吉木りささん初ソロ撮影会に一日ひたった話

前回の更新で「チュッパチャプスの謎」という深大なるテーマを掲げてみました。

吉木りささんファン以外にはなんのこっちゃって話でしょうが、過去3作のDVD「セキララ*彼女」シリーズすべてでチュッパチャプス舐めているのはいったい何故なのか、と。演出サイドの嗜好、もしくはまさかの吉木さん本人の意向によるもの?? めっきり謎だったのです。

するとこの更新の直後、吉木さんご本人が、このチュッパ問題にひとつのヒントらしき画像を与えてくれました。


一見ちょっと何言ってるかわからないんですけど、意訳すると「チュッパチャプスには可愛い商品があるので買っちゃう」ということだと思います。

この件について後日あらためて直接聞いたところ、吉木さん曰く

「撮影のときは決して自ら積極的に舐めているわけではない。しかしチュッパチャプスにはデザインがかわいいものも多いので、つい買ってしまうこともよくある」

みたいなニュアンスでした。

半分は仕事として仕方なく、しかし残り半分は個人的な趣味。そんな奇妙な関係性がチュッパチャプスと吉木さんの間には結ばれていた。

すべての謎には必ずしも明確な答えが用意されているわけではない、という雲をつかむようなお話でした。

吉木さんには今後の撮影でズッキーニとかベロベロ舐めさせられないようにして欲しいです。


それはさておき。

こないだの休日、元キャンパスナイトフジメンバーでグラビアアイドルで演歌歌手で、来年2011年1月7日よりスタートするテレビ東京系アニメ「GOSICK(ゴシック)」の主題歌を歌うことになった吉木りささんのソロ撮影会に、朝から晩まで徹底的に参加しました。チュッパチャプスの謎について直接尋ねたのもこの日です。

これまで他のグラビアアイドルの人たちと合同開催みたいな人員配置で何度か行われてきた吉木さんの撮影会。ソロ名義での「吉木りさ撮影会」は今回が初めてだったそうです。吉木さんとそこに群がるファンが、同じ空間をかなり濃密に過ごす。デレデレに歯止めの効かない貴重な一日となりました。


午前中の撮影が晴海埠頭の「晴海客船ターミナル」、午後の撮影が中野区内のスタジオにて開催。湾岸の晴海埠頭は都心からそこそこ距離がある場所に位置しており、最初スケジュールを見たときは「なぜこんなところで!? もっとアクセスのいいところでいいのでは!?」と驚きました。

しかし結果的には、この晴海客船ターミナルというロケーションが、本当に気持ちのいい場所だったんです。

たまに晴れ間も見えるくもり空の下、温かいというわけでもないがさほど寒くもないおだやかな気候の中、20名ほどのファンの前に、まずは吉木さんが颯爽と登場。吉木さん!!

そこはお台場・フジテレビ本社も遠くに映り込むオーシャンビュー。スタッフの人から指定されたポジションに陣取った吉木さんの前に、およそ20名のファンが並ばせられます。1人あたり20秒から30秒ほどの持ち時間が与えられ、その間は吉木さんとの個人戦、すなわちサシでの撮影が可能というわけです。吉木さんのカメラ目線、ゲットだぜ!! です。

これまでぼくが参加したことのある撮影会は、いずれも吉木さんの周辺にファン数十名が一斉にワーッと群がり、吉木さんがそのカメラごとに次々と目線を移し変えていくという形式でした。カオスなシステム。そんな雰囲気も決して悪くはないのですが、今回は完全に落ち着いてしっかり目線がもらえる上、よりいいポジションで撮影しようという場所争いとも無縁。アイドルさん現場にともするとありがちな殺伐とした空気が皆無の、ほんとに平和なひとときでした。

吉木さんはこの晴海埠頭では特に水着になるようなこともなく、かっちりと服を着て、フードつきのコートで防寒さえしているいでたち。今まさに清楚かつ妖艶というアンビバレントな魅力がグラビア仕事で世の中に溢れまくっている吉木さんではあって、ぼくもそういったコケティッシュな一面が好きで仕方がない。これについてはまったく否定のしようがありません。そこは本当にすみません。

でも、いや、違うんです。

ふつうに服を着て爽やかにニコニコしている午前中の吉木さんの、なんととてつもない透明感であることか!! カメラ構えながらほんのりボンヤリしっぱなしでした。かわいいにも程があった。「これはデートなのでは!?」と自発的に錯覚しました。


行列に並び、自分の順番がローテーションで回ってきて、吉木さんに「よろしくお願いします」と一礼しては何枚かパチパチ撮って、たまにポーズの指定や他愛もない小話などでコミュニケーションを図りながら、時間になれば「ありがとうございます」と一礼してふたたび列に並び直す。

要はこれの繰り返しで、やや機械的ルーチンワークのようでもあります。

しかし吉木さんと長時間これほどまでに近づけるイベントもそうはない。撮影の瞬間こそ吉木さんの表情もプロのモードに入っていて「果たしてこれは話しかけてもいいものか……」と迷うこともありましたが、ためしに話しかけてみると基本的には気持よく応えて頂けるので、超ありがたかったです。


撮影会の最後には、サイン会。このイベントは晴海埠頭での撮影会には存在せず、中野のスタジオでのみ行われました。

テーブルを挟んで椅子に腰掛けて対面し、なんやかんや手元の雑誌をネタにしながら、刹那的にワイワイ。さほど長い時間は話せませんでしたが、もうそれで十分というか、贅沢な時間でした。

吉木さんとは、なんかすっかりわけわかんないくらい仲良くなってる気がする。心がなじんでいるような感じです。たとえそれが勘違いだとしても、死ぬまで勘違いしたままならそれはもう真実なのでは!? といった現状です。




晴海客船ターミナルにて