにぼくの大好きな大好物をもって挨拶に来てくれました。若い力がこれからどんどん花開く日本テレビです。
そしてわたくしも 20 年の青春から今度は新しい壮年期に入ろうと思っております。まずはねみなさん、肉体改造に取りかかろうと思うんですよ。すばらしい肉体をみなさんに見せるためがんばろうかな、なんてバカなことを考えています。
どうも 20 年間本当にありがとうございます。
最終回のテレビ欄【2009年3月27日(金)11:55〜13:55】
おもいっきりイイTV
(終) みのもんた最終回
感動の卒業メッセージ
全員集合で総決算SP
アノ人も登場?▽最後
の“今日は何の日”
みの20年史秘蔵映像
一挙大公開
『メガスポ! MEGAMI NO SPORTS』(テレ東系:2007年4月7日-2009年3月29日)
眞鍋かをりと大橋未歩アナがメインキャストのスポーツ情報番組。土曜日は 23:45 から、日曜日は 23:24 からの放送でした。他に平日のメガスポ枠もありました。
週末のテレ東スポーツ番組は「スポーツ TODAY 」の名前で 1983 年から 2004 年まで続いてきたようですが、最近では特に大橋未歩アナが長らく務めてきたのがとても印象深いです。時系列をさかのぼっていくと前番組『スポーツ魂』では伊集院光と大橋アナのタッグ。さらにその前番組となる「スポーツ TODAY 」最後期では元巨人の定岡正二とやはり大橋アナがタッグを組んでいました。「メガスポ」はそこを引き継ぐ形になったわけです。
大橋アナの仕事の柱としてスポーツキャスターがありましたが、この「メガスポ」の終了とこの枠での番組降板によってスポーツキャスター生活には一応のピリオドを打ったことになります。まるっきり私感ですが、大橋アナが番組内での相方のレベルを「プロ野球解説者(定岡)→野球に詳しいタレント(伊集院)→スポーツにさほど知識のないタレント(眞鍋)」と徐々に下げていったことが、逆に大橋アナの存在意義の高さ、番組内におけるポジショニングの格上げを裏づけるかたちとなっていた気がします。
「メガスポ」は従来のスポーツニュースとはいろいろと趣向を変えたものでした。バーカウンター風のセットで展開され、野球解説の川崎憲次郎やサッカー解説の前園真聖が、まるでそんなバーにふらっと立ち寄った客のような体裁で解説をしていました。また従来のスポーツニュースのほか、テレ東が「世界卓球」を放映するのにかこつけて、テレ東の若手女子アナや眞鍋かをりらが組んずほぐれつ卓球トーナメント企画を開催するなどマニア受けしそうな企画もけっこう執拗に放送されていました。
なぜか元巨人で現大リーガーの上原浩治とのパイプが強い印象で、「月刊上原」と称して大橋アナが上原へ定期的にインタビューを敢行していました。上原が大橋アナに心を許している印象でありました。
最終回。眞鍋と大橋アナから一言づつ簡単なスピーチがあったので一応ざっくり書き起こしときます。
眞鍋
「スポーツド素人で躊躇したが取材先もスタッフも温かかった。スポーツがおもしろいと実感したのは間近でスポーツを見たことによって選手の『人間くささ』がわかったこと。スーパーマンでは決してなかった。競技を愛するがゆえに喜んだり悩んだり苦しんだり。だからこそ人はスポーツを見て感動するんだな、と。これからもスポーツを応援し続けたい」
大橋アナ
「週末スポーツニュースを 6 年半担当してきたが、卒業します。いちばん印象に残っているのが楽天・野村監督の『ポストは人を作る』という言葉。入社半年でスポーツキャスターという大役をもらい、そのポストに恥じないようにとがんばってこれたでしょうか。一流の哲学に触れられて感謝している」
こうして「スポーツ TODAY 」「スポーツ魂」「メガスポ」と続いてきた大橋未歩のスポーツニュース長期政権が終わりを告げました。そして時代は相内優香と秋元玲奈の「ダブル A 」コンビへ承継されるようです。
『ピンポン!』(TBS系:2006年10月2日-2009年3月27日)
平日昼 11:30 からの生放送の情報ニュース番組で福澤朗が司会でした。2009 年春 TBS 大型改編の渦に巻き込まれてしまったようです。
『おネエ★MANS』(日テレ系:2006年10月7日 - 2009年3月10日)
毎週火曜 19 時から放送されていたバラエティ番組。正式なタイトルは『超未来型カリスマSHOW おネエ★MANS!』。そうだったのか。ちなみに番組終了というより枠異動を伴ったリニューアルらしいです。
番組概要
「おネエ」(一般的に「おかま」と認知されている人物、女言葉を話す人物)が数多くレギュラー出演する。その中にはファッションやメイクの「カリスマ」と呼ばれる人物が多く、ファッション・チェックや女性モデルを使ったメイク講座が行われる。ほとんどのコーナーが女性向けの内容となっている点も特徴的である。また 2008 年度流行語大賞に「おねえマン」がノミネートされるなど、近年ブームとなっている「おネエ系タレント」の地位を不動のものとすることになった。
4 月以降
2008 年 10 月 14 日放送分より新装開店(リニューアル)を行い、各コーナーを大きく変化させたが、2009 年 4 月よりバラエティ番組『サプライズ』がスタートするのに伴い、同番組についても枠移動を含めた検討がなされていることが併せて発表された。これに伴い、2009 年 3 月 10 日の放送を持って終了することが決定した。なお後継番組は事実上火曜夜 10 時枠に移動し『魔女たちの 22 時』となる。司会は引き続き山口が担当する予定。
山口達也はすっかりこの路線にハマっちゃってますね。
『 2 時っチャオ!』(TBS系:2006年10月2日-2009年3月26日)
平日午後 14 時から放送されていた生活情報番組っていうかワイドショーですね。恵俊彰、久保田智子アナがメイン MC 。こちらも TBS 大型改編の波に呑み込まれた恰好です。
入り組んだ流れ
2008 年 11 月 27 日にコスト削減などの理由から前枠の『ピンポン!』、『愛の劇場』、『ひるドラ』と共に 2009 年 3 月 26 日を以っての終了がスポーツ報知、日刊スポーツ、サンケイスポーツなどで報じられる。3 月 30 日からは、『ピンポン!』と統合した4時間の大型情報番組『ひるおび!』を放送開始。総合司会は引き続き恵が担当。また『ひるドラ』制作局の CBC が金曜 13 時台の『えなりかずき!そらナビ』を、MBS は金曜 14 時台の『バンバンバン』を制作担当枠になる。
司会の恵が続投する中、『 2 時っチャオ!』のコメンテーターは誰 1 人として『ひるおび!』に続投しない。
コメンテーターもデーモン小暮とか山口もえとか羽野晶紀とか山田五郎とかたのしいメンツでした。これが事実上まとめて切られたわけですか。世知辛いもんです。
最後の最後に WBC 効果
そんな中、当番組の最終週にあたる 2009 年 3 月 24 日は、直前に放送されていた『第2回ワールド・ベースボール・クラシック( WBC )』で日本代表の優勝が決まったため、歴代最高視聴率となる 25.9% を記録した。(但し、当日は試合中継が延長したため14:54スタートの短縮版)
試合が終わった流れで見ちゃいましたっけね。
ところで番組終了直前にこんな一コマがありました。
恵「久保田さん、このまえ東京マラソン走って、なんと 4 時間 1 分よ」
(スタジオから拍手)
久保田アナ「番組の最後にわたしの、そんな!」
何がどうインパクトあったわけでもないものの、久保田智子アナが番組の「顔」でした。惜しい番組をなくした。あとジャガー横田&木下夫妻は子育てネタでやたら推されてました。
最終回のテレビ欄【2009年3月26日(木)14:00-15:53】
2時ッチャオ!(終) 侍
ジャパン凱旋会見まだ
まだ続く列島歓喜の渦
▽紀香離婚後初登場果
たして真相は?▽ジャ
ガー子育て汗と涙の感
動900日
『ドリーム・プレス社』(TBS系:2006年5月10日-2009年3月20日)
毎週金曜 20 時放送のバラエティ番組で愛称は『ドリプレ』。黒柳徹子が司会というかメインキャラクター。レギュラーは安住紳一郎アナ、大竹まこと、石原良純など。印象的だったのは番組のロゴマークで、TBS が 1961 年から 1991 年 9 月まで約 30 年使用していたという、なんかギザギザした感じのシンボルマークをあえて使用していました。目にするたびに昭和の TBS がフラッシュバックされるようでした。
安住の降板そして番組の終焉
2008 年 10 月に番組メインの安住紳一郎アナが『情報 7days ニュースキャスター』を担当するために降板。以後は駒田健吾アナに引き継がれたが、裏番組の猛追や 2009 年春改編に伴う編成上の理由から、2009 年 3 月 20 日放送分の 3 時間スペシャル「ドリーム・プレス社 春の祭典 D-1グランプリ FINAL 」をもって本番組は終了となり、4 月からは火曜 19 時台で放送されてきた『ぴったんこカン・カン』が後番組に充てられる予定である。
なお、黒柳は 2009 年 4 月より、本番組同様に小谷和彦プロデューサーが手がける『キズナ食堂』(土曜 19 時台)にレギュラー出演する。そのため、『キズナ食堂』は事実上本番組の後継企画と位置づけられる。
ドリーム・プレス社の火種は、まだ手を変え品を変えながら受け継がれていくようです。
『国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』(テレ朝系:2005年4月4日-2009年3月14日)
毎週土曜 19:00 放送のトーク番組。深夜からいつの間にかゴールデンへ進出していました。視聴率低迷や不況による制作費の削減などから 2009 年 3 月をもってレギュラー放送が終了したようですが、月一回の頻度で特番として放送されるようです。
『脳内エステ IQサプリ』(フジ系:2004年4月24日 - 2009年3月14日)
毎週土曜 19:00 放送のバラエティ・クイズ番組。伊東四朗を司会に、以前は小島奈津子アナ、そこを引き継いだ中野美奈子アナがアシスタント。また今田耕司、石塚英彦などが「サプリ会員」としてほぼレギュラー出演してました。知識は問わずに知恵を問うような、「マジカル頭脳パワー」的なたのしい番組でしたが、いつの間にかなされていた「リニューアル」が、どうやらひとつの転機だったようです。
リニューアル
2008 年 10 月 11 日放送の 2 時間スペシャルからリニューアル。
今まで進行役を務めていたサプリマスターの兄であるブラックマスターが「地球モヤっと化計画」を企てており、解答側はそれを阻止する「サプリ連合軍(サプリ軍団)」として、ブラックマスターが放つ攻撃(サプリメント)に挑むという、ドラマの様な内容に変わった。その他の大きな変更点は以下の通り。
番組のシンボル、名物であったスッキリフラワーやモヤッとボール・モヤッとホールは撤去。当然、エンディングでマスター目掛けてモヤっとボールが大量落下する演出も廃された。
どうもこのリニューアルが番組の寿命を縮めた気がしてなりません。一気にわけわかんない設定になっちゃった。結局そのリニューアルから半年後に番組は終わってしまったわけです。もともと番組が堅調だったらリニューアルなんてする必要は基本的にないので仕方ない面もあるのでしょうけれどもね。
ちなみに最終回では演出やルールなどがすべて初期の頃のものに戻ってました。番組の放送開始直後とこの最終回だけ見ていたような人は、まさか途中でリニューアルしていたなんて気付かなかったことでしょう。むしろ今田耕司らが「懐かしい」とかキャッキャ言いながら「モヤッとボール」を投げていたり「そうそう、こんな問題あったあった」とクイズ自体を懐かしんでいた様子が、かえって奇妙に思えたはずです。ぼくは思いました。
最終回のテレビ欄【2009年3月14日(土)19:00-19:57】
脳内エステIQサプリ
(終) 5年間ありがとう
名物サプリと秘蔵映像
最後の大スッキリSP
伊東四朗ほか
最終回が一時間というのはちょっとかなしいものがあります
『恋するハニカミ!』(TBS系:2003年10月3日-2009年3月27日)
毎週金曜 23:00 放送のトークバラエティ番組。スポンサーは花王の一社提供でした。久本雅美、中島知子という両女性 MC を模した妙にモデル体型でスタイリッシュなイラストが脳裡に焼き付いております。
番組放送開始からしばらくは、芸能人同士のハプニングデートみたいなもんを放送するという、見る人によっては虫唾が走らざるを得ない番組でしたね。男女 1 人ずつの芸能人が相手を知らされないまま待ち合わせ。手を握って街を歩いたり、ドライブしたり。ときには男性 2 人に対して女性 1 人の場合や、男女 2 人ずつ(ダブルデート)などの乱れた異性交遊もありました。スタジオにはデートをおこなった出演者はなぜか出演せず、デート出演者のそれぞれの「友人」が出演、久本・中島と VTR を見ながらトークする形式が採られていました。
2007 年の 2 月以降はそれまで放送されていた芸能人同士のデート企画が原則として放送されなくなりました。ここが「ハニカミ」にとっては大きな分岐点でしょうか。かわりにゲストに理想のデートプランを聞くコーナーや、理想の恋愛シチュエーションを再現するコーナー、司会の久本雅美と中島知子が芸能人と一緒に外に出かけるロケ企画等が放送されましたが、さほど長続きはしなかったようです。
最終回もあっさり 30 分で終わってしまいました。久本と中島が居酒屋みたいなところでなつかしの映像をふりかえりながらトーク。中島知子の太りっぷりが印象に残ります。最後には番組の決まりでもあるツーショット記念写真をパチリ。久本による「これからもふたりの人生ハニかんでいきましょう本気で」という一言が最期のセリフとなりました。
最終回のテレビ欄【2009年3月27日(金)23:00-23:30】
ハニカミ(終) 感動の
涙企画公開
『恋愛観察バラエティー あいのり』(フジ系:1999年10月11日-2009年3月23日)
毎週月曜 23:00 から放送のバラエティ番組。司会は久本雅美、今田耕司と、あともうひとりは 2006 年に加藤晴彦からウエンツ瑛士に交替。このメンバーチェンジはあまりに露骨で悲哀がありました。
徐々に辿る下降線
2009 年 1 月 17 日のサンケイスポーツによると、3 月いっぱいで番組を終了することが発表され、3 月 23 日の 2 時間スペシャルでの最終回が番組内で発表された。これにより 9 年半の歴史に幕を下ろす。
当初は視聴率は同時間帯のトップでビデオリサーチランキングに入ることも時々あった。裏番組であるテレビ朝日の月曜ネオバラエティを苦戦に追い込んできたが、最近では視聴率が低下してきており、くりぃむナントカよりも下回ることもあった。また、「くりぃむナントカ」が 2008 年 4 月にゴールデンタイム移動した後も、後番組の「お試しかっ!」が好調のため僅差で争っている。
月曜 23 時戦争というのがあった。
いきなり最終回(TV LIFE webより)
ただっち、まぁみん、志保の助、俊の 4 人は新たな国へと向かうため、ラブワゴンに別れを告げる。新メンバーの合流に期待を高めながら…。
しかし、放送ではそこで旅の VTR がストップ。次の国へ向かう前に 4 人のメンバーは一時帰国したためだ。しかし、ここで驚くべき出来事が。なんと、その 4 人の一時帰国中に番組終了が決定してしまったのだ。
番組終了となれば、当然旅の続きはやってこない。そのまま、ラブワゴンの道のりは途絶えることとなってしまった。
突然映像が切れた VTR を見たスタジオの MC 陣は一瞬あ然とし、観覧者からもどよめきが起こったが、ウエンツ瑛士は「ある意味、台本のないあいのりらしい終わり方だと思う」と表現。今田耕司も「確かにそう。これまで 9 年半、“やらせ、やらせ”ってよくも言ってくれたな!(笑)」と、台本があれば絶対にあり得ない終わり方に目に涙を浮かべながらも納得の様子を見せた。
そして番組は最後に、結婚カップルから誕生した 6 人のあいのりベイビーと、視聴者の募金によって世界各国に建設されたあいのり学校の映像を紹介。そして、「終わりは新たな始まり。未来はもう動き出しています。(中略)地球のあちこちでラブワゴンは出会ってきました。人を信じる心。人をいたわる心。人を愛する心。あなたにとって真実の愛とは何ですか? −長い間、番組を応援していただき本当にありがとうございました−」という言葉で 9 年半続いた番組の最後を締めくくった。
本当に映像がブチって切れて騒然としたなか尻切れとんぼで終了してゆきました。9 年半続いた番組でも終わるときは突然。
最終回のテレビ欄【2009年3月23日(月)22:15-24:09】
さよならラブワゴン!
あいのり最終回SP!!
金ちゃんゆーみんヒデ
感動の名場面一挙公開
▽修羅場男女大ゲンカ
▽K1王者にマジ挑戦
で生命の危機▽スタジ
オ騒然・9年半の恋つ
いに終止符
『たけしの誰でもピカソ』(テレ東系:1997年4月18日-2009年3月20日)
毎週金曜 22:00 から放送されていた「芸術」を主なテーマにしたバラエティ番組。ビートたけし(「北野武」名義で出演)の冠番組で通称「誰ピカ」。レギュラーは今田耕司、渡辺満里奈、篠原勝之(クマさん)。「芸術=アート」を広義に捉えて音楽からお笑い、料理まで豊富なネタを取り扱ってました。「アーティスト」を目指すような人が自分の作品をスタジオに持ち込んで優劣をつけてもらう「勝ち抜きアートバトル」なんてレギュラーコーナーもありましたね。ビートたけしの代表的なテレビ番組のひとつと言っていいと思います。『タモリの音楽は世界だ』と同じ制作プロダクションだったようです。視聴率は安定していたようですが、どうやら不況による番組制作費削減の影響もあって終了に至ったようです。
最終回は「 13 年目突入寸前 SP 」と銘打って、総集編的ではありながらも番組にゆかりのあるゲストを大量に呼び寄せるなど実ににぎにぎしい内容でした。今後はスペシャルで放送されるという話でまったく悲愴感はなかったです。
『どうぶつ奇想天外!』(TBS系:1993年10月16日-2009年3月29日)
毎週日曜 20 時から放送の動物に関するバラエティ・ドキュメンタリー番組でみのもんたが司会。キャワキャワな動物から大自然の過酷な野生生物の生態まで常に動物の話題を扱ってきました。
これはもう大往生ですね。
リニューアルの連続
2006 年 10 月以降、それまで好調であった視聴率も徐々に下降に転じたため、放送 15 年目に入った 2007 年 10 月 21 日放送分よりリニューアルを行った。さらに 2008 年に入ってからは、オープニングを廃止していきなり第 1 問の VTR からスタートし、スタジオへは第 1 問のシンキングタイムでようやく切り替わる構成に変更され、それまで原則存在しなかった次回予告も毎回挿入されるようになった。
こうしたリニューアルも功を奏することなく、2008 年に入ってからは視聴率も 1 桁台を推移するようなった。2008 年 2 月3 日の放送では番組史上最低視聴率となる 7.6% を記録し時間帯最下位となるなど、視聴率の低迷に歯止めがかからない状態が続いたため、2 月 24 日放送分からは今週のラインナップ(この時画面左上にタイトルが表示される)の後、首都圏の幼稚園児が「どうぶつ奇想天外!始まるよ!」とタイトルコールを行う映像が挿入されるなど、場合によってはエンディングの提供読みとその後の CM を前倒しして、特集や最後の問題で番組を終了にするという構成に再び変更された。
さらに 4 月 13 日以降の放送では、提供スポンサーの一部入れ替えや、クイズの出題数の低減、そしてそれまで特番中心だったゲスト解答者を迎えての放送をレギュラー化し、優勝者が複数出た場合の対応や、海外旅行プレゼントの応募方法も変更された。放送 16 年目に突入した 2008 年 10 月 12 日の放送からはそれまでのメインであったクイズに代わり、全面 VTR を見ながら出演者陣がトークを繰り広げる形式が中心となるなど、わずか 1 年という短期間で度重なるテコ入れが行われた。
試行錯誤を繰り返していたようですが実を結ばなかったようです。これが「寿命」なんでしょう。
番組の終焉
2008 年 12 月、サンケイスポーツなどによって同番組の 2009 年 3 月でのレギュラー放送終了が報じられる。
番組内でも 2009 年 3 月 1 日放送分のエンディングにおいて、3 月 29 日放送分を持って終了することが正式に発表された。これにより、1983 年からの『わくわく動物ランド』時代を含め 25 年以上にわたって続いてきた TBS 動物バラエティー番組の歴史にピリオドが打たれる形となった。
「わくわく動物ランド」が起源と言われると感慨深い。
最終回は 2 週間 SP × 2
最終回は、2009 年 3 月 22 日と同年 3 月 29 日の 2 週に渡って、双方とも 19:00〜20:54 の拡大版で放送。1 週目は過去のいたずら実験や、チンパンジーのモモちゃんと調教師の宮沢厚との再会などを放送し、事実上の最終回となる 2 週目は、アムールヒョウやフォークランド島のペンギンの暮らしや、15 年間の蔵出し映像などを放送。ラストはみののご挨拶で締め括って大団円となった。
更にその直後、同日 23:55 から始まる特別番組「 JNN 50 周年改編記念 テレビ維新」(『総力報道! THE NEWS 』などの宣伝を兼ねて行われるドミノ倒し)の案内役である、安住紳一郎アナウンサーと「ぴったんこガエル」が、モニターに映ったみのの顔を見て「みのさん、ご苦労様でした」と述べて終わった。
大団円。とはいえラストのラストで安住アナが出てきたのとかは余韻的にちょっと蛇足でした。
みのもんたからの最期のメッセージを書き残しておきます。
「この 15 年間で地球の環境は大きく変わりました。人間と動物の共存。なんとかうまく永遠に営みを続けていければいいな。この 15 年間の歩みを少しづつ思い出しながら、これからも新しい地球のために、そして限りない動物たちに愛を込めながら卒業していきます。必ずまたお目にかかることを信じております。どうも 15 年間ありがとうございました!」
最終回のテレビ欄【2009年3月29日(日)19:00-21:00】
どうぶつ奇想天外!!
永久保存版! 15年間の
貴重映像総決算SP(終)
▽がれっじ最後の挑戦
与那国サメ100頭大群
▽絶滅寸前30頭幻の
アムールヒョウ撮影に
成功…▽つるの多摩川
奇跡のマル秘産卵▽サルと
暮らす少女▽デブネコ
ぴや君▽小谷実可子&
イルカ
「おもいっきりイイ!テレビ」「トキめけ!ウィークワンダー」そして「どうぶつ奇想天外」と、みのもんたは 2008 年 6 月には「 1 週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス世界記録( 22 時間 15 秒)の認定証を受け取ったといいます。しかしそれも今や昔。
2009 年春はみのもんた鉄人伝説が終焉を迎えた改編でありました。
【テレビ臨終図鑑(2009春)・了】
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