10 歳の語彙
19 日放送の日テレ系「おしゃれイズム」に演歌少女さくらまや（ 10 歳）が出演していました。
この日は他にもまえだまえだの二人や卓球の超上手い女の子も出ていましたが、さくらまやの発言のヒット率が異常に高く、またくりぃむしちゅー上田のつっこみも面白かったので、今回はそのあたりを 10 項目に分けて書き起こします。
1.サイン紹介
上田「本格的だな！ しかもオレ宛に書いてくれた（笑」
上田「え、これなに、サインは自分で考えたの？」
さくら「いえ、会社の人がどっかに頼んだらしいです」
上田「笑）え、会社の人が誰かに頼んだの？」
さくら「はい」
上田「こういうことを考えてくれる代行業があんの？」
さくら「ないですか？」
上田「いやオレ知らないけど、あんのかな？ 考えてくれるところが」
※サインの制作を外部発注したとのこと。「会社の人がどっかに頼んだらしいです」 この発言の大人っぽさと「いい加減」さの同居
2.苦手科目
上田「得意科目はある？」
さくら「わたしは算数と音楽です」
上田「音楽は得意だよねそりゃね。苦手なのは？」
さくら「苦手なのはけっこう克服したんですけど」
上田「もう克服した!? 10 歳で!?」
さくら「 5 年生でちょっと克服したんですけど漢字が苦手でした」
※「克服」という語彙
3.好きな食べ物
上田「まやちゃんは給食以外で好きな食べ物はなに？」
さくら「えっとスッポンです」
上田「スッポンなんか好きなの？」
さくら「はい」
上田「すごいねー」
（※略）
さくら「なんか血とかお刺身とか雑炊とかに…なってる料理です。血好きです」
上田「スッポンの血とか飲むの？」
さくら「はい」
まえだ弟「甘い？」
さくら「甘くはないです。ちょっと苦いんですけど、でも美味しいです」
まえだ弟「深い苦み？」
さくら「はい」
※なんだこの会話
4.好きなお菓子
上田「まやちゃんは好きなお菓子ある？」
さくら「えっと、お干菓子と落雁です」
上田「落雁好き？（笑 ていうかこの歳で落雁なんか食うか？ おとなだねー。
本当は昭和ヒトケタ世代とかじゃないの？ こんなちっちゃいけども」
5.好きな男性のタイプ
上田「まやちゃんは好きな男の子のタイプとかある？」
さくら「えっと、そんなにないんですけど、外国人がいいです」
上田「外国人がいいの？」
さくら「はい」
上田「なんで外国人がいいの？」
さくら「やっぱりなんかカッコイイし、英語をいっぱい喋れたらすごいし、とかそんな感じです」
※もはや国内は眼中にない
6.おこづかいの使い道
上田「まやちゃんはお小遣いいくらぐらい？」
さくら「えっと、一ヶ月に何日とか（日程が）決まってるんですけど、
自分が『今日お小遣いの日だからちょうだい？』って言わないとなしにされます」
上田「自己申告制なんだ」
さくら「はい」
上田「へー何に使うの？」
さくら「貯めてます」
上田「お、それは何のために？」
さくら「いや、将来のために（笑」
上田「もう将来のために？」
さくら「（無言でうなずく）」
上田「え、もう自分で年金を積み立ててる感覚なの？」
さくら「はい」
上田「すごいな『はい』だって！（笑 ウソつけっつーの。なにが『はい』だ」
※上田の誘導尋問がひどい
7.大人になったら買いたいもの
上田「まやちゃんは大人になったらこういうの買いたいなぁとかある？」
さくら「いや、そんなにないです」
上田「たとえばでっかいお家に住みたいなとか？」
さくら「いや、今の暮らしで十分なので」
上田「笑） 堅実だわ！ しっかりしてるわ！ まやちゃんおとなだねー」
※「足るを知る」のは大切なことですよね
8.家庭菜園を紹介するVTR
さくら「ここは私の庭園で、これがオクラくんです。
これがおハナちゃんで、こっちがキュウリさんです」
上田「いろいろ『さん』づけだったり『くん』づけだったり」
さくら「ナスさんに、ブルーベリーです」
上田「あ、これ呼び捨てなんだ（笑」
※新聞の朝刊四コマのような
9.音楽の授業
上田「まやちゃんどうなの学校の音楽の授業とかでさ」
さくら「はい」
上田「ひとりだけついコブシ回しちゃったとかないの？」
さくら「いっぱいあります」
上田「あんのかい（笑」
（※ここで「ふるさと」歌唱をコブシ抑えめパターンと回しちゃうパターンで実演）
上田「うまいなー。たしかにこれ音楽の授業でやってるヤツいたらバーッと見るもんな」
さくら「見ます」
※学校教育に収まらない歌
10.将来の夢
上田「まやちゃんは将来何になりたいの？大人になったら」
さくら「えっと、やっぱり紅白歌合戦に出て『ひいおばあちゃん見てますか？』と手を振りたいです」
上田「いやいや、まやちゃんなら、なれたら来年あたり紅白のトリ飾っててもオレは信じるわ。別にそんなに疑わんわ。出られる出られる」
さくら「がんばりたいです」
※夢はまじめに
10 歳ということで 10 項目に分けてみましたが（たまたまです）、どんな発言でもギャップで面白くなってしまいます。だから裏を返せば確かに少しあざといようにも映ります。
でもたとえ事前に入念に仕込んでいるにしても、特に何の迷いもなく目をキラキラさせながら明快に「ありきたりじゃない」ことを次々と口にしているのが、それはそれでトータルで立派に「教育」されてる事だと感じました。
