「徹子の部屋」アンタッチャブルと黒柳徹子のどこまでも平行線な攻防


パンダ対決とも言えた


28 日放送の「徹子の部屋」にアンタッチャブルが初出演してました。

徹子の部屋芸人」&アンタッチャブル山崎とくれば、おのずと「アメトーーク」企画のコラボレーションみたいな見方になりがちです。実際トークの中でもアメトーークについて軽く触れられてました。

はたしてそのあたり実際どうなったのか?

以下にそのやりとりをいくつか書き起こします。


・オープニング

黒柳「結成 15 年ということで、その間に『 M-1 グランプリ』というすごい賞をお取りになってらっしゃる」
山崎「いやいや徹子さんのおかげでございます、ほんとにー」
柴田「徹子さんのおかげでもないけどw」

まずはザキヤマ流おべんちゃらから


・柴田がイギリスの旗みたいな靴下を履いてきた

黒柳「さっき楽屋でちょっとお目にかかって、靴履いちゃったから見えないんだけど
(柴田が)なんか『イギリスの旗』みたいなソックス履いてて」
山崎「そうなんですよね!」
柴田「すぐ脱げる」
山崎「ちょっと見せてあげて!」
柴田「これね(と見せる)」
山崎「イギリスの旗みたいですよね」
柴田「34 歳になりましたけどなかなか履きこなせないですよねこれ」
黒柳「カワイイなって思ってたんですけど靴履いてらしたから見えなかったねこれね」
柴田「靴履くでしょwだって」
山崎「旗は上にあげるもんですよね」
黒柳「で、あちらの方ご紹介します」
山崎「はいはいはい」
柴田「ぜんぜん聞いてくれないんだもんwだって」

出た! 話ふっといてスルー!


・柴田の憧れは高田純次

黒柳「あなたは高田純次さんに憧れて?」
山崎「あ! 来ましたこの話」
柴田「そうなんですよ」
黒柳「高田純次さんテキトー男と言われて」
山崎「うん」
黒柳「あんなテキトー男はいないとか言われて」
山崎「ねぇ!」
柴田「今でいえば」
山崎「うん」
柴田「徹子さんご存知かわかりませんけど山崎のほうが高田純次さんを目指してる風ですけど」
山崎「あーそのね、ラインが似てるからねーうん」
柴田「ぼく中学校のときにあの人を見てほんと衝撃を受けて」
山崎「あら!うん」
柴田「ぼくはテレビ界に絶対必要だなって思ったんですよこういう人」
山崎「なるほど」
柴田「誰からも愛されるような」
黒柳「そうそう」
山崎「うんうん」
柴田「で、この人がこんな適当な人生送ってたらいつか亡くなるな? って思ってたんです。
すぐ死んでしまうんじゃないかと思って。やっぱり人生がテキトーだから」
山崎「まぁまぁね生きられないからね人間っていうのはね、うん」
柴田「ぼくがあの人のポジション目指して」
山崎「うん」
柴田「適当人生を歩んでいこうと思ったんです」
山崎「なるほど」

ここで注目すべきは柴田の相づちのほとんどがザキヤマさんだということです


・ダンシン黒柳

黒柳「あなたも誰かに憧れて?」
山崎「ぼくもあるんですよ。ぼくは武田鉄矢さんに」
黒柳「え、なんかイチマルイチ…『101 回目の』?」
山崎「101 回目ですねwイチマルイチじゃなくて」
黒柳「あの私ねイチマルイチ…『スタジオ 101 』っての司会やってたんで
♪ターラッタタ タタッタ(※踊る)ってこういうのやってたんで」
山崎「いやいやーお上手ですね、やっぱ踊りが」
柴田「そうでもねーよw」

黒柳が言ってるのは NHK の『ステージ101』ですね。「 CT-101 スタジオ」で収録されていたとのこと。


・もしも山崎がドラマをやるとしたら

黒柳「あなたはドラマだったらどういう役がいいんですか?」
山崎「やっぱりですねあのー、
一生懸命がんばる『 101 回目のプロポーズ』のカバーみたいなのを出来ないかなと思ってるんですよ」
黒柳「上戸彩さんみたいな人じゃなくて?」
山崎「そうそう今あるじゃないですか昔のドラマをまたやるみたいな」
黒柳「ありますあります。えぇ」
山崎「そういうのでちょっとオファー来ないかなって思ってるんですよね」
柴田「主役ってことだよね」
山崎「主役!」
黒柳「なるほどね武田鉄矢さんみたいなね」
山崎「で、ヒロインは徹子さんでね、えぇ」
黒柳「なるほどね、ほぉほぉ、わかりました」

上戸彩の名前が出てきたのはザキヤマさんが理想の結婚相手として名前を挙げていたからで、このやりとりが後の即興コントの布石になります。


・「山崎に遅刻癖がある」という話の流れから即興夫婦コントへ

黒柳「その後は遅れないんですか?」
柴田「その後はちょこちょこ遅れますけどwいきなり直るもんじゃないじゃないですか、遅刻のクセってね」
山崎「そうなんですよ」
黒柳「やっぱり奥さんなんかいらっしゃると、『朝何時なの?』とか奥さんが聞いて、
『もうそろそろ出かける時間じゃないの?』とかってそういう風になるでしょう」
山崎「あーそうなんですよね」
黒柳「ひとり者って自分でめざましでもかけとかないと誰も何も言ってくれないから」
山崎「やっぱ不利ですよねひとり者のほうがね」
柴田「いや有利不利の問題じゃないんだってそれはw」
黒柳「だからやっぱり上戸彩さんみたいな人が『あなた、お出かけの時間』」
山崎「あーいいですねぇ」
黒柳「いいでしょう」
柴田「家出なくなっちゃうんじゃないの?」
山崎「そしたら一発で起きますよ。えー。今のもなんかステキでしたね徹子さんの起こし方も」
黒柳「夢物語」
山崎「えぇー」
黒柳「『あなた、お時間よ』」
山崎「あーいいですねぇ」
黒柳「『お出かけのお時間』」
山崎「あららららら」
黒柳「『でもご飯食べていってその前に。ご飯できてますから』」
山崎「そうですよねご飯食べてからですもんね?『出来上がってるよー』なんつって」
黒柳「『そうじゃないと柴田さんに悪いわ』なんてね。『柴田さんの分もお弁当持っていく?』なんて言ったりなんかして」
山崎「あら!そんなに!」
黒柳「『でも柴田さんは奥さんがいるからお弁当いらないか』なんて」
山崎「あららららら、うんうんうん」
黒柳「『行ってらっしゃーい』」
山崎「あららららららら!」
黒柳「コマーシャルでーす!」
柴田「喋れてねーじゃねーかおまえw」

自分のペースでひたすら奥様を演じ続ける黒柳徹子と、
コントに入らずひたすら心のない相づちを打つだけのザキヤマさん。
性質の違うふたりの「どこまでも平行線」な感じがすごい!
最後の「コマーシャルでーす!」は話の流れをヤケクソ気味にぶった斬るように。


・動物本を出版した柴田と黒柳のパンダトーク

黒柳「パンダのこと何か書いてあるの?」
柴田「パンダも書きましたよ」
黒柳「なんて書いたの?」
柴田「たとえば赤ちゃんが 1cm とかで生まれてくるじゃないですか」
黒柳「100g!1cm じゃない 100g ね」
山崎「あらら、おおおお」
柴田「『そんな小さく産まれてくるのかい!』みたいなことを書いたり」
黒柳「あれがふしぎなんですよ 100g。それがね、おっきい声で鳴くのよ知ってます?」
柴田「あれですか『アー』って」
黒柳「あんな小さいのに『アーーーッ!!』(奇声)ってこれくらいの声で」
山崎「えー?」
黒柳「『アーーーッ!!』って」
山崎「あららららら」
黒柳「で、ビックリしてたら、どこにいるかわからないからお母さんが踏んじゃうといけないから、って」
山崎「ほお」
黒柳「こんなちっちゃいのよ?」
山崎「こんなにちっちゃいのに『アーーーッ!』って鳴くんですか?」
黒柳「人間だったら角砂糖の大きさですよ」
山崎「えぇえぇえぇえぇ」
黒柳「それがね『アーーーッ!!』」
山崎「えーッ!? こんな小さいのに?」
柴田「なんて鳴くんでしたっけ?」
黒柳「ん?」
柴田「なんて鳴くんでしたっけ? それが」
黒柳「自分の場所をはっきりさせたいから」
山崎「おお」
黒柳「つぶされるといけないから」
(ここで放送終了)

たぶん柴田は最後の最後に「なんて鳴くんでしたっけ?」って黒柳の『アーーーッ!!』(奇声)を聞いて終わらせたかったんだけど、当の黒柳は「“なんで”鳴くんでしたっけ?」と理由を聞かれてると思ってしまって、結局不完全燃焼に終わっちゃったという…。


でも全編おもしろかったです。アンタッチャブルが屈しない。「しゃべり続ける黒柳徹子」と「適当な相づちを打ち続ける山崎」と「ツッコミ続ける柴田」という前のめりな三ショットが見物でした。