「アーノルド坊やは人気者」懐かし海外ドラマの記憶

アーノルド坊やは人気者」の DVD BOX が先月 26 日にリリースされてたんですね。

「日本語吹き替え版」としては初の DVD 化だそうです。

本放送のときはまだ小学生でした。よく見てました。


アーノルド坊やは人気者」は 80 年代にテレビで放送されていたアメリカ発コメディホームドラマ

ただ、この番組って首都圏では意外とあんまり放送されてなかったみたいです。自分の住んでる北海道ではたしか日曜の午前中に放送されていたはず。タイムテーブル的にはその後「ミユキ野球教室」につながる感じで、この日曜日ののんびりした空気感が番組の思い出と密接に関わってきたりします。

陽気なオープニングテーマは歌詞はさっぱりわかりませんでしたが、メロディだけはやたらよく覚えてます。



本気で懐かしい…


黒人のちびっこ・アーノルド坊やが主人公で、毎度わちゃわちゃと大騒動がわき起こる。

「○○坊や」で黒人といえば日本のテレビ界では「エマニエル坊や」が有名なようで、「あの人は今」みたいな番組にもよく出ていましたが、世代的にも居住地的にも自分は断然「アーノルド坊や」派です。金髪のおねえちゃん「キンバリー」や、白髪で禿頭ぎみだったパパなどが主要キャラクターでした。

ちなみにWikipediaの説明だとこう!

アメリカのテレビ局(1978年から1985年まではNBC、1985年から1986年まではABC)で放映された30分のホームコメディ。
(中略)
貧民街の黒人の兄弟が白人の富豪の家庭に同居する設定で、笑いに交え人種差別問題を取り上げ、米国で話題を呼んだ。全8シーズン、189話。

なんだかんだで 8 年間も続いてたんですね。たまに真剣な内容の回も挟まれたりしていて、おおむねコメディだけどラストシーンはシリアスな雰囲気で終わるような放送回もあり、テレビの前が複雑な雰囲気に包まれたことがあります。

そしてなんといってもアーノルド坊やが言い放つキメ文句『冗談、顔だけにしろよ』がリーサルウェポンでしたね。まわりの悪ふざけに対するツッコミ台詞みたいな感じで頬を膨らませながら言うんです。言いはなったあとは SE の笑い声が「ゲラゲラゲラゲラ」と狂ったかのようにドッカーン。さすが欧米ホームドラマ!

なにが面白かったのかよくわかりませんが、ギャグがギャグとして幸福に機能してる状態ではありました。

ひとつこのギャグにまつわるトリビアwiki にありました。

「冗談は顔だけにしろよ」の背景

アーノルドの「冗談は、顔だけにしろよ。」は元々のセリフではなく、日本語版の翻訳の際に日本の視聴者向けに作られた言葉。オリジナル英語版では"Whatchoo talkin'bout, Willis?"(お前何言ってんだよ、ウィリス?)

へぇへぇ〜。

あのヒットフレーズは日本人のみが愉しめるものだったというのです。「ウィリス」はアーノルド坊やの兄ちゃんの名前で、かなり大胆な意訳といえます。翻訳スタッフによるこういうセンスみたいなものにも面白さは下支えされてたんでしょうね。

ちなみに出演していた子役の俳優達にまつわる「その後の悲惨な末路」についても wiki に書かれています。こちらもトリビアですがリアルに悲惨すぎるので引用できません。


年を経るごとに、ドラマの中のアーノルド坊やは当然のことながら徐々におとなびていき、キンバリーも「とある事情」で降板してしまい、自然と番組は勢いを失って(という印象は当時から残っている)終了していきました。

30 年近くも前の作品、ましてや吹き替え海外ドラマ SE ゲラゲラ笑いつき。

世界情勢から自分の身の回りの環境まで、あれからなにもかもが変わってしまった今、あらためてこの「アーノルド坊やは人気者」を鑑賞するというのは、ひとつの挑戦であります。

はたしてその「冗談」に今も笑うことができるのだろうかと。


amazon リンク貼っといてアレですが、正直 TSUTAYA で借りようと思ってます。10 月 7 日レンタル開始。ちょっとワクワクしてます。