ででんでんででん

M-6「Tea Break」にまつわる、男闘呼組のデビューシングル「DAYBREAK」とのタイトルの酷似性と、「なんか 1988 年とかいかにも 80 年代末期に発表されたっぽい曲調」というインスピレーションによって、僕の脳裏に急浮上してしまった『男闘呼組』の存在。そして今日、スイートルームの絶賛ヘビロテ中であることなどすっかりお構いなしに、その男闘呼組のベストアルバム『NEW BEST』をツタヤで借りてきてつい聞き入ってしまった。さてこうして実際に 80 年代末期の音を持ち出してみると、「TeaBreak」は曲調としては「DAYBREAK」よりもどちらかといえば 3rd シングルの「TIME ZONE」にちょっとだけ似ているような印象ではあった。M ステとかでなつかし映像が出てくるたびに SMAP が大喜びする「TIME ZONE」。が、どのみち男闘呼組は全体にロックしているので美勇伝の比較対象としては結局あまり相応しくないのであった。畢竟 80 年代って何かね? 誠意って何かね? しかしジャニーズやハロプロがこれまで送り出してきたアイドルユニットといえばカタカナやアルファベットを基調にしたユニークなネーミングを施されたユニットが大半なのだけれど、その意味では『男闘呼組』という漢字四文字の羅列も当時から異色な名前ではあったのだろうし、また『美勇伝』というネーミングにも初っ端から素っ頓狂な感じはしたものだ。そこに共通点が見い出せないことはない。ちなみに今でも「美勇伝」という名の素っ頓狂さ加減は自分の中ではあまり払拭できておらず「こんばんは! 『美勇伝』の石川梨華です!」と公の場で自己紹介されるたびに妙な気恥ずかしさをおぼえる。ところで男闘呼組は、名を体で表すがごとくそのロックで硬派なパブリックイメージ以上に実際にも生々しい紆余曲折のあった特異なユニットだったらしい。不勉強で申し訳ないんだけど、なんでも最終的にはメンバーのひとりが事務所との対立からいきなり解雇されてしまい、それが全国ツアーの始まる直前だったのに、急遽解散だ! というつんく♂もびっくりなロックな末路を歩んだのだという。メンバーのひとりは後々に『本当に闘いを呼んでしまった』などと語ってしまった、みたいなことを含めて、まぁ以上のことは wikipedia に書いてあったことを鵜呑みにした取材ゼロの伝聞すぎるのだけど、実になんとも激しい印象なのである、ジャニーズでこれというのは。いっぽう美勇伝も今のところはとりあえず順風満帆に(セールス的なことを除けば)「美しく」「勇ましい」活動が続いていてたいへんすばらしいのだけど、これから負の意味での後味の悪い「伝説」を残して散っていく(例:「三好レズ発覚で空中分解」)のだけは是非ともやめて欲しいなぁ、と男闘呼組を聴きながら思うのであった。