モーニング娘。の「 LOVE マシーン」。
CD シングルの発売は「 1999 年 9 月 9 日」のことでした。
そして今日は「 2009 年 9 月 9 日」。あれから 10 年。
「 ASAYAN 」でのモーニング娘。の誕生から、モー娘。以降のハロー!プロジェクトには、もう愛憎半ばって感じでいちいち楽しませてもらいました。
そんな中でも「ラブマ」の存在のデカさは半端じゃない。ミリオンヒットは強烈なんです。
だからこそ、今となっちゃ食傷気味だったりもする。楽曲的にも耳タコだし、「モー娘。といえばこの曲!」みたいな凝り固まったレッテルもうんざり。
でも、たしかにいろんなことが凄かったよね、と。節目節目では思い出に浸るしかありません。
そこで 10 年ぶりに掘り起こすのは、「 ASAYAN 」での「 LOVE マシーン」レコーディング風景。
つんくがみずから録音ブースに入って、当時のモー娘。メンバー全 8 人、ひとりひとりに「歌唱指導」を施すんですけど、これが面白かった! スタジオでその VTR を見ているナイナイのつっこみも的確でした。
テキストに起こしました。
・飯田「熱けりゃ」編
(ナレーション松尾貴史:「この日もレコーディングは飯田からスタートしました」)
飯田:「♪熱けりゃ さませばいい」
つんく:んぁ、「ん熱けりゃ」ってやろうかな
飯田:「ん熱けりゃ」
つんく:あーそのほうがいいかも知れない
飯田:はい。 「♪ん熱けりゃ さませばいい」
・保田「ダイナマイト」編
保田:「♪恋愛っていつ火がつくのかダイナマイト 恋はダイナマイト」
つんく:えーっとね、「ダイナマイト」のところ、保田?
保田:はい
つんく:ここは「ザイナマイト」って言おうかな
保田:ん?
つんく:「♪ザイナマイト」
保田:「♪ザイナマイト」
つんく:「♪いつ火がつくのかザイナマイト」
保田;「♪ザイナマイト」
つんく:ザ、ザでいい
・中澤「みだら」編
中澤:「♪こんなに優しくされちゃ みだら 明るい…」
つんく:そこに「み、だ、ら ハーン」ってここにセリフが入ってきたと思って
中澤:あ、はい
つんく:「♪み、だ、ら ハーン、ハーン、み、だ、ら、ハーン ハーン」??
(矢部:お前が悩んでるやないかいw今悩んでるやないか)
つんく:♪「み、だ、ら、アーン」 こっちのほうがえぇかも知れん
・石黒「ミステリー」編
石黒:「♪恋愛って夢の落とし穴 ミステリー」
つんく:うん、ゆっくり言ったほうがいい。「ミステリー」って(早く)言うんじゃなくて「ミステリー」ってはっきり
石黒:「♪ミステリー」。はいっ
・市井「社長さんも」編
市井:「♪あんたもあたしも みんなも社長さんも」
つんく:最後の行だけ、最後の行っていうか「みんなも社長さんも」のところだけ、「みーんなも社長さんもゥ!」ってアガッちゃおうかな?
市井:「みーんなも社」…ん? 「みーんなも 社長」…
つんく:うん。まぁあんまりメロディ気にせんと「♪モーニング娘。も あんたもあたしも みーんなも社長さんもゥ!」ってアガる感じ
市井:「みーんなも社長さんもゥ!」
つんく:うん、そうそう
(矢部:ホンマかい?
岡村:「社長さん」ってなんやねん)
・矢口「ハッハ」編
矢口:「♪自分で言うくらいタダじゃないじゃない ハッハ 熱けりゃ」
つんく:違うなー
矢口:「ハッハ」…「ハ」で良いんですよね?
つんく:「ハ」でいい。もっと少林寺拳法みたいな感じで。ハッ!ハッ! 「♪ダリリラッチラ チーチー ハッ! ハッ!」
矢口:ハッハ、ハッハ
つんく:どっちでもいいよ、うん
(矢部:どっちでもええんかい)
・安倍「オールオブザナイト」編
安倍:「♪世界がうらやむ 恋をしようじゃないか ダンス ダンシングザオール…」(ちょっと噛んだ)
つんく:「♪ダンス ダンシン オールオブザナーーーイ!」
(岡村:アホやなwなんや今の
矢部:こいつアホやで
岡村:これなに? なんで?)
安倍:♪「ダンシン オール オブザナーイ」??
(矢部:そら迷うわ)
つんく:ん? 「ダンシン オールオブザナーイ」!
安倍:あ、そっか
つんく:「ダンシン オールオブザナーイ」!!
安倍:「ダンシン オールオブザナーイ」!!
つんく:はいはいはい
(矢部:wおかしいおかしい
スタジオの矢口:笑っちゃわないんですねみんな
岡村:真剣やな)
・後藤「つんくのプロ論」編
(松尾貴史:そしていよいよ後藤です!)
後藤:「♪アンタも私も みんなも社長さんも ダンス ダンシングオールオブザナーイ」
つんく:そこらへん「イェーイ」と「日本の未来は」録ります。わたし(後藤)はその前後歌っててください
後藤:はい
つんく:オケが出たりしたら歌ってて、あと勝手に録るから、止まるまで歌っててください
後藤:はい
後藤:「♪あこがれよエビバデバデバデ 誰しも気付いてない」
つんく:今わたし(後藤)が歌ってるのは「♪誰しもー 気ー付いてない」という感じの(平坦な)歌い方やけど
後藤:はい
つんく:「♪ん誰しも ん気っ付いってない」。タッタタラタ。リズミカル
つんく:曲のさ、歌がすごいリズムに、「♪ツッタタタ タッタラララ」っていうこういう「タッタッタッタッ」っていうリズムの時間に対して、後藤すごく前に乗る。それはなんでかって言ったら、取ってるリズムよりすごく前におる。今な
後藤:はい
つんく:それを「ン、ッタ。ン、ッタ」
後藤:「♪タタララ タッタラララ…」
つんく:そう、そう。これがゆっくり取れる人と取れへん人とでは、なんていうのかな、歌手の差
後藤:はい
つんく:イケる人イケない人の大きなボーダー。こうなんかファールとホームランの差がデカいようでさ。普通の素人はこう「イチニサンシ ニニサンシ」って取んねんけど、プロは「ツッ パーン ツッ パーン」ってこう溜めよんねんやんか
後藤:はい
つんく:だから踊りとかも「ドッ パッ ドッ パッ」って溜めよんねんやんか
後藤:はい
つんく:素人が踊ると「イチニサンシ」ってすごいせわしないねんけど
後藤:はい
つんく:それが出来る人はプロになれる人っていうか、訓練しても出来ひん人はずっと出来ひんのやんか。それでも訓練しないと出来ないのよ。覚えないと。練習しないと
後藤:はい
つんく:だから凄く意識したほうがいいかも知れない
後藤:はい
最後はミスター長嶋茂雄のような動物的な薫陶がつんくから後藤真希に施されてました。
新メンバーで 13 歳で金髪というのがインパクト大だった後藤がデビューしたのも「 LOVE マシーン」なわけで、つまり今日で後藤真希デビュー 10 周年ということなんですね。
このときは石黒も、こないだ復帰した市井もいて。なんとか全員辛うじて芸能界に生き残ってはいるものの、もうほとんど全員に紆余曲折ありまくりで、歳月の長さを痛感します。
ちなみに 9 月 9 日は奇しくもナインティナインの日でもあります。「 ASAYAN 」とモーニング娘。の関係の中で、ナイナイのつっこみもまた、絶対に欠かすことのできない要素でした。