2013年の中島早貴さんに思ったこと

せっかく休みなので好きなことを書き記します。
ハロプロ楽曲大賞2013」の推しメン部門で、多くのハロプロメンバーの中からぼくは℃-ute中島早貴さん、なっきぃを選出したのですが、それがなぜなのか、という理由のようなものを綴っていきます。話がまとまらなくても、まとまってるという錯覚をもとに公開します。


天然じゃない
女性アイドルっていわゆる天然な部分、醸し出されるとぼけた空気感や隙みたいなものが愛される源になる人が多いじゃないですか。でもなっきぃは基本的に感覚がまとも。
9月10日に発売された℃-ute公式本の「100問100答アンケート」というコーナーに、「メンバーを天然の度合いが高い順に並べてください」という、メンバーがお互いを評価する質問があるんです。ここで、なっきぃはほかのメンバー5人のうち4人から「天然の度合いがもっとも低い」というふうに位置づけられています。なっきぃ本人も含めて。岡井千聖さんだけ、自分が一番天然ではない、としていますが、その次の天然じゃないメンバーなっきぃを位置づけてる。誰からも天然扱いされないなっきぃ
著述業の春日太一さんは先日行われた℃-uteに関するトークライブで、℃-uteファンとしてなっきぃ推しだと公言した上で、なっきぃを評して「普通すぎる」と幾度となく発言してました。私もそう思う。だからかわいげがない? とかそういうことではない。何事もおおむねきっちりやろうとする。またそれが頭脳明晰、インテリだから、とかいうことでもなく、たとえば九九が不得意だったり、お勉強は少々苦手らしい。まともであることに理由がないほど、まとも。ただ、人である。そう育ってしまった。


芸能に秀でる
それでいて、芸能、という観点で見ると、なっきぃ完璧なのでは? と評価せざるを得ません! ダンス最強、演技もうまい、ビジュアルも目がクリッとしててくちびるが特徴的で鼻がなっきぃ自身が選ぶチャームポイントで、声かわいい。総合的にもっともアイドル性が高いという評価もあります。
ダンスがうまくてしなやかで随一の実力派メンバーであることは本当にずっとそうなわけで、ステージではなっきぃさえ見ていればとりあえず間違いない。ほかのメンバーのお手本としてレッスンにも立つこともあるといいます。「Danceでバコーン!」のサビで腰を勢いよくグラインドさせるフリがあり、ここでは腰もげそう、と評価されるほどの爆発的な躍動感を感じさせてくれる。
ただ、℃-uteがおそろしいのは、ほかの全員ダンスに見どころがあること。ずば抜けた身体能力の舞美ちゃん、高貴さ漂わせるキレキレダンスの愛理、「踊ってみた」で森永製菓のダースの仕事まで獲得してしまった岡井ちゃん、圧倒的な痩躯とインナーマッスルでセンスを感じさせるまいまい。全員がダンスできるあまり、なっきぃが目立ちにくい。ダンシングクイーンなっきぃをもってしても気が抜けない、いいグループだということだと思います。
そんなほかのメンバーと比較して歌は苦手、とおそらく本気でなっきぃはよく言っているのだけど、その歌すらも決してヘタというわけではなく立派な味がある。そのうえ今年2月の舞台「さくらの花束」でなっきぃは朝倉かのこという素っ頓狂なキャラクターを演じていて、このエンディングのアカペラ独唱が、なんとも堂々たる、心に染み入る歌いっぷりだったんですよ。本人はこの歌ですごく苦労した、と先日ハワイツアーのトークの中で話していたと噂に聞きますが、その苦労の甲斐はめちゃくちゃあったと思います。
細かい話になりますが、最近のキラー曲「ザ☆トレジャーボックス」の2コーラスめの歌い出しも男前。「なりふり構わぬ」の「構わぬ」の部分であえてちょっと息を抜く、みたいな繊細な技巧の凝らし方をしている。いささか頼りなさげな声だけど、ライブで力強く音程外さず歌を成立させているんです。歌もいい。死角がない。


人見知る
過去を振り返るインタビューで、子供の頃の自称他称「なかさきちゃん」時代とか、メンバーの脱退による覚醒とか、アイドルとしてそして人間として形成されるうち、いろいろあったらしいことを告白している。そんな中、なっきぃが今に至るまで変わっていないことは、ひたすら人見知りだということ。ここ共感ポイント高いです。
たしかに舞台裏の映像を見たり、ラジオの発言を聞いたりしていると、どうも人間を遠ざけようとするきらいがある。たとえば田中れいなと楽屋で1人で対峙しなきゃいけなくなったとき、かいつまんで状況を言うと、まぁれいなとサシで話せそうにないという判断から寝たフリをすることがあったという。人間に対して異様な警戒心があるらしい。しかも仲良くなってもまた日にちが経つとどうなるかわからない、という危険性も感じ取っている。気持ちはよくわかります。
アイドルは握手会が多く、それゆえファンからは握手での対応についてもいろいろ言われるわけです。なっきぃも怯えているみたいとか評判を聞いたことがある。舞美ちゃんとか愛理が尋常じゃなくプロすぎるから、その対比もあるかも知れないんですけど。
ただ、個人的には何十回か握手して、一度も悪い印象だったことがないんです! 常にナイスフィーリングです。ここから3行くらい極めてわけわかんない話になりますけど、スマイレージのりなぷーこと勝田里奈ちゃんの提唱するばくわらフレンズ通称ばくフレになっきぃが加入したんだって? って直接尋ねたとき、その経緯を説明してくれるなっきぃの瞳の輝かせ方が何ヶ月経っても忘れられないほどの光の強さで なんだかむやみにキラキラしていて吸い込まれそうでした。


ラジオおもしろい
ラジオ日本でパーソナリティを務める「中島早貴のキュートな時間」が先日放送100回を迎えました。マストで聞いてます。
かわいい声で早口でしゃべりまくる。ラジオってパーソナリティっていう呼び名が定着してるくらい喋り手さんの人間性が出るじゃないですか。なっきぃはかなりまともなことを言って、自分へのツッコミもある。ごくたまにハイテンションでおちゃらける。スタッフやリスナーからの変なセリフ言ってみたいな指示にはおおむね唯々諾々と従うが、ときおり反抗もしてみせる。番組のリスナーが何を聞きたいかというのを理解している人だと思います。
30分はやや物足りない気もしますが、それくらいが逆にちょうどいいのかも。オープニングからエンディングまで構成がしっかりしていて、ワンパターンではなく毎回変化があり、何のストレスもなく聞ける。毎週土曜深夜1時。週末最大の楽しみです。
なっきぃには思いやりがあるんです。YouTubeの「モベキマスですが何か?」だったと思うんですけど、舞美ちゃんと岡井ちゃんだったかな、が、道重さゆみさん相手になっきぃいい話を本人がいないのにするトークがありました。
究極的には人格だと思う、アイドルって。いやいや、そんないい子なんかじゃぜんぜんないですよ……なんて本人は卑下するんですけど、いい子なんです。大丈夫なんですよ。