23 日放送のフジ系「ジャンク SPORTS 」は、ありとあらゆる手段をもって、番組レギュラーの石垣佑磨(いしがき・ゆうま)を「そこに存在しない人」のように見せかけていた。
浜田雅功と内田恭子のあいだに挟まっていつもなぜか司会陣のどセンターに君臨している石垣佑磨が暴力事件で逮捕されてしまったのを受けてのことだ。
逮捕から放送まである程度の日にちは経過していたものの、せっかく収録していたものを丸ごとボツにするわけにいくわけもなく、そりゃもうバッサバッサとえげつない編集がなされていた。
たとえば内田、石垣、浜田による司会者 3 ショット。
ふだんの放送なら幾度となく挿入されているわけだけど、そんなものは当然一度もない。
そのかわり、浜ちゃんのワンショット、内田恭子のワンショットがやたら多用されていた。
特にこれまでほとんど見たことなかった内田恭子のワンショットなど、内田恭子に対して向かって右側のスペースがぽっかりと空いている、という画がつくられていて斬新だった。
映像技術のことは詳しく知らないけど、いろいろ駆使して切ったり貼ったり、伸ばしたり引っ張ったり、苦肉の策なんでしょう。おつかれさまです。
また遠目からスタジオ全体を見渡したショットも、ちょうど石垣の姿が内田にすっぽり隠れるようになってる部分だけが採用されていた。
声はすれども姿は見えず。たとえダークグレーのストライプスーツの端っこはカメラに映りこんでも、決して全貌をあらわすことはない。
そして番組の流れ上、どうしても石垣の顔がチラッと映ってしまうような場面では、そのイケメンと評されている顔にうすらぼんやりとボカシが・・・! あぁ無情。
視聴者のおおよそはその事情を知っているわけで、小細工の奮闘ぶりが泣けるやら笑えるやら。逆に事情を知らないという人にとっては不自然極まりない今回の放送だったはずだ。
というか換言すると、そもそも石垣佑磨がいなくても番組自体は当たり前のように成立しちゃうことが、あらためて実証されたことになる。
じゃあこの人の存在意義っていったい何? という部分まで話がいってしまう。
まぁその疑問は前任の金子賢のときからあったわけですが。
いくらイケメンで肉体派のイメージがあるからといって、ここまで男性の若手俳優がお飾り然とした扱いを受けている番組も珍しいですよね。おしゃれイズムの藤木直人でもまだ働いている。