テレ東の年明け吉本特番で 4 ネタ

年明け深夜に放送されたテレ東系「今年も生だよ!新春 7 時間笑いっぱなし伝説 2009 最も売れる吉本 No.1 の芸人は誰だ!?〜」を見たので、見たぶんいろいろ吐き出しときます。

エドはるみ「グー」の次は「トゥ!」推し

流行語大賞を取った人が翌年は軒並みピンチ

というお笑い芸人ジンクスを打ち破れるかどうかやっぱり微妙なポジションに立たされる予感がして仕方がない 2009 年のエドはるみは「グー」の次にどうやら「トゥ」を推していくようです。「コントゥ!」「ダイエットゥ!」「トゥ!ク(トーク)」などの使い方をするみたいです。

そういったような所信表明を、この年明けテレ東生放送とか、あと「爆笑ヒットパレード」の直後に放送された爆笑問題司会のフジ系「新春お笑い大賞 2009 」とかでやってました。というか年明け前にも既にちょいちょい挟んでました。

既存の言葉にミックスしていくという用法の様子ですから「トゥ!」なんてまるで「グー」の二番煎じなんですけど、そのあたりを「グーとどう違うんだよ」って感じで共演者につっこまれるのも丸ごと織り込み済み、というかむしろそこが狙いのひとつだったりするのかも知れません。

個人的に「トゥ!」はエッジの効き方が耳に爽快だったりします。どんどんやってくれればいいと思います。「おめでトゥ!」とか「ありがトゥ!」とか、意外とバリエーションも手広くいけそうですね。日常生活の中に当たり前のように繁殖されるとそれはそれで逆にイヤですね。

ちなみにエドはるみの「おっぱい飲みたいの?」というギャグは、「お子ちゃまねぇ〜」のあと一拍空いちゃうのがいつまで経っても気まずいままです。

野性爆弾のくーちゃん(川島)プチブレイクの兆し

野性爆弾」というコンビの「くーちゃん(川島)」が大勢の吉本芸人たちを出し抜いて、いきなり目立ってました。

芸人同士がタイマンでお笑い対決をするコーナー「イス-1 GP 」で、オリラジ中田やバッファロー吾郎竹若などを、己の「大喜利力」みたいなもんで次々にねじ伏せていたのです。

特に誰からのお膳立てがあったわけでもなく、実力で笑いをもぎとった、くらいの凄みがありました。

また番組クライマックスの小笠原まさやによる「今年の運勢ランキング」みたいな恒例の企画でも、多くの芸人を押しのけて「 1 位」。

この一番組だけで、いきなりものすごい「流れ」がきてる感が生じておりました。

野性爆弾に関してぼくは正直せいぜい名前を知ってたくらいですし、ルックスからも一見シャレにならなそうな獣性を感じられるので、無意識のうちに敬遠していたきらいもあります。

今後はどうしても注目せざるを得ません。

とはいえまだ得体の知れない部分はあるわけで、千原ジュニアが言っていた

「コイツみなさんが思ってる以上に『野性』で『爆弾』ですよ」

という脅し文句が、今はただひたすらおそろしいです。

雨上がり宮迫やフット岩尾が絶賛増毛中

雨上がり決死隊の宮迫が、この一年のあいだに自分の頭の毛髪量が増えていることを、満面の笑みをもってして誇っておりました。

若ハゲを気にしていた人間にとっては無上の喜びなのでしょう。

『 KE-BO-BO プロジェクト』が着実に成果を挙げている、ってことらしいです。

たしかに「ケーボーボープロジェクト」という言葉そのものは何度か耳にしたことがありました。でもこれってお笑い芸人の仲間同士で「増毛できたらいいねー」「ねー」みたいにポジティブシンキングでただ夢物語を語り合ってるだけなんだろう、傷をなめ合ってるだけなんだろう、とずっと放置してたんです。

これ、企業とのタイアップが長期的に進行してるんですね。

しみついたお金の匂いは拭えませんが、ゲーハーに悩む世の男性たちにとって福音となれば、なるほどこんなに悦ばしいことはないです。

ちなみにこの番組ではたしかスルーでしたけど数時間後の「爆笑ヒットパレード」でも、プロジェクトの一員に名前を連ねているフットボールアワー岩尾がしっかり増毛報告をしてました。

岩尾の場合は「頭のてっぺんはまだ薄い」という話のオチがついてましたが・・・こういうのはプロモーションの妨げになったりはしないのでしょうか。

「板尾ドミノ 2009 」

前回までの放送において「勝手に途中で帰る」というひとり無法地帯ぶりを発揮していた 130R 板尾創路。はたして拘束時間が長いからなのか、ただ単に眠いからなのか。

相方のほんこんによるリアルともネタともつかぬドスの効いた嘆き節や、今田の「テレ東は板尾さんを甘やかしすぎです!」がすっかり名物となりつつありました。

そんな中、今年は「板尾本人の希望」によって、なんと「ドミノ」に挑戦していました。番組の本筋と並行して、別スタジオでひたすらドミノを並べ続けます。

板尾流のミニコントとしては、スタジオの今田東野からの自分に対する呼びかけにも、声が聞こえているにも関わらず、ほとんど「無視」を貫き通す、というやりとりが鉄壁でした。

ただこの様子だともしかしたら

途中で並べてたドミノがぜんぶ倒れちゃう
→なぜか理不尽に板尾ブチ切れ
→「もうやめます!」
→今年もやっぱり途中で帰宅

みたいな台本進行コンボがあるのかな・・・? とも邪推できたりもしました。

でも違いました。なぜかこのドミノだけはガチだったみたい。

朝方までかかって、およそ 10.000 個を並べきり、かつ最終的にドミノは見事きれいにバタバタと倒れてゆきました。ゴール地点では牛に模した板尾の似顔絵がドーン。

「板尾ドミノ 2009 」大成功です。


今さらまじめにドミノをやるというのもかなりアレな企画だと思うんですが、「板尾幻想」みたいなものが、そんな企画の不可解さをも、丸ごと包み込んで許してしまっているのですね。なんでもアリですか。