パパパン、パパパン、パパパンパン

オープニングからのアゲアゲの流れであらためて聴くことで自分の中でちょっとだけ株価が上昇しているM-4「紫陽花アイ愛物語」の間奏などで延々と繰り返される「♪パパパン、パパパン、パパパンパン」という極めてアクの強いフレーズがあるけれども、アレは「三三七拍子」なのか? とこんないきなり自問自答してもしょうがないのであるが、こたえは、否、である。ふと錯覚してしまいそうだけどぜんぜん違うよ。三三七拍子ってのは「♪パッパッパ、パッパッパ、パッパッパッパッパッパッパ」。応援団とかよくやるやつね。で、この曲の「♪パパパン、パパパン、パパパンパン」ってのは、これ「三本締め」のリズムだから。ニッポンの伝統的なリズムだから、誤解のなきよう。とはいえ、この三本締めってのは実にまったく気恥ずかしいものであるなと今さらながら思う。だってさ、スーツで七三ヘアで黒縁メガネのサラリーマンが「それでは皆様、お手を拝借!!」とかなんとかいってさ、両手を広げながら「イヨォぉぉぉぉぉお!」とかノリノリハイテンションでちょっと声も裏返りながら音頭取っちゃうの。で「♪パパパン パパパン パパパンパン」って始まっちゃうの。正直ものすごい地獄絵図だと思う。お前らどんだけ心ひとつにしてるんだっていう。で、合間合間で「ヨッ!」とか、「皆様どうもありがとうございましたー! この調子でこれからもがんばりましょー!」「オー!!」とかって、うるさいって。いくら美勇伝さんがこのリズムに合わせておもしろダンスで軽快にステップを踏んでも、「これぞニッポンの心」みたいな感じで素直に受け容れる気には、とてもならない。