1982年10月4日に放送開始のフジ系「笑っていいとも!」が、2010年2月4日(木曜日)に放送「7000回」を迎えたようです。
「7000回」って相当バケモノみたいな数字だと思うんですが、この日7000回らしかったのは、オープニングの十数分と、「いいとも選手権」の「7000」という文字をつくるパズル、あと鶴瓶が「7000回ボケます!」みたいな無茶な宣言をさせられていた部分くらいでした。他に「増刊号」でなにかやるのかも知れません。
そんなわけで妙に慎ましやかだった7000回目の放送中、特に興味深かったのは、オープニングでいいとも第一回放送当日の新聞テレビ欄をレギュラー陣で読んでいく、という企画です。
タモリが仕切り、またその脇に鶴瓶がくっついて、ふたりで昔話に興じたり、平然とド下ネタに走ったりしていました。
・「笑っていいとも!」第一回
タモリ「まったくおぼえてないねぇ」
・テレビ欄下部に詳しい紹介記事がある
タモリもその文面を声に出して読んでいく
フランス料理に挑戦
▽新番組=笑っていいとも! フジ正午
“即興のエンターテーナー”タモリが、毎日新しい笑いに挑戦する生放送バラエティー・ショー。
一回目は、「タモリの世界の料理」のフランス編。フランス人コックにふんしたタモリが迷コックの腕前を見せる。アシスタントは斉藤ゆう子。「ふんいき劇場タモリ+1」の今日の相手は坂本あきら。二人のかけあいが見もの。ゲスト・桜田淳子。
タモリ「アシスタントは斉藤ゆう子ちゃんねー」
鶴瓶「メガネかけた。斉藤ゆう子や」
即興のエンターティナー、タモリが毎日、新しい笑いに挑戦する生バラエティショー
鶴瓶「ようこれでね、何十年も続く雰囲気しないよ。半年で終わってしまう」
チュート徳井「お昼にサングラスですもんねぇ」
・TBS新ドラマの記事にいいの見つけた
タモリ「賀来千香子ちゃんが『責任を感じています』って、『わッ!』ってやってますね」
鶴瓶「関係あらへんのちゃうの? これまったく関係ないやっちゃ」
山口智充「たまたまですけどね。『輪』になってますけどね」
タモリ「『わッ!』やってますよ」
・その他テレビ欄をたどる
タモリ「この頃、なんですかねぇー。いろんな……あ、『欽ドン』やってますね」
鶴瓶「すごかったもん欽ドン」
タモリ「『ヒットスタジオ』もやってます」
・そして「トゥナイト」に触れてしまった
タモリ「『トゥナイト』もやってますね。「転職17回 SEXが強くなる飲料水を考えて年収1500万」(笑 どういう人なんだこの人は!」
鶴瓶「ガハハハハ!」
森三中「すごい見出しですね」
鶴瓶「すごい見出しやな。これあかんのちゃうの? 今、見出し」
タモリ「(「SEX」の部分を指でなぞりながら)これダメなんじゃないの? こういうこと書いちゃ。大文字で書いてある」
「これダメなんじゃないの?」
とか言いながら、「SEX」の文字をじっくり指さして「セックス」と発音。カメラもそれに応じて当時の「トゥナイト」の赤裸々なテレビ欄を大写しにしている。別に放送禁止用語というわけではないんでしょうが、白昼堂々、タモリの指がなぞるまま、どストレートに下ネタな画面でした。
歳を経るごとにタモリの芸風やキャラクターは穏健になりつつあると思うのですが、なんの躊躇や照れを見せることもなく、瞬時にシレッと「SEX」の単語をおもしろがろうとするあたり、その奥底には常に深夜密室芸的なテイストが貫かれているのを感じます。
今もタモリの「即興のエンターティナー」ぶりに変わりはありません。
ちなみに最後にamazonリンク貼るとしたらこうなります。「ザ・テレビ欄」