まごころの道

美勇伝のアルバム「スイートルームナンバー 1 」の実質的ラスト曲であり「美勇伝説Ⅱ」でも歌われた石川さん寄りの楽曲ですが、メロンの大谷さんも「大好きな曲だから」と承認済みたいな MC もあって、最後はひそやかなスローバラードで〆です。たいへん感慨深い。でも「私の顔」とかに比べるとその曲とつきあってきた歳月が浅いぶんだけ、正直気分的には早くも次のポラ撮影やら握手やらにじれったく傾いちゃってました。

あとこの曲ってメロはいいのにちょっと盛り上がりが物足りないというかあっさり曲が終わっちゃう感じがこれまで「惜しいなぁ・・・」ってクソ生意気にもちょっと引っかかっていた、というのもあったのです。

ところが、話は微妙に逸れますが「まごころの道」作曲者のつんく♂がこのほどまたもやカバーアルバムを出すらしくてその曲目が発表されまして、そこでちょっとしたサプライズがございました。というのは、己の手がけた数あるハロプロ楽曲の中からそのカバー曲目の中に晴れて選出されたのが、松浦さんの「気がつけば あなた」と、この「まごころの道」の二曲だったのです。しかも「まごころ」に関してはカバーアルバムの中でもラスト曲。なんと「まごころ」つんく♂ちゃん自信作でした。にわかには信じがたい。

てなわけでつんく♂公式サイトのセルフライナーノーツから何故こんなことになってしまったのか? 該当部分をさっくり引用してみましょう。カバーアルバムレコーディング時のお話だそうです。

ちょうどこのレコーディングが始まったころ、美勇伝のコンサートリハが始まった頃で、当然ですが、美勇伝が歌うわけです。で、コンサートのリハなのに、自分で、何度も歌詞カードを見ながら、うん。うん。ってうなずいちゃって、「あれ?この曲、相当いいぞ」って自画自賛してしまい、レコーディングスタッフにV3に入れたいねんけど、どう思う? って聞いたら、みんなOKで。

あらためて自分で聴いてみたら滅法良かったというお茶目なエピソードなんですね。

ちなみに『 V3 』というのはつんく♂カバーアルバムの仮面ライダー的タイトル。そしてあまり関係ありませんがテキストサイト管理人にも自分の過去ログを読み返して「あ、昔の俺オモロイ」などとうぬぼれほくそ笑んだりすることがたまにありますね。貴方にもあるでしょう? セルフ懐古厨になってしまう瞬間が。


つんく♂の話はまだ続きます。

でも、アルバムの曲やし、念のため石川にも(美勇伝リーダーなんで)「美勇伝の曲、アルバムでカバーしていいかな?」って聞いたら即OKだったので、「よし、これは歌うしかない!」って思いました。

つんく♂は筋を通す男…! しかし自分の作った曲なんだから別に石川さんに許可なんて取らなくていいのに・・・とは思いますが、「歌は誰が作ろうとも最終的には歌い手にすべて帰属する」なんて話もありますし、その意味で正しく「美勇伝の曲」という認識があるんでしょうね。

Bメロが本当に短くすぐサビでそのサビもすごくシンプルなんです。 もし、シングル曲として美勇伝に書いていたら、後1節なんかを足して長くしていたと思うんです。アルバム曲の妙ですね。でも、この曲の魅力は超シンプル構成であることだよねって思ってますし、実際自分で歌ってみて本当にそう思いました。

よくいえばシンプル、悪くいえば物足りない曲であることをつんく♂は自覚してました。というかむしろあらためて聞き直したときに「アカンこの曲、尺足らんがな、足らんがな〜! でもまぁエエかこれもある意味ロックやで」などと初めて気がついたのではないか、という気もしています。ともかくつんく♂の「まごころの道」に対する自己評価が確認できて良かった。なんか知らないけど良かったです。


と、最後は予期せぬつんく♂話になってしまいましたが、このカジュアルディナーショー、「まごころの道」で収まるべきところに収まりました。そしてあとは緊張と興奮と茫然自失の 3 ショットポラ撮影&握手に移るわけですが、その模様をお送りした発狂リポートは 4 月 17 日あたりの当日の当サイトにこっそり収めてございますのでそちらを適当にご参照ください。

ちなみについ昨日、札幌のハロプロショップなんぞに馳せ参じまして(二週連続)、このカジュアルディナーショーのときに撮影された石川さんの前髪パッツンでピンキーなドレスの生写真を買ってきたわけですが、うっかり「うわ化粧濃いなァ」と余計なことを思ってしまいました。それは同時に購入したスポフェスでのナチュラルメイク写真に比べると余計に際立つわけですが、「これもプロ意識の為せる業…! 石川さん流のおとなのおめかしなんだワ」と勝手に納得することにしています。だって目の前の本物ってば超絶的に可愛すぎて瞳が細長くて大きくてキッラキラしてたのとか未だに網膜にこびりついて離れないんだもん。

あぁ、また取り乱しそうになってます。ただひとつ言えるのは、東京くんだりまでわざわざ詣でた甲斐もあり、トータルであまりにもすばらしい体験でした。そして事後報告ながら、 7 月に同会場で開催されるという松浦亜弥カジュアルディナーショーにも応募した(※現在抽選結果待ち)ことをお伝えして、このレポをおしまいにしたいと思います。もはや後戻りは出来ません。ララバイ、憧れのふわふわ握手、ふわふわ握手…。