チュートリアル徳井「私もあなたの作品のひとつです」とタモリに

笑っていいとも!」木曜日に「にやめっこ」というコーナーがあります。


いつもおつかれ wikipedia より抜粋

にらめっこのように向かい合ってお互いをほめ合い、にやけたり吹き出したら負け。言う方がにやけたり言う前に相手の真顔で吹き出した場合も負けとなるが、故意に面白い顔をした場合は反則となる。

すなわち「タイマンでほめて笑わす」ゲームです。

27 日放送分の「対戦」は、先週からの勝ち残り・タモリと、チュートリアル徳井の好カードでした。

タモリ曰く「徳井の顔見るだけで笑ってしまう」。アドバンテージは徳井にあります。


徳井が先攻、タモリをさっそくほめて笑かしにかかります。


徳井曰く

「私も、あなたの作品のひとつです」


タモリ笑わず。

というかむしろ、え、それ言っていいの? とアルタがなんか変な感じになりました。


「私もあなたの作品のひとつです」はもちろん赤塚不二夫の葬儀のときにタモリが言い放った伝説の名文句。新語流行語大賞にまでノミネートされている。みんな知ってます。

ただ、一般人がおしゃべりの中で適当に使うならまだしも、タレントが、ましてやタモリ本人を目の前に言い放っちゃうのは、たとえお笑い目的とはいえ、なーんか違う気がしますよね。

ましてや葬儀のときに故人に向けた弔辞のなかでの、魂のひとこと。

不用意に使っていい言葉じゃないのはたしかです。デリケートに扱うべきかも知れない。

実際、徳井が言ったあと、誰もどう対処していいかわからなかったのか、完全にスルーされてました。


とはいえ、タモリ自身も弔辞のときは「白紙のメモを読み上げるふり」という謎の勧進帳ギャグを披露して話題を振りまいているのです。

原稿書くのめんどくさかったとの建前もあるでしょうが、あんなことやって耳目を集めないわけがない。

またいっぽうでは「名文句言ったろう」っていうウケ狙いの気持ちも心のどこかにあったでしょう。いくら白紙のアドリブといえ、あまりにもかっこいい『私もあなたの作品のひとつです』は用意してなきゃ出てこない。

実際、この言葉で弔辞を終わらせたわけですし。「決まった」と。


だから、いいともでの徳井の笑かそうという気持ちは存分に承知しているはず。

失礼とか空気読めとかいうよりも、タモリにとっては「オレを巻き添えにしてスベんな」くらいの芸人としての気持ちがあったかも知れません。たぶん内心苦笑。

ぜんぶひっくるめて徳井の安直なミスチョイスだったと思いますよ。


ちなみにこの「にやめっこ」の決着ですが。


ビデオ録ってないので詳しい言い回しは忘れてしまって申し訳ないんですが、徳井がそのあと

「わたしはなんて贅沢者なんでしょう。わたしの瞳が、あなたのサングラスに映っているのです」

みたいなタモリのサングラスをいじった一言で、またもやスベります。タモリもやはり笑わず。


で、逆にタモリ

「わたしはなんて贅沢者なんでしょう。あなたの瞳に、わたしのサングラスが映っているのです」

とか巧妙に切り返して徳井を笑わせて、勝ちました。


徳井の視点からタモリのサングラスをいじってもさほどおもしろくない。でも、タモリの視点からタモリのサングラスを自らいじるとちゃんとおもしろい。

タモリタモリ勝ちといえます。