10 月 15 日(木)深夜に放送されたニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」を聞いてたんですけど、矢部浩之が岡村隆史とのオープニングトーク後に読み上げた「提供クレジット」に含まれているスポンサーの数が、やたらと少なくなっているような気がしました。
こんな中身です。
矢部「さぁそれでは今日も始めてまいりましょう。ナインティナインのオールナイトニッポン。この番組は、明治製菓、ながさき旅ネット、明星食品、日本音楽著作権協会。以上各社の協賛で、東京有楽町ニッポン放送をキーステーションに全国 36 局ネットでお送りします」
4 社です。いくら不況とはいえ、だいぶ物足りないように感じました。
といってもだいぶ前からこれくらいの数ではあるので今さらな話なんですけどね。
それだけ「オールナイトニッポン」の提供クレジットといえば、もっと企業名がこれでもかって感じでつらつらと連なっていくようなイメージがとても強いんです。
ちなみに同日のオールナイトニッポンのエンディングで、やべっちがあらためて読み上げていた提供クレジットは、こうでした。
矢部「ナインティナインのオールナイトニッポン。この番組は、呉興業、ブルボン。以上各社の協賛で、東京有楽町ニッポン放送をキーステーションに全国 36 局ネットでお送りしました」
2 社!
ド素人には正直よく事情がわかりませんし、立派に番組が成立してるんならそれでいいんじゃないかという気もします。この時代にスポンサーがついてるだけ良いという気もする。特にナイナイの場合は「オールナイトニッ本」も十何万部とか売れてる大看板だし、おいそれと降板することはないはずです。
でも、いくらなんでも「呉興業、ブルボン。以上各社の協賛で…」というのは寂しいなぁ、と感傷的になりました。
と、ここでためしに引き合いに出したいのは、92 年 10 月 21日に放送されたという「裕木奈江のオールナイトニッポン」第 1 回放送です。今から 17 年前。いっきに時代を遡ります。
こんな感じの提供クレジットだったようです。
「裕木奈江のオールナイトニッポン。この番組は、ポニーキャニオン、ブルボン、角川書店グループ、ポッカコーポレーション、白泉社、メガネスーパー、モード学園、ワニブックス・ワニマガジン社、明星食品、日本通運、青春出版社、セコム、れいたく大学。以上各社の協賛で、有楽町ニッポン放送をキーステーションに全国 33 局を結んでお送りしております」
13 社。
90 年代の深夜ラジオッ子として記憶にある提供クレジットは、これくらいのボリュームでした。また他にも「白泉社、メガネスーパー、東芝EMI、BVDフジボウ、SNK」などのスポンサーが印象深いです。「月刊アクションカメラ」(ワニマガジン社)のちょいエロ CM も好きでした。
ナイナイのオールナイトニッポンも、つい最近までそういうイメージだったんですけれども。
ところで、この秋から毎週土曜に「オードリーのオールナイトニッポン」が始まっています。
おもしろいです。「若林がハイテンションで声が終始裏返り気味」「春日が案外喋れる」「中学生レベルのくだらないことで盛り上がる」などの点でおすすめです。
で、オードリーの場合、提供クレジットはこんな感じでした。
まずは 1 時の時報が鳴った瞬間。
春日「ジーニアス英和辞典プレゼンツ!オードリーのオールナイトニッポン!」
提供クレジット云々以前の話として、いきなり「冠スポンサー」がついてるんですね。中高生や受験生をダイレクトに狙った「ジーニアス英和辞典」(大修館書店)です。最初聞いてびっくりしましたが、すごく番組のターゲット層とフィットしてていいと思います。
そしてオープニングトーク後。あらためて提供クレジットを読み上げます。
若林「さぁそれでは今週も始めてまいりましょう。ジーニアス英和辞典プレゼンツ・オードリーのオールナイトニッポン。この番組は、大修館書店、明治製菓、大阪芸術大学、日本音楽著作権協会、呉工業。以上各社の協賛で東京千代田区有楽町のニッポン放送をキーステーションに全国 36 局ネットでお送りします」
それでも 5 社。
スポンサーはやはり決して多くはないです。でも、こんなふうに「一社提供」でドーンと名前を押しだしてくれる大修館書店のような企業があれば安心かも知れません。
そのぶん番組内には「オードリーが『明鏡国語辞典』を使って学ぶ」という、いわゆる生コマーシャルのような妙に真面目なくだりがあって、お笑い芸人の深夜ラジオとしては良し悪しだと思います。