安い耳

およそ 8,000 円の SONY 製スピーカーを購入した。

とはいえ、世の中のたいへんにお耳が肥えてらっしゃるオーディオ達人の方々から「おやおやそんなクソみたいな商品買っちゃってw」「無駄遣い乙」とか誹謗中傷されたら泣いちゃうため、どんな機種かは微妙にボカしておきたい。おおよそ値段とメーカーから推理はつくだろうけど。とりあえずパソコン用です。

この買い物をした最大の理由は、ここ数週間、「第 4 回ハロプロ楽曲大賞 2005 」選考の参考にと iTunes にぶち込んでおいた今年のハロプロ楽曲のうち数十曲を延々リピートする日々を送ってきたわけなんだけど、肝心のパソコンのスピーカーが購入時デフォルトのままのオンボロちゃんで、ミニコンポやカーステで聴くときに比較すれば明らかにシャッカシャッカシャッカシャッカとか偏向的かつ軽薄な音色しか出てきやせず我慢の限界だったからである。いくら aiwa の 3 万円くらいの我が部屋のミニコンポでもパソコンの繰り出すヘボ音には圧勝だった。単純な自己内比較の結果「この音は無いわ」とさすがにキレたよ。

たかがハロプロを聴くためだけとはいえ、つんく♂のおっさんコーラス声やつんく♂の乙女趣味丸出しの気持ち悪い歌詞以外でリスニングにストレスを感じたくはない。そんな怒りにも似た激情に駆られて新スピーカー漁りの旅へ出ることに。なにしろオーディオ素人であるからそんな万単位の大枚叩いてスピーカー購入とかは無理だけど、予算一万円の範囲内で検討した結果、なんとか 8,000 円のよきところで勝負に挑むことにした。

そしていざ実際にごちゃごちゃと配線を試みてスイッチョンしてみたところ、ほう、コレはなかなか、などと、辛うじて自分の中の水準に達する音色を獲得することができた、という現在である。不満は無い。まぁどんな商品を買おうとデフォルトのままより優っているのが必然だったとは思う。

そんなわけで白熱の楽曲大賞は終わったものの、新しい音を手に入れたのが嬉しくて、また一からハロプロ楽曲を延々と聴き直している始末だ。ちなみに自ずとカウントされる再生回数のトータルでは、後藤真希「ステーション」と W「 Miss ラブ探偵」が共に 100 回を超えた一騎打ちを展開中。それでもなぜ「 Miss ラブ探偵」が自分の 5 位以内に入らなかったかというと、ある日この一曲だけリピート再生している最中に眠ってしまい、「カラ再生」の回数がものすごい計上されたから。だからどうしたという話ではある。