中野の空と私の心

さきほど東京から札幌市の自宅へと舞い戻ってまいりました。

あぁ終わってしまった。典型的な祭りのあと状態でやり場のない虚脱感に襲われています。おもえばカントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)の「初めてのハッピーバースディ!」発売イベントで石川さんとの初握手会に臨んだ 2001 年以来、かれこれ 6、7 年ですか、意気揚々と客として臨んで満面の笑みに触れるやこちらも心底ハッピーな気分にさせられては、家に帰ってから猛烈な「他に愉しいことなどひとつも無い」「死ぬ以外に無い」といったプチ鬱症状に苛まれるという、この繰り返しです。

最近辻さんや藤本さんであんなことやこんなことがあってハロプロの足下が無情にもぐらついている今、渦中の人々と同期だったりすることの多い石川梨華さんの立脚点も、ともすればあやふやになりがちだ。ファンの側でも薄氷を踏むような思いで音楽なりお芝居なりナマのステージなりに接しているところではないでしょうか。「いつ世界の終わりが来るのか」と。

まぁ売り上げ的には苦戦しているかも知れません。そこは否定できない。しかし曲がりなりにも中野サンプラザ三公演満席の熱気の中でひたすら攻め続けるパワフルなステージ観ちゃったら、憂いごとはすべていっさい意識に浮上しなくなってました。開演後 2 分でみんな満面の笑み。きらびやかに突き上がるサイリウム、溢れ出るヲタ汁。

「アイドルとは何だろうか」といったような今日的な課題が相変わらず宙に浮いてさまよっている中、明るく元気にかわいい笑顔で歌って踊って観てる人を幸せにするよ、と、言葉にしてしまえば陳腐になりますが、そんな生涯一アイドルたれ的な真摯な態度をもってして、石川さんは 10 代の半ばから 22 歳の現在まで、退かず悔やまず、常に第一線でポジティブに戦陣を張り続けているわけです。とてつもなく希有なことだぁと思います。

去年の春頃のカジュアルディナーショーを契機に自分の中での石川さんリミッターは完全にぶっっっ壊れているので、正気の評価は出来ません。それを踏まえて狂人の破綻した駄文章を読むような温かくかつ冷静な目でこの感想文にお目通し頂けるとしあわせです。もちろん細かく気になる点はあったけれど、とにかく美勇伝はというか特に石川さんはすばらしく歴史上二度と得難い。中野の空はどこまでも高くぼくの心はエンジェルハート