もしもバッファロー吾郎・木村が「腰椎すべり症」を自虐ネタにしたら

腰痛持ちを公言していたバッファロー吾郎・木村ですが、4 月中旬に医者から腰の状態について、とある診断がくだされたそうです。

腰椎すべり症なんだそうです。

具体的なことは現段階ではよくわかりませんが、本人にとってはつらい身体症状でしょう。

しかしその「腰椎すべり症」という病名。そのネーミング。

もちろん「キング・オブ・コント」初代王者ですし「ダイナマイト関西」の“インタレスティング・プロデューサー”ですし実力者であることに相違はないのですが、いっぽうでは「すべり芸」さえも持ち味といえる木村にとっては、まるで天恵のような診断結果…。

というわけでバッファロー吾郎がこの実話をもとにして「医者と患者」のオーソドックスかつ自虐的なシチュエーションコントを展開したら、いったいどうなるんだろうか、ということを安直に思い描いたのが今回の更新です。

一日も早くその腰の状態が快復することを祈念しながら…。

「次の方どうぞー」
「失礼します」
「えっと、木村明浩さんでしたね」
「先生よろしくお願いします」
「こないだの診察の結果が出ましたから」
「はい」


「んー、最初に言っときますけど、あまり笑わんといてくださいね」
「え、笑う…といいますと?」
「診断結果を聞いても笑わないでください、ということです」
「どういうことですかそれは」
「ちょwwwだめだwもう我慢できんwww」
「まっさきに先生が笑ってるじゃないですか!」
「いや失敬失敬」
「わけがわかりませんよ」
「あー申し訳ない。医者としてあるまじき失態を犯してしまったようだな」
「カルテ見ながら笑うってどういうことなんですか」
「いや、あまりにも木村さんにお似合いな症状やなと思って」
「ぼくにお似合いな症状ってどういうことですか」
「もう、これしか無いな! という絶妙のマッチメイクで」
「マッチメイクとか医者が使う言葉なんかな」
「まぁ心してお聞きなされ」
「なんなんですかいったい」


「木村さんね」
「はぁ」
「診断の結果ね」
「はぁ」
「あなた『腰椎すべり症』ですよ」
「ハイ?」
「ですから『腰椎すべり症』なんですよwぷwwwダメだこらえきれんwww」
「あの先生さっきから何をおっしゃってるんですか?」
「だから木村さん、あなた『すべり症』wなんですわwwwフヒィw」
「何がおかしいんですか!」
「…いや、本当に申し訳ない。すっかり取り乱してしまったようだ」
「しっかりしてください」


「先生、だいたい腰椎すべり症ってなんなんですか」
「あぁ、ざっくり説明するとですね」
「なるべく詳しくお願いします」
「そう、木村さんの腰椎の位置がですな、通常とはちょっとズレてしまったようなんですな。それで腰椎の状態が不安定になって神経を刺激し、結果的に腰痛を引き起こしてしまった、ということになる。腰椎は前半分の椎体(ついたい)と後ろ半分の椎弓(ついきゅう)からなる部位で、椎体と椎弓の間には椎弓根(ついきゅうこん)があるわけだが…」
「すいませんわかりましたわかりました」
「ほんとうにわかりました?」
「たしかに説明がめんどくさかったという側面も否めませんがおおよそはわかりました」
「以上、goo ヘルスケアからの抜粋です」
「出典とかはいいんですよ!」
「や、ソースとか激しく追求されると困りますからな」


「しかし、これ“すべり症”てほんまもんのネーミングなんですか」
「そうやで。やはり“名は体を表す”というかやな」
「ちょっとちょっと」
「木村はんはホンマに根っからのすべり芸体質どすなぁ」
「京都弁うるさいですよ」
「芸もすべって腰もすべって、ついでに夫婦関係もすべってか」
「キミ、いい加減にしないか!」
「おぉこれまた失敬。ちょっと“口がすべった”」
「医者がいちいちうまいこと言わいでええんですよ」


「まぁ、まじめな話、今後のお仕事には特に影響ありませんから」
「ホンマですか?」
「えぇライブにも出演可能ですよ」
「助かったー」
「じゃあ薬だけ処方しときますんで簡単に説明しときますわ」
「お願いしますよまったく」
「まずは『ヨクスベール』二週間分と」
「うそをおっしゃい!」
「あ、むしろヨクスベールを飲み過ぎたせいでこうなったんかなw」
「そうそうそう、芸のみならず腰までよくすべる…ってアホか! そもそも芸もすべってへんわ!」
「ほぉ〜、まさかのノリツッコミですか」
「あかんのか」
「『オモシロクナール』処方しときますか?」
「だまらっしゃい!」
「木村さん」
「なんですか!」
「自分の芸風をおだいじにしてやー」
「ズルーッ!!(椅子からすべり落ちる)」